バダ・ハリ、ロングインタビュー「シュルトの評価? 10点中6.5点」
予告してすっかり忘れていたバダ・ハリのインタビューです。2月のものです。
相変わらずレミーに対して敵意をむき出しにするバダ・ハリ。アーツやホーストら歴代王者について語るバダ・ハリ。
それにしても、彼の話は面白いですね。
インタビュアーも聞きにくいことを突っ込みまくりで、内容の濃いトークになってます。

馬鹿げた暴れ者のようで、実は冷静に自分やK-1を見つめていて、その両面性が人を引きつける原動力になっているような気がします。

http://www.k-1fans.com/forum/viewtopic.php?t=45594

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<前文>
K-1ファイターのバダ・ハリ(24)はピーター・アーツに勝利した後、お辞儀をして尊敬の意を表したが、レミー・ボンヤスキーには倒れた後に頭部に蹴りを放った。バダ・ハリはなぜアーツを尊敬し、レミーにはそうではないのかを説明した。

--みんな、私にあなたがメディア嫌いだと警告しましが、なぜそうなのですか?
「面倒だからさ。俺は感情的な男でね、考える前に喋っちまう。メディア対策用の発言なんて、一切考えたこともない。ジャーナリストは奇妙なことも平気でやる。。。。わかるか? ジャーナリストってのは、センセーショナルなことを探しているだけなんだよ。
(中略・・・・・・メディアとのかかわりについて語る)」

--あなたは日本で人気がある。K-1は「バッドボーイ」を求めているのですか?
「もちろん。でも、それを求めているのは、メディアさ。そうでなければ、キックボクシングのことについてなんて、誰が書くんだ? 誰もレミー・ボンヤスキーvsセーム・シュルトなんて好き好んで見たくはないんだよ。だけど、バダ・ハリvsシュルトは見たいんだ。なぜかわかるか?」

--フランス流バッドボーイのジェロム・レ・バンナについてはどのように考えていますか? 彼もまた、あなたのような「派手な男」ですが。
「大した男だと思う。ジェロムは人々が何を求めているかわかっているから、ファンは彼の試合を観たいと望むのさ

--しかし、ジェロムの対外的な表現の裏には、ソフトな物腰の人格があります。
「あのな、俺は別に自分のことをバッドボーイなんて思ってねえから。俺はこのスポーツを愛し、常にベストを尽くしているが、ときどきそうでなくなるときがある。魔が差したんだ。『レミー・ボンヤスキー事件』のことを、俺は多分いつかコンサートで口笛を吹いた思い出のようにできるはずさ。他人がどう思おうとね」

--わかりました。なぜあなたはアーツに勝った後には崇拝するように頭を下げたにも関わらず、レミー・ボンヤスキーには蹴りをお見舞いしたのでしょうか?
アーツは真の『戦士』だ。レミーは選手だが、『戦士』じゃねえ」

--戦術的な選手は戦士と見なしていないのですか?
「いいか、ファンが選手の戦い方について議論する、わかるか? そういうことは好きじゃないんだ。
俺は心を焚きつける試合が好きなんだ。ピーター・アーツがいい例だ。アーツは試合を止められるまで、何度だって立ち上がるんだ
俺はこんな負け方ならしても構わない。
だが、レミーはすべてが教科書通りだ。(今回は)反則されるのを待ってましたと言わんばかりさ」

--つまり、選手には2種類あるということでしょうか。一つは、判定やノックアウトに限らず勝利を追及する選手。レミーやホースト氏のように。もう一つは、ポイントなど気にせず常に「倒す」「殺す」気で望む選手。
「挙げてもらった名前は確かに戦術的な選手だ。だがな、アーネスト・ホーストはレミーとは違い、別の側面を持っていると俺は感じている。俺の言っている真の『戦士』とは、戦術を持っていない選手という意味ではないんだ。リスクを背負ってでも、その先にあるものを取りに行くことなんだ。俺は、感性に訴える戦いをしたいんだ。俺は客を前のめりにさせて、たとえポケットの硬貨を落としても、身動きができないような戦いをしたい」

--その感情的な戦い方がレミーが倒れこんだ後のキックの原因だということですか?
「いいか、瞬間的な感情というのは、俺はエネルギーがチャージされて、リングに上がるときには満タンだ。俺は歩く嵐になっている、意味がわかるか?」

--5月に戦うセーム・シュルトにもしレーティングをつけるとすれば、どのくらいになりますか?
10点中6.5点だ」

--3度の王者に対して?
「俺の中のレーティングは、そいつの実績につけられるものじゃない。
実績から考えれば、10点中10点だろうが、ファンから見たシュルトの価値はそんなもんだろってことだ。まあそれでも高いほうじゃないのか。オランダのファンは3点すら与えていないんじゃないか。なぜかを簡単に言えば、彼はセンセーショナルなファイターじゃないから。誰もファンは見たいと思っていないだろ。
だが、シュルトは非常に努力家であり、決して腰抜け野郎ではない。ファイトスタイルをどれだけ非難されても、変えようとしないからな。それはそれで天晴れじゃないか」

--あなたは自分を模範となる人物として考えていますか?
「誰のためにそんなことを?」

--若いモロッコ人のために?
「全くない。俺は誰の模範でもない。俺は俺だ。自分が何を見るかは、自分が見つけるんだ

--バッドボーイのイメージは演じているものですか?
「もし俺が演じたいと思っているなら、俳優にでもなるだろうな。俺は俺自身なんだ。ただたまには、陽気にハメを外したいときにはお行儀の悪さを演じるときはあるぜ。だが、周囲の人間に言われて演じるような真似はしないんだ」

--コレまでに自分の行動を後悔したことはありますか?
「もちろんだ。そして俺はいつも言うんだ。『後悔は「賢者」の行いだ。学んだときにはもう遅すぎる。俺は振り返らない。そんなことはしない』」

--どんな子供でしたか?
「とてもいい子だったぜ」

--ハッハッハ。そうですね。
「そうさ。俺は小さな反逆者だった。だけど、母親の言うことだけは聞かなくちゃならなかった。俺はちゃんと育ったんだ。仮に俺が悪さを働いても、母親以外の誰もそれを指摘する必要はないんだ」

--レミー事件のその後を覚えていますか?
「ああ。俺はレフェリーによってコーナーに詰められた。そして、レフェリーは俺を叱り付けた。すべて理解できていたさ。そして、確かなことがひとつだけある。レミーはこの状況を悪どく利用しようと考えはじめたんだ……。俺がコーナーで待っているときに、奴のセコンドがレミーにこう言っていた。『立つな。座っていろ、レミー……』とね。これがターニングポイントになった。頭にきちまった。ファンのためには、奴はそうするべきではなかった。……ほら、財政的な観点から考えてみると、理解できるだろ。だが、そんなふうにして得る金であれば俺なら要らないがね」

--しかし、その機会を相手に与えてしまったのは、あなたですよ。
「確かに、きっかけを与えたのは俺だ。蹴ったからな。馬鹿げているよ。だが、過去は変えられない。だが、自分だったら起きたのにってことさ。で、10秒後に肘を叩き込んでるね。それでチャラにして、試合を始める。論争にはなるだろうが、それが一番よかったんじゃないか」

--彼とその後話はしましたか?
「奴のトレーナーのイワン・ヒポリットと話をした。彼はレミーがあの出来事で怪我をしたと言ったよ。だがね、ヒポリットは文字通り、こう続けたんだ。『レミーはお前と一緒に地獄まで付き合うような男じゃないんだ。レミーはレミーだ。それが、俺が座っているようにとアドバイスした理由だ!』ってな。俺はまだその言葉には同意できんね

--だから、レミーとはあれ以降話してないと?
「ああ、だが俺は奴が後悔しているんじゃないかと思っているんだ。奴は4000万円稼いだわけだが、内心では試合を続けるべきだったと知っているはずだ。大金と引き換えに、尊敬を失ったからだ。そして、今演技を確信している人々に責めを受けているのだからな」

--あなたもですか?
「ああ、俺もだ。だが奴は一線を越えた。みんな盲目じゃないんだから、何が起こったかは観てるんだぜ。そんな風に王者になりたいなら、それでいい。俺はセーム・シュルトのほうをより尊敬するよ。シュルトは泣き叫んだり、愚痴ばかりこぼしたりせず、ただ戦い続けるからな」

--なぜあなたはシュルトとアムステルダムアリーナで戦うことにしたのですか?
「俺は本当の『戦士』と戦いたいんだ。セームは強い。戦う価値がある

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「俺なら、反則されたら肘を一発食らわして、それでチャラにする」
っていう言葉を読んで、思い出したのがドラゴンボールの孫悟空なんですよね。

確か、天下一武闘会の決勝戦で、対戦相手に反則をした際、相手に一発自分を殴らせてチャラにして試合を始めたっていうくだりがありましたよね?

バダ・ハリってそういう漫画の世界の登場人物のような、やたらと一本気なところがあるなぁと思います。もちろん、彼の行為を正当化するわけではないんですが。

レミーとは、どっちが悪いとか正しいとかじゃなくて、根本的に価値観が違うんでしょうね。私はレミーが4000万円もらって心を痛めているなんて思いませんよ。レミーは普通に「やったー、ラッキー」って思う人なんですよ。バダ・ハリとは価値観が違うんですよ。本当に。

だから、彼とレミーが次にまた同じリングで向かい合うその日が楽しみで仕方ありません。
K-1vsMMAが異種交流戦なら、バダvsレミーは価値観の異種交流戦ですよ(笑)。

そのためにも、横浜のエロジマン戦、オランダのシュルト戦でどれだけのファイトを魅せてくれるのか?

震えて待ちたいと思います。

あと、彼はホーストについて、「レミーとは違う」と言ったことがちょっと面白かったですね。
基本的にバダはアーツ、ホースト、バンナらレジェンドたちのことを悪く言ったことがありません。
今回も創世期のファイターへは賛辞を惜しみませんでしたからね。だから、バダ・ハリって本人が一番のK-1ファンなんですよ。

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by the_kakato_otoshi | 2009-03-04 14:53 | K-1

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