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谷川休火山がいきなり噴火した謎。
まずは、デイリーのこちらの記事をどうぞ。

谷川EP、惨敗のK-1戦士に大噴火!

 K-1の谷川貞治イベントプロデューサー(EP)=(47)=が13日、都内で大噴火だ。昨年大みそかのDynamite!!でK-1ルールながら総合格闘家に惨敗したK-1ファイターのバダ・ハリ(24)、武蔵(36)、武田幸三(36)に「他流試合で、しかも自分たちのルールで負けてどうするんだ!?」と激怒した。
 Dynamite!!のプロデューサーとして、絶対不利とされた総合格闘家が、K-1戦士を初回KOする劇的な展開に喜んだ谷川氏だが、聞こえてくるのは「K-1、弱いんじゃないの?」「負けて大丈夫?」といった声ばかり。
 これにはK-1のEPとして「(負けてもチャンスがある)K-1的な優しい世界が大みそかの結果を生んだ」と猛省。総合格闘家側に再びK-1ルールで戦うメリットがないことから、K-1戦士に「相手の土俵に乗り込んで勝ってくる気概が欲しい」とゲキを飛ばし、また「そういう状況をK-1が作らないと」と、再戦の舞台を設定する考えを示した。
 地上波で中継された大みそか、全国的に恥をかいたK-1勢。09年は汚名返上を迫られる。

[デイリースポーツ]


さて、相当のタイムラグの後にいきなり噴火活動しはじめた谷川山。

この発言に疑問符ですね。
そもそも、競技力が明らかに衰えている武蔵と武田幸三に、いまさら何を期待しているのか。
自分の土俵だからと言っても、武田はしばらくK-1から離れており、武蔵は今年格下の前田慶次郎にも不覚を取ったんですよ。
武田より強いMAX選手は腐るほどいるし、武蔵より強いヘビー級日本人もいる。
むしろ競技力の衰えた選手を、大晦日に総合の選手と当ててもう一度スポットを浴びせてあげようとした親心完全に裏目と出たことに、逆恨みをしているだけじゃないかと。

今回出場したDREAMの選手は、まだ若く様々なルールに対応が効く年齢ですし、
なによりもDREAMをステップにしてのし上がるんだという若い野望がある。
だから真剣に相手を研究してきたし、ムサシなどはホーストに師事したらしいじゃないですか。
真面目なものですよ。
彼らはまだ知名度がないので、一試合一試合が人生かかっている
負けても負けても……でも、出してもらえる選手とは違うのだということは、谷川氏のおっしゃるとおり。だけど、負けても負けても出してあげたのはあんたじゃないのか! と、全国の格闘ファンが突っ込みをいれたことでしょう。

その象徴が、WGPのレイ・セフォーと武蔵でしょう。
セフォーは特有のキャラクターで客を盛り上げるし、武蔵は貴重な日本人ファイターとしてテレビ中継には欠かせない存在なのかもしれない。
2人とも、K-1ヘビー級の普及に一役買っている。それは認めるけど、現在の競技力という点も忘れないでほしいわけです。
1試合負けたからといって、見捨てるのは確かによくない。将来性のある選手にチャンスを何度か与えることに反対はできません。
しかし、昔の名前で出ているような選手にいつまでも醜態を曝させておくのは、いかがなものか。
競技力が落ちた選手を「強い強い」と煽りVTRで騙しすかしてリングに上げていても、映像技術で強く見せたところで実際に強くなるわけではないので、全体のレベルに悪影響なのは言うまでもありません。

そういったことも遠因になって、ダイナマイトで武蔵、武田が敗戦したという事実があるのだから。たらればの話をするのは意味がありませんが、川尻と試合をしていたのが日本代表の城戸だったら? ケガール・ムサシと戦ったのが、ジャパンGP優勝のエヴェルトン・テイシェイラだったら? 果たして同じ結果だったでしょうか? ……戦っているのは選手なので、本人が悪いといえばそれまでですが、その選手を結局リングに上げた決定を下したのは谷川氏とFEGなわけで。

バダ・ハリに関しては尚悪く、そもそも対戦相手がアリスターとかDREAMの選手とかMMAファイターだとかそういうこと以前に、3週間前に3試合してダウンを2回喫しており、かつ反則までしているのだから、本人が元気そうに見せていても肉体的・精神的に安定した状態ではないことは容易く想像できるんじゃないですかね。

それを仮に本人の意思だとしても、簡単に試合に出してしまうのは、軽率な判断との謗りをまぬかれないんじゃないですか?

いつもコヒや武蔵が不甲斐ない試合をしたときには、決まって「実は怪我をしていて試合のできる状態じゃなかった」と言う谷川氏の発言とは思えないですね
「お祭りなんで出てもらっただけでもありがたい」
というのが、ギリギリ言える意見ですよ。

さらに言えば、「相手の土俵に乗り込んで勝ってくる気概が欲しい」というのもピントが外れています。
現在の日本と欧州ではK-1のほうがDREAMよりも知名度も地位もあるわけで、そういった環境にいる選手がなぜ知名度の薄い方面に望んで足を伸ばすのでしょうか?
選手のモチベーションというものを考えた場合に、それでやる気が出ると考えるほうがどうかしているんじゃないでしょうか。
考えてもみてください。例えば、札幌テレビのアナウンサーが日本テレビのアナウンサーになりたいと思うのは当然ですが、その逆はありえません
DREAMはまだ若く、客観的に見て知名度はほとんどないんですよ
継承しているように見せてはいるものの、過去のPRIDEではない別物なんだし、それを勘違いしないでいただきたい。
K-1に出場している常連が「出たい」と思わせる要素が一つもないのに、無茶を言うなと思うわけです。仮に無理やり出したとしても、やる気なく適当な練習と試合しかできないでしょう。ステータスというモチベーションというのは、それほど大事なことだと私は思います。

とにかく、今回の谷川大噴火は、完全に望まれていない方向に噴煙を向けているわけで、他人に反省を促す前に、自分の足元を見てくださいよというのが、私の結論です。

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by the_kakato_otoshi | 2009-01-14 11:04 | K-1

「K-1」についての情報・コラム。ツイッターはEbi_Knight。ご連絡はkorgradiasアットマークmail.goo.ne.jp
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