K-1欧州予選の意義とは? 歴史的役割の転換期 ~ポーランド・オランダ~
休み中に公式でも発表されましたが、今年のWGP欧州予選はポーランドで行うことになりました。
K-1 WGP in LOTZと題された大会のカードを見てみましょう。

欧州予選
パク・ヨンス(韓国) vs マーティン・ロザルスキー(ポーランド)
セルゲイ・ラシェンコ(ウクライナ) vs ノエル・カデット(フランス)
ミンダウガス・サカラウスカス(リトアニア) vs ザビット・サメドフ(ベラルーシ)
ラウル・カティナス(ルーマニア) vs プルゼミスロー・ミンクニア(ポーランド)

まあ他にもスーパーファイトの類があるんですが、知らん選手なんで飛ばします。
メンバーとしては韓国TV放送用のヨンスを除けばほとんど東欧系の選手ばかりですね。5月16日にオランダで「It's Showtime」があるので、面子的にはこれがギリギリ限界なのかと。ただ、大会は5月23日。その発表が5月6日って、どう考えても遅すぎる。チケット販売は大丈夫か!?

優勝候補はサメドフ。対抗はロザルスキー、カティナス(今年レコにKO勝利!)かな。大会が近づけば詳しくまた。

で、5月16日「It's Showtime」のアムステルダム大会もメンバーの入れ替えや選手の追加があります。

<ヘビー級>
バダ・ハリ vs セーム・シュルト (It's Showtimeヘビー級タイトルマッチ)
タイロン・スポーン vs ルスラン・カラエフ
メルヴィン・マヌーフ vs ステファン・レコ
エロール・ジマーマン vs ムラッド・ボウジディ
リコ・ヴァーホーヴェン vs リカルド・フィート
ビヨン・ブレギー vs アーシュイン・バルラック
ラステミ・クレシュニック vs アティラ・カラチ
トマス・フロン vs ダニエル・ギタ(追加カード)

<MAX級>
アンディ・サワー vs シャヒッド
ジョルジオ・ペトロシアン vs ファディル・シャバリ
ドラゴ vs ウィリアム・ディンダー
ベリー・ウベダ vs シャヒン・ヤクート
ユーリ・メス vs シェーン・キャンベル
ムラット・ディレッキー vs ブライアン・ロアニュー
クリス・ヌギンビ vs デニス・シュナイドミラー


サキ、ホルツケン、リマが欠場で、それぞれ入れ替わっています(ピンク字)。特にMAXでKO負けしたリマの欠場は妥当なところでしょう。また、新規カード追加でフロンvsギタというカードが組まれていますが、K-1ルール何戦も重ねている選手同士で、フロンはイタリア最強、ギタはルーマニア最強。新興地域の王者同士の戦いと言えるでしょう。

巷では、K-1ポーランド大会に比べて非常に選手層が厚い今大会について評価する声が高いのですが、こういう大会がコンスタントに欧州で開かれるようになれば、わざわざK-1が出向いて現地で大会を行う必要はないのではないでしょうか?

そもそも、この大会に出場して、それぞれ目玉となっている選手はK-1がスターにした選手であって、It's ShowtimeがShowtimeのリングだけでスターにした選手は、タイロン・スポーンくらいしかいません。
バダ・ハリにしろ、シュルトにしろ、エロジマンにしろ、サワーにしろ、ドラゴにしろ、K-1での活躍というフィルター(バイアス?)があって始めて注目選手として成り立っているという事実は、決して目を背ける部分ではありません。むしろこうした大会が「日本抜き」で開催できるところまでオランダのキック界が成熟したんですよね。それはもちろん地元の主催者の努力もあったと思いますが、K-1がここ数年オランダでの開催を実現させて、それが根付いた瞬間なのかもしれませんよ。
その証拠に、同大会は「K-1インターナショナルルール」を使用しているキックボクシングでもムエタイでもない、「K-1」という競技の名の下に行われる興行なのです。現在欧州で行われている中小の興行はK-1ルールが主流になっています。格闘技自体がまだまだアンダーグラウンドな欧州ですが、こうして「K-1」というイベントが興行だけのタイトルではなく、競技名として生まれ変わっていく過程を迎えているということに、我々ファンが気がついていないだけなのかも知れません。
長年K-1など競技ではないと鼻息荒く訴えてきたアンチ連中などは悔しい限りなのではないでしょうか。

日本の影響力の低下、テレビ放送の有無を嘆く声がファンから上がってくることは間違えありません。欧州予選もレベルが心配される状態です。しかし、良く考えてみれば、K-1が世界中で予選をやる意味ってなんだったのでしょう?

K-1が世界予選を始める前、ネットもなく、情報がほとんどなかった時代。
世界各地に散らばる選手は、小さな会場で小さな興行でしか試合をしていませんでした。各地に無敗の王者がいても、レベル的にはどの程度のものかわかりません。それを、一同に集めて予選大会を開き、強い選手を見初めて日本に連れてきていたのです。スイスでよく欧州トーナメントが行われていましたが、そこでアビディやレコという選手が紹介されたのです。
そういった時代には、K-1がお金を使って有力選手を集めるしかありませんでした。

動画サイトなどが普及し、選手自らがFEGに連絡してVTRなどを送りつけてくる時代です。オランダ、ルーマニア、ハンガリー、チェコ、イタリア、スウェーデン、ポーランドなどで「K-1」の名を冠につける大会が行われ、毎月のように試合が行われています。その結果や映像が日本ですぐにキャッチできるんです。
K-1があえて欧州での予選にこだわる必要がないかも知れません
ほおっておいても勝手に優劣を決めてくれるんですから、欧州で選び抜かれた選手だけを日本に連れてこればいいじゃないですか?
例えば、タイロン・スポーンなどはK-1の介在なしに欧州で実力を見込まれ、日本に呼ばれた最初のケースかもしれません。(サキやジマーマンはK-1主催のトーナメントで優勝してブレイクしましたので、このケースにははまらないでしょう)
これから第2、第3のスポーンのような選手が登場するでしょう。
K-1が無名からの育成にこだわるか、ある程度の実力の証明された選手を使うようになるのか、あるいはその両方なのか、谷川EPそして影でうごめく元館長、そして今年で引退する70キロのスター選手の手腕が問われる新しい時代の到来はすぐそこです。

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おまけ
イチヤさん(のみならず)へのお勧め欧州メタル「Rhapsody of Fire」です。
クサいメロディと美しい歌声、そして手抜きがなさすぎて逆に困る演奏。すべてが至高です。

Rhapsody - Power of the Dragonflame
メモ:特に後半の盛り上がりが異常。


Rhapsody of fire- Rain of a thousand flames
メモ:盛り上がりすぎ。


Emerald Sword - Rhapsody of fire(Live)
メモ:Rhapsody定番の名曲。



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by the_kakato_otoshi | 2009-05-07 12:07 | K-1

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