至極の熱狂! 若いK-1戦士に矜持を見た。K-1 WORLD MAX 日本代表決定トーナメント
まず、今回のテレビ中継ではトーナメント以外の試合はHIROYAがちょっとハイライトで映っただけで、電通マンもクラウスも佐藤も一切映りませんでした。
賛否あると思いますが、私はこの2時間という放送時間をほとんどすべて「日本代表」の椅子を争う至極のドラマに費やしたTBSを評価します。ありがとう。このドラマに煽りVなんて不純物はいらない。スーパーファイトを放送しなかったのも、やむを得ない処置。全く問題ありません!

K-1 WORLD MAX2009~日本代表決定トーナメント~

<日本代表決定トーナメント1回戦第1試合 3分3R・延長1R>
○長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)
●HAYATO(フューチャートライブ)

2009年のK-1、地上波オープニングをコスプレ入場で飾るというある意味快挙を成し遂げた自演乙。この時点で彼の野望の半分は達成。「マクロスフロンティア」で来たか! やはりTBSアニメ!
試合は、思ったとおり自演乙が最初からラッシュ。HAYATOは全く体制が整わないまま戦うも、2Rでバッタリ……。早くも嵐の予感。そして、その予感は的中する。
自演砲が火を噴き、1回戦突破のアニコスファイター。かっこいいぜ。

絶対弱いと思ってた私を許してください。
非常に打たれ強い。左右のかく乱する動きも鋭い。そして、何よりハートが強い

<日本代表決定トーナメント1回戦第2試合 3分3R・延長1R>
●TATSUJI(アイアンアックス)
○山本優弥(青春塾)

4ラウンドフルの殴り合い。距離が近すぎる。
レベル的には疑問符も、なかなか楽しめました。
TATSUJIはパンチが軽すぎる。

<日本代表決定トーナメント1回戦第3試合 3分3R・延長1R>
○日菜太(湘南格闘クラブ)
●城戸康裕(谷山ジム)

日本人対決でここまでハイレベルで殺伐とした攻防が見られるとは思わなかったです。大学生日菜太はパンチで顔面を狙うのが主流のK-1において、ミドルとローで相手の体を破壊するという珍しいファイター。私もさんざんこのブログで「日菜太は強い」と言ってきただけに、日本ナンバー3の城戸を食ったこの試合は評価します。

城戸は日本王者として受けて立つ試合をしたのが裏目に出た感じ。日菜太の殺傷能力を受けて右腕、脇腹にワンデイトーナメントでは回復不可能なダメージを負ってしまいました。ただ、鼻骨骨折に相手を追い込んでいたのはさすがでしたけどね。ある意味、ここでの激しい消耗戦が、第4試合の勝者を有利にしてしまったのはK-1の神のいたずら
日菜太、キックを続けてくれ!

<日本代表決定トーナメント1回戦第4試合 3分3R・延長1R>
○小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI)
●アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チームオロゴン)

テレビでは3ラウンドから。かつてはこの二人の試合はMAX―JAPANでは黄金カードだったはず。しかし、なぜか今日は物わかりのいいTBS。3ラウンドからの放送も、谷川&魔裟斗の仲良しコンビが揃ってコヒを酷評していたのが面白かった(笑)。
アンディはやっぱり調子が良くなかったですね。コヒがクリンチでイエローカードをもらっており、アンディがマイナス1だったのを自ら相殺していたのは、何とも……。
コヒの試合はどうにも爽快さがない。



<準決勝第1試合>
●長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)
○山本優弥(青春塾)

何度でも見たい名勝負というのは、まさにこういうことを言うんだと思います。
確かにテクニックはさほどないかもしれない。荒い試合だと言われれば、返す言葉もない。最後はバッティングも影響した。
だけど、己の本業を世間に知らしめるため、己の姿を認めさせるために戦いの道を選んだコスプレイヤーも、高校時代からキックの天才として堂々歩んだ広島の若者も、最後は何か清々しいほど楽しそうに殴り合っていたのは印象的でした。全く異質の二人が、HAYATO、TATSUJIという既存勢力を打ち破り、邂逅したその瞬間のグラウンドゼロだった気がします。
技術を超えた気力
瞼を切って、結局KO負けすることなくリングを降りた自演乙の戦いはおそらくはこれからも続くでしょう。
長島☆自演乙☆雄一郎というストーリーの第1話としては、大成功だったんじゃないですか?
山本はとにかく、負けん気が強いですね。
広島人のど根性、見せてもらいました
と、思っていたら……。

<準決勝第2試合>
●城戸康裕(谷山ジム)
○小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI)

城戸にもう力は残されていませんでした。日菜太の鼻骨を折りましたが、彼は心を折られていた。小比類巻は運が最大限味方して決勝へ。万全の状態で再戦が見たい試合です。

<決勝>
●山本優弥(青春塾)
○小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI)

泣いた。これほど感動した試合はここ最近ではない。いきなり、2009年こんな名勝負を見られてよいのでしょうか。
山本は何度倒されても、立ち上がって拳を振るい、コヒの反則気味のクリンチ、膝連打を受けてもその眼だけはまっすぐに。
最後の3ラウンド、クールにK-1を見つめるかかとおとし妻ですら、思わず立ち上がって「山本! 倒せ!」と応援してました。妻はあの青森のクリンチ野郎が大嫌いだからだ。正直、自分も燃えすぎて何を言ったかあまり覚えてない……。ただ、これだけはハッキリしているのは魔裟斗が「コヒルイマキは油断するから」と言った瞬間ダウンを取られたことと、いきなり劣勢になったコヒに谷川氏が「コヒらしい」と感想を述べたこと。そして、解説陣が最後に「おぉー、おおおぉー」としか声を出していなかったこと。序盤、静かだった代々木が最後の瞬間、大歓声だったこと。
ぐるぐるぐるぐると逃げながらヒットアンドアウェイを狙うコヒの、K-1ファイターとしての矜持を疑うのはもう今更なのでどーでもいいですが、山本優弥のことを、私は「8人の中で一番弱い」と公言してきたことを、大変申し訳なく思います
彼は強いかどうか、結局最後までわからなかったけど、最後まで決して折れぬゾンビのようなハートを持っていた「K-1戦士」だったと思います。
福岡のFinal16に進むのは小比類巻に決定しましたが、山本、長嶋、日菜太、誰が行ってもおかしくない、素晴らしいトーナメントでした。試合を見た直後の感想なので、少し落ち着けば見方が変わってくるかもしれませんが、まずはこんなところで。
疲れた。

私的に、MVPは山本、長島、日菜太の3人に。若い3人がK-1を面白くしてくれました。
君らの第2章が見たい。

漢の戦いを見せてもらった。


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by the_kakato_otoshi | 2009-02-24 00:31 | K-1

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