【研究】 サワーvsキシェンコ ~K-1 MAX Final8~
K-1の携帯サイト、「教えて谷P」に、K-1の運営についていろいろファンから声が集まっているんですけど、中には、谷川さんに言うより、直接テレビ局に意見として届けたほうが、効果的な気がするなぁっていうものが多くて。権力は…テレビ局>FEGなんですから。課長に言うより、部長に言ったほうが、早いでしょ? みたいな感じ。ま、いいんですけど。
今日はFinal8シリーズ第3弾。「事実上の決勝戦」です。

<ライフイズファイト アンディ・サワー 26歳 オランダ出身>

近5戦成績
○ vs 宍戸大樹 判定
○ vs 緒形健一 2RKO
● vs G・ペトロシアン 延長判定
○ vs リーロイ・ケスナー 判定
○ vs シャヒッド 判定

「ふーん。ま、いろんな意見があるからね」
とは、「キシェンコとペトロシアンが優勝候補」と言い放った魔裟斗に対するサワーの感想です。心中は「偉そうに言うのは俺に勝ってからにしろ」というところでしょうか。

アンディ・サワーは常に冷静に試合を進めます。
圧倒的なテクニックと、爆発力を持ちながら、リスクを犯さず、確実に相手を追い詰めます。トーナメント以外では負けらしい負けはなく、「K-1のナンバーワンは俺」を自認する「MAXの顔」は2度サワーの前に煮え湯を飲まされています。
今、K-1甲子園が盛んに行われている真っ最中ですが、サワーが16歳のときにはすでにプロのリングで大人の選手と試合をしていたと言います。例えば、HIROYAが「Krush」ライト級16名のトーナメントの中に普通に入っている……という感じでしょうか。
この王者の特徴は、卓越したテクニックもさることながら、屈強な精神力が挙げられると思います。ブアカーオやキシェンコは心が折れたように倒れることがありました。魔裟斗はこれ以上のダメージは将来に響くと思うと、試合を止める決断をしました。クラウスは目標の試合以外の調整試合で油断することがありました。しかし、サワーには他のトップファイターの列記したような弱点は全くありません。どの試合でも手を抜くことなく、相手選手を選ぶこともなく、どんなスケジュールでもこなし、勝利に全力を尽くすプロの中のプロの中でもさらにプロなのです。宮沢賢治の詩にしたいくらいです。

しかし、そんな精密機械もケスナー戦で変化がありました。明らかにKO勝利を焦っているように見えました。倒れた相手にダーティな追い討ちをかける姿には、余裕があまり感じられませんでした。昨年のキシェンコ戦、そしてつい3月に行われたばかりのペトロシアン戦で延長の末敗戦したのがトラウマとなって、勝負を焦っているのでしょうか。それとも、ファイトスタイルをもっと早めに勝負に行くように改造しているのでしょうか。
つまり、精密機械が狂いだしたのか、それとも新たな覚醒の予兆なのか、どちらなのか。その判断がつかない。かくしてアンディ・サワーの変化は来るべきキシェンコ戦でベールを脱ぐことでしょう。


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↑サワーつながり・・・・。


<撲殺王子 アルトゥール・キシェンコ 22歳 ウクライナ出身>

近5戦成績
○ vs アンディ・サワー 延長判定
● vs 魔裟斗 延長判定
○ vs クローミー 2RKO
○ vs 佐藤嘉洋 判定
○ vs A・リマ 1RKO

リマ戦直後、私の頭には「撲殺王子」というキャッチコピーが浮かびました。。。。

さて、いまさら言っても遅いですけど、私は去年の決勝戦は3Rでキシェンコが判定で勝っていたと今でも思ってます。
ただ、仮にホームディシジョンであっても負けは負けであり、キシェンコ本人のことを考えれば、21歳で王者になるよりも、今後に目標があったほうが「ため」になるかもしれません。彼はその卓越したルックスと実力で、MAXを象徴する外国人選手になってくれないと困りますから。
HAYATOを相手に延長戦までもつれ込んだひ弱そうな王子様の姿はもう影も形もありません。
そこにあるのは、180センチのビルドアップされた身体でパワフルなフックを荒々しく繰り出す破壊兵器です。
今大会ではリマ戦での圧倒的な勝利を観て、これはキシェンコが優勝候補ではという声が出始めています。逆に、サワーは新人を仕留めきれず、ブアカーオは総合格闘家に苦しめられましたので、ここでキシェンコに期待が集まるのは当然でしょう。
しかし、どうでしょうか?
サワーやブアカーオらが、Final16を「試運転」としてしか捕らえていなかったとしたら? ピークを10月に来るように調整しているのであるとしたら?
キシェンコの福岡でのパフォーマンスは、そこまでのアドバンテージを持っていないかもしれません。

サワーは魔裟斗に二度勝ち、キシェンコは魔裟斗に二度負けています。しかし、前回の試合ではキシェンコがサワーに勝ちました。三角関係。
いかに格闘技において相性というものが勝敗に影響するのか、ということを感じます。

勝ってドラマを感じるのはキシェンコかもしれませんが、リベンジに燃えるサワーがそれを簡単に許すことはないでしょう。ヒリつくような緊張感と、極上のテクニックが同時に楽しめることはすでに保証済み。クラウスvsペトロシアンと並んで、ファンにとってはあまりにも贅沢な時間です。メインディッシュよりもずっとおいしく召し上がれ。

物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)
↑キシェンコの母国ウクライナを知るにはこれ。

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by the_kakato_otoshi | 2009-06-29 16:12 | K-1

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