谷川氏が語った「K-1を東京オリンピックの公開競技にしたい」の要約と考察。
話だけ聞いていると、頭のキレはさすがだな、と思います。

なんのことかって?

実は、昨日からYOUTUBEのK-1チャンネルで谷川氏のインタビューが公開されていました。



今、FEGが何を目指しているのか、それを明示した形になりました。残念なのは、英語ではないこと。
できれば英語の字幕を入れて、世界中のK-1ファンにFEGの目標を聞かせるべきだと思いましたが。

時間のある方はここにいないで、YOUTUBEに飛んでください。
時間のない方は私が要約したものをさらっと読んでみてくださいね。

内容自体は、館長の「企画格闘技」のセッションと相当の類似性があります。一部では谷川氏と石井館長が不仲であるという説がささやかれていますが、全く同じベクトルを向いていることが証明されましたので、これは単なるガセでしたね。

谷川氏のインタビューをかかとおとし的にまとめると、

1  8月のK-1甲子園と世界最終予選の連続開催は「K-1の未来」の縮図。
2  ワールドグランプリは2年に1回(もしくは4年に1回)にする可能性がある。
3  アマチュアを広げる。目標はオリンピック種目。
4  K-1新時代のモデルはサッカーやF1。


こういうことになります。
順番は「話の規模の小さい順番」で並べました。

まず

1 8月のK-1甲子園と世界最終予選の連続開催は「K-1の未来」の縮図。

についてですが、まず、力を入れている「K-1甲子園」はアマチュアの拡大の象徴です。
K-1が誕生した頃に生を受けた子供たちは、アーツやホーストを小学校時代に見て育ち、そして今K-1に青春をかけている。
まさに現在進行形で進んでいるアマチュア育成の舞台となっています。これを機に、高校にK-1部が作られるようになり、インターハイなどを行っていければよいということです。

彼らはいつか大人になり、一部の選手はプロになることでしょう。

その「大人になった彼ら」こそ、この世界最終予選に出てくる無名の選手たちです。出場するヴァーホーヴェンやルシェンコはまだ二十歳そこそこ。アーツらを見てK-1に憧れた世代がプロになった姿です。
ここで、無名のファイターたちが、大舞台に上がるために凌ぎを削る。

そして・・・・・・・この二日間を締めくくるのが、「レジェンド」ピーター・アーツです。
生きる伝説であり、その闘争心はK-1・17年目となる今も尚衰えず、バダ・ハリへのリベンジを目指して己を高めることを怠らない、K-1の象徴。強さと誇りと憧れの代名詞。

だから、彼が世界最終予選のスーパーファイトに相応しいのです。相手は誰でもいいでしょう。そこにいるだけで、よいのですから。

アマチュアの底辺から、トップファイターまでを二日で魅せる、未来の圧縮図。それが、真夏の連続興行の「演出」なのです。

2  ワールドグランプリは2年に1回(もしくは4年に1回)にする可能性がある。

WGPは今、再編成中であると谷川氏は言います。

いずれはアマチュアファイターからの裾野を広げ、推薦枠などではなく、予選を開催し、システマチックに16人を決定していきたいという希望です。

そうすると、毎年の開催では予選などが追いつかなくなるというわけです。予選で1年、本戦で1年くらいの気持ちで、規模を拡充したい考えだそうです。

そのためのシステムを組み上げたいと考えているようなのです。

3  アマチュアを広げる。目標はオリンピック種目。

K-1甲子園は単なる大晦日用のイベントではなく、本当の目標はアマチュアの拡大であると言います。
アマチュアの拡大を果たし、高校や大学でK-1を行うところをつくり、東京オリンピックでの公開競技化を目指したいとしています。
実際、北京五輪では中国散打が公開競技になりましたからね。谷川氏は空手でもいいと言ってました。空手界でも五輪種目入りは悲願だそうです。
その可能性については、後で語りたいと思います。

底辺拡大プロジェクトのためには、何を差し置いてもHIROYAの試合を放送しなくてはならないということはわかるかと思います。

4  K-1新時代のモデルはサッカーやF1。

結局アマチュアからプロへというシステムはサッカーやF1がモデルのようです。
なぜ、谷川氏の口から「サッカー」「F1」というキーワードが出たかというと、今K-1が「FIKA(国際K-1連盟)」の本部を置こうとしているのがスイスであり、欧州だからではないでしょうか。

欧州のスポーツといえば、1にサッカーです。これはもう不動です。次々とスター選手が登場し、世界でサッカーをやっていない国はほとんどありません。治安の悪いイラクやスーダン、政治的にちょっとヤバい北朝鮮やイスラエルですらサッカーの代表チームを持ち、W杯という世界最大のスポーツイベント(オリンピックですらW杯の規模には遥かに及びません!)に向けて強化をしているのです。
目標とするには、高すぎる大目標です。現実的には、ベクトルとして、「こういう風にしたい」ということでしょう。

モータースポーツの世界でも、下部組織からトップカテゴリー(F1)にいたるステップアップシステムは結構明確です。GP2やF3などのアンダーカテゴリーがあって、そこで活躍した選手がF1チームに昇格するケースがほとんどですからね。

ただ、サッカーとF1というキーワードが出てきたことで、FEGの欧州志向が明確になったなと感じました。これがアメリカであれば、バスケットボールとかアメリカンフットボールという言葉になるでしょうからね。


よく来てくれる方はおわかりかもしれませんが、
実は、上記のことは結構似たようなことを私は言ってたような気がしますけど。。。。



ともかく、上記のような内容なわけです。

しかし、谷川氏の「アマチュア拡大」プランには、大きな疑問があると思いました。
私の?は以下2点です。

1 何故これまでそうしなかったのか。
2 国内外でそれを誰がサポートするのか。




まず

1 何故これまでそうしなかったのか。

ですが、

これまでもそういうことができるチャンスはあったんじゃないかと思うんですよね。
実際問題、例えば2007年の欧州大会は各地の小さな予選で勝った選手が集まってトーナメントを行いましたもの。結果的に優勝したのは主催者推薦のスロウィンスキーでしたが。。。。。

さらに遡れば、2000年~2001年で行っていた全選手予選から方式ってのもありましたよね。
あのときも各地で小さな予選を行っていたと思います。
2001年は、そうやって地区予選から上がってきたハントが優勝しましたから。

そのときにアマチュアの拡大にも目を向けていればよかったのにというのは、後の祭りなのでこれ以上はやめますか。


2 国内外でそれを誰がサポートするのか。


これが一番重要かと。

早い話が、谷川さんのスケールで話をしてそれがピンとくる関係者がどれだけいるのか? っていうこと。
皆が皆、谷川さんや石井館長のようなレベルの話についてこれないのでは。

マスコミの記事を見ても、「K-1かMMAか」みたいな話ばかりが記事になりますし、もっとひどいのは「DREAMか戦極か」とか、ありんこの縄張り争いのようなミクロな話すらあるわけで。
人間というのは、世界のどこかで大きな戦争が起こっても、隣町の火事のほうに興味がいく生き物です。

一体どれだけの関係者が、K-1世界構想をしっかり理解して手助けできるのでしょうか?

谷川氏のプロジェクトは、多分わかる人、理解できる人にはよくわかるんだと思う。だけど、わからない人にしてみれば「K-1甲子園なんて低レベルなものをなんで力を入れてやるんだ!」って未だに言ってる。
意義とか、意味がわからないのです。
しかし、そういうファンを私は否定しません。確かに、その場の興行が楽しくてそれでよいのであれば、わざわざ5カウントでライト級レベルの大きさしかない甲子園の試合を観るよりも、バリバリの現役プロの試合のほうが面白いにきまっていますからね。


今重要なのは、ファンではなく、実際にジムを運営している方とか、イベントを主催している団体との交渉なのかなという気がします。
つまるところ、協力してくれるジムや団体さんってあるんでしょうか?

例えば、アマチュアK-1部が高校にできました。でも、顧問の先生で柔道や空手の経験があっても、K-1の経験がある人なんか絶対いないでしょう。その場合、必要なのは指導者ですよね。すべての学校に選手を指導者として派遣できるわけがない。各ジムや団体にライセンスを与えて、そのジムの方に生徒の指導をしてもらうしかないわけです。
じゃあそのライセンスの規準は? とか、いろいろな問題が噴出すると思います。
日本中のキックジムや空手道場に協力を仰がなければ、とても無理な気がします。中には、K-1と距離を置いている関係者もいるでしょう。K-1と同化することを恐れるわけです。そういう人たちにどうやって大同小異を理解させ、協力してもらうのかは課題中の課題ではないかと。
実際、どうするつもりなのかは、谷川氏の口からは今回聞かれませんでした。

さらに困難なのは、FIKA構想やアマチュア拡大を実現するためには、これを世界規模で行わなくてはなりません。国内の数ジムの話ではないのです。

果たして、誰がどれだけ理念に共感してくれるのか?
そして、人とお金を出してくれるのか。

この部分が明らかになったとき、目標は現実に近づくと思うのですが。

と、以上が私のようなど素人の感想です。

我々ファンがどうのこうのという問題ではなく、実務者のベクトルが今後を決するのではないでしょうか。
なんといっても、FEG自体は資本金4500万円の中小企業なんですから。

とりあえず、
Toward a universal martial art!!!

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by the_kakato_otoshi | 2009-07-30 14:32 | K-1

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