HDNetコメンテーターが語る その1 「K-1を米国のマーケットに出す準備はできている」
http://mma.fanhouse.com/2009/07/08/michael-schiavello-talks-k-1-hdnet-and-competition-among-combat/

K-1ファンのみなさんにはグレートなインタビューを。アンチK-1のしょぼくれたおっさん方には残念なインタビューを(笑)お届けしたいと思います。長すぎるので何回かに切ります。
英語圏(米国、英国、オセアニア等)で去年からK-1を放送しているHDNetのコメンテーター、ミシェル・スキャベロが好評放送中のK-1WGPについて述べています。

現在の米国格闘技ファンの状況から、ボクシング、MMAの事情に至るまで、非常に興味深い内容になっています。K-1ファンでなくとも、格闘技ファンなら読んで損はしないと思います。

HDNetではUFC100の予告番組でジョシュ・バーネットなどをゲストに招き放送しましたが、UFC100の特集の後にはK-1MAXFInal8も特集してくれました。

スキャベロは特にWGPの米国での拡大を予感しているようです。なぜ、今K-1WGPなのか。そのあたりもじっくりと。

細かい訳の間違いはあると思いますが、大筋では間違ってはいないはずです。その辺アバウトに読んでください。文句は受け付けません(汗)。

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-K-1がアメリカのファンを惹きつけるために必要なことはなんでしょうか? MMAは北米で急成長しましたが、キックボクシングがまだ一般的になっていない理由は?

Schiavello 「大きな理由は、過去アメリカでK-1のビッグネームがいなかったことだろう。伝統的にアメリカの大型ファイターはボクシングに行ってしまうから。キックボクシングは、アメリカでは金にならなかったんだ。格闘技で金を稼ごうと思えば、ボクシングというのが伝統的なアメリカだ。日本では状況が逆になっているし、欧州ではキックボクシングやムエタイのスクールがボクシングより人気がある。
K-1は欧州では強い商品として急成長しているんだ。
オランダ、ルーマニア、ブダペスト、ポーランド・・・・ヨーロッパ中を素晴らしいテレビ局がカバーしている。欧州では、若いヘビー級選手がアーネスト・ホーストやピーター・アーツの日本での活躍を見て育ってきたんだ。日本では、それが武蔵や佐竹になるかな。しかし、アメリカでは若い選手はタイソンやホリフィールドに接して成長していたんだ

だが、ここ最近は事情が変わってきている。もはやヘビー級はボクシングの専売特許ではないようだ
クリチコら欧州系ヘビー級ボクサーが流入し、もはやアメリカのボクシングファンは「アメリカ人ではない」ヘビー級選手同士の試合を楽しむようになった。同様に、MMAはいまヒョードルvsアルロフスキーのように、アメリカ内の興業でロシア人同士の試合を楽しむようになった。アメリカでの露出が増えるにつれ、人々の好みが変わってきたんだ。若い重量級ファイターはMMAを目指し、そして、ムエタイやキックの技術を習得している。今やMMAが生み出すマネーが彼らをそのように導き、ハイレベルな競争がアメリカ内で行われている。過去と状況は違うんだ。

MMAのオーディエンスは戦いを学び、そしてノックアウトを求めている。だが、アメリカのMMAでサブミッションが使われる時代は終わりを迎えつつある観衆は今、ノックアウトを見たくて仕方がないんだ。K-1にはそれがある。これ以上ない、シンプルな戦いとノックアウト。K-1には(アメリカの観衆が望む)すべてがある

K-1はボクシングよりも攻撃のバリエーションが多く、MMAほど複雑ではない。カジュアルなファンの理解のためには向いている
だから、K-1がアメリカでインパクトを生み出すことに期待しているんだ。最初はよちよち歩きだろうが、いずれ非アメリカ人によるノックアウトショーのセンセーショナルに気がつくことになるだろう。世界のプロダクションに蹴りを入れるんだ。

一人もしくは二人ほどのアメリカ人ファイターが旗手としてアメリカ国内にいることが理想的だが、北米で上質のキックボクサーを見つけることは難しい。アメリカのキックボクサーは伝統的に腰から上にしかキックをしないルールで戦っており、また5ラウンドだ。World Combat LeagueではK-1と比較にならない。以前のムエタイブームのときでさえ、オランダ人やタイ人、日本人、オーストラリア人ほどの選手がアメリカからは出なかった。
私が述べてきたことが起こった時に、若いファイターは米国のキックファイターのための未来があることに気がつくだろうね。

K-1がまだここで受け入れられていないもうひとつの理由は、安定したテレビ放送の供給がなかったこと
K-1はテレビによって成り立っているプロダクト。今や格闘技をめぐる放送範囲はかつてない規模になり、世界でもベストな制作会社がそこで働いている。
HDNetがK-1GPとMAXを放送するようになり、アメリカのマーケットに売り出していく機会は整いつつある。よちよち歩きの時間が始まったんだ。K-1に対する反応は、控え目に言っても「圧倒的」だね。昨年の12月のK-1WGPで初めて我々はK-1アメリカ中ライブで放送したんだ。ノンストップの試合展開と、K-1というパッケージすべてを大好きになってくれたようなんだ。
アメリカのファンは高速のストライキングアクションをK-1に求めているんだ。これは素晴らしい兆候だよ」

-K-1がテレビスポーツとして優れていることには同意します。これから国際的に成長していくためにはどうすればいよいと思いますか? また、あなたの顔と声は英語圏の人々に浸透していますか? 

Schiavello 「K-1のテレビ放送はみなさんが考えているよりも広がっているんだ。
なにしろ、138カ国で放送されているんだからね。
昨年のK-1WGPは今まで一番広域に放送した。まぁ、自分自身ネットワークリストを受け取るまで、こんなに広く放送されているとは実際知らなかったんだけどね。これはとてつもないことで、特に大きく浸透しているのが欧州で、ユーロスポーツは欧州全域をカバーしているし、各国でもオランダのSBS6、ルーマニアのProTVなどがある。

欧州の、特に中欧では、「K-1 is KING」さ。
ウッチ(ポーランド。K-1WGP2009欧州予選開催地)8時ごろバーに入ったら、K-1がテレビで始まったんだ。まったく予期せぬことだったよ。今ではアルジャジーラですらFEGのコンテンツを流しているんだ。ニュージーランドのスカイテレビでは、K-1WGP,MAX、DREAMを去年全部放送した。オーストラリアの「メインイベント」は、多くのPPVを売り上げた。アジアの各国でも急成長している。

だから、そう、K-1の放送は驚くべき広がりを見せていて、成長著しい。HDNetでは素晴らしいことに、「K-1クラシックス」「ベストオブK-1GP」などが特別編成番組として組んでいるんだ。そういった番組を通じて、英語圏の人々に私の声と顔も認知されていると思うよ。非英語圏の国からも、Eメールをもらうことがある。彼らもHDNetを視聴しているんだ。非常に喜ばしいね」

-K-1ファイターの中で、アメリカでスターになりそうな才能、もしくはカリスマは誰かいますか?

Schiavello 「まずはバダ・ハリだね。彼はファンとアンチを生み出す。ハリは知っての通り「何かを起こす」から、常に見続けてしまう類のアスリートだ。タイソン、マッケンロー、ディエゴ・マラドーナのようにね。この輝ける才能は自然のものさ。ヒューズをぶっ飛ばし、ルールをぶっ壊す。彼はマイクも素晴らしいし、見た目も映えるだろ。アメリカで上手く売り出せば、黄金の価値を得るかもしれないね
以前も言ったことがあるけど、バダ・ハリはアレクセイ・イグナショフ以来の逸材だよ。まだ短い彼のキャリアの中でも、アメージングなKOを生み出している。特に2005年の東京ドームでステファン・レコをKOした試合は映画から飛び出してきたようだった。全く信じられないほどだったよ」

その2以降に続きます。

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長いんです。。。。

まだまだ語りますよ。K-1とアメリカの「未来予想図」。


ちょっとだけ補足させてもらうと、
かつてK-1はボブ・サップとマイク・タイソンを利用して米国市場に入り込んでいこうとして、失敗してます。
石井館長が脱税でつかまったりしたというアクシデントはありますが、それ以前にまだ時期尚早だったのでしょう。今は、YOUTUBEで世界中のMMA、キックボクシング、ボクシングの試合が観ることができます。つまり、世界のネットユーザーにとっては「国籍」「人種」というものがあいまいになっているのです。「アメリカ人」に固執する必要性が薄れてきているのは、K-1にとっていい傾向でしょう。

動画サイトに上がっているK-1の映像には、外国人の書き込みが多いのはご存じのとおりです。日本人が魔裟斗vs川尻のような茶番に群がっている間にも、世界の人はそういうバイアスのかかった芝居じみた試合ではなく、自分の目でいい試合を選んでいる。選べている。

そういう状況が下地となって存在し、そこに固定化したテレビ放送が加われば、米国での成功も現実味がないわけではないわけではない、、、、と思っています。

以前の書き込みで格闘技興行には「演技性が必要」とのコメントがありましたが、演技性というのはやはり競技性がまずあって、その上にプラスアルファとして存在するものですから、まずは競技で魅せていかなしゃあない。と。
特にYOUTUBEでは「演技」の部分はありませんから。因縁とかケチで下品な舌戦とか、何も知らない人が1ラウンド目から観はじめて、「面白い」と思えないと、世界では勝負できません。

ただ、日本の地上波放送と状況が違うのは、基本的に「お茶の間」ではなく、「格闘技が好きな層」が面白いと思うかどうかですので、ベクトルは少々違うと思います。雑魚二人のKOショーが受け入れられるような軽さはないでしょう。


まぁ、次回もお楽しみに。

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by the_kakato_otoshi | 2009-07-19 00:45 | K-1

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