K-1 WGP 2009 Final特集④ モンスター・ハンター
直前特集、いままでの対戦形式をやめて、いろいろ試行錯誤中。


K-1 WGP 2009 Final特集④ モンスター・ハンター



初優勝を賭けたアリスター・オーフレイムと、史上最多タイの4度目の王者に王手をかけたセーム・シュルト。
この二人が決勝戦の舞台でぶつかる……。

そんな、規格外選手同士の優勝争いが今年現実になるかもしれない……。

それは、悪夢か、新時代の始まりか


<二つの破壊兵器 ゴールデングローリーの脅威>


人類の限界を突破したかのような、驚異的なパワーと、名門ジムで仕込んだ亀ガード、そして全体重を乗せた膝蹴りを武器にレジェンド・アーツの夢を木っ端微塵にした、ダッチ・サイクロン。

K-1参戦から8年目。初戦でカモにしているバンナを選び、したり顔で横浜アリーナを沈黙の渦へと誘わんと狙う、史上最凶の摩天楼。

共にテクニックよりもその肉体を最大の武器とし、冷静沈着、慌てず騒がず小さな相手を仕留めていく人型決戦破壊兵器です。かつてK-1を席巻した、「モンスター級」選手は、精神性やテクニカルな部分で致命的な弱点を持っていました。モンターニャ、曙、サップ、ホンマン。
彼らは皆、K-1で戦うファイターとしては資質を欠き、大成できずにリングを去りました。

しかし、アリスターとシュルトは違います。その肉体を生かして戦う術を習得し、精神面も強く、K-1トップファイターと互角以上の戦いができるように進化を遂げたのです。それはまさに、あらゆる分岐と試行錯誤の末に、モンスター一族がたどり着いた究極の進化系ではないでしょうか。

K-1のモンスター時代は終焉した

と、人は言います。

今、Kは実力の時代に突入したかに見えます。しかし、どうでしょうか。この二人がグランプリをかき回す重要な存在になっている今こそ、実はモンスター時代の全盛期なのかもしれません

開幕戦、伝説の男は怪物に呑まれ、ルーマニアの英雄は摩天楼を打ち崩すに至らず。高笑いするオランダ産のバトル・モンスターが、このまま天下を取ってしまうのでしょうか?


<二人のモンスター・ハンター>


シュルトの準々決勝は現在、ジムにも行かず、連絡もせず、行方不明のジェロム・レ・バンナ。仮にジェロムが横浜に現われなかったとしても、対戦相手はおそらくピーター・アーツ。現在のシュルトであれば問題ではない相手です。若干アーツのほうが「厄介」ではありますが、いずれにしても勝率は高いと思われます。

アリスターの準々決勝は、極真のテイシェイラ。開幕戦でインドのシング・心・ジャディブに魔裟斗曰く「俺は(判定で)ジャディブかな」という体たらく。巻き返しを誓いますが、波に乗るアリスターのパワーを止めるのは至難でしょう。

順当に、二人が準決勝に勝ち進んだとして、順当に二人の相手を務めるのが、K-1に残された二つの希望。バダ・ハリとレミー・ボンヤスキーという実力派モンスターハンターです。

今年、セーム・シュルトを1分未満でKOしてみせた、「巨人殺し」の両腕を持つ男。「ゴールデンボーイ」バダ・ハリ

アリスター・オーフレイムを、捻った膝を抱えたまま一発のパンチでダウンしてみせ、「怪獣退治」を貫徹した男。「フライング・ジェントルマン」レミー・ボンヤスキー

いま、K-1に彼らと真っ向対峙できる戦士は、このハンターズしかいないのです。実力は五分。いざ、日本に現れた巨大な怪物を狩に行くのです。


<バダ・ハリvsアリスター>


一度は敗れました。

しかし、Kの歴史はリベンジの歴史。ステファン・レコ、ピーター・グラハム、ルスラン・カラエフといった選手たちに、尽くリベンジを成功させてきたバダ・ハリが、未だ成し得ていない復讐の相手は、アリスター・オーフレイム、そしてレミー・ボンヤスキーでしょう。

モンスターの時代、いまこそ正統派ファイターの流れを継承するバダ・ハリが負けてはいけない相手、それがアリスターなのだと思います。

パワーをかく乱するスピード。

一撃必殺の破壊砲を食らわずに、一方的に攻撃し続けなくてはなりません。

あるMMAファイターが言いました。「アリスター? 奴は米国で戦えない。肉体的な問題を抱えているんだ。わかるだろ?」


<レミーvsシュルト>


相性が悪い。

そういわれ続け、今もなおそう思われています。

しかし、直接対決は実に4年ぶり。
あの時は離婚したばかりだったけれど、今は第2子も生まれ、幸せ一杯。
幸せな時のレミー・ボンヤスキーは無敵。膝さえ完治していれば、また空も飛べるはずです

ブレギーの顔面まで届いたフライハイが、シュルトに届かないなんてことはないはずです。

敵はあのリーチ。リーチを超え、奴の顔面を叩き潰す秘密兵器は、果たして存在するのでしょうか。


<格闘技をディレクションせよ>


肉体で世界を征さんとする、モンスターの時代が続くのか、
技術で世界を作らんとする、正統派ファイターの時代が蘇るのか。

コンセプトが違う2つの巨星と2つの巨星が、すべて交わる準決勝になるのでしょうか。

そしてその結末が、その後の歴史の流れを決定付けていくのです。

優勝候補者の中に、アーツも、バンナも、ホーストも、誰もいない時代が到来。
よって、世代交代は完結

HDnetによる定期的な英語圏での放送で多くのファンにアピールしたいK-1が、試合結果という現実で打ち出す、前フリなしのプレゼンテーション

誰が有利とか、誰が不利とか、そういう問題じゃない。
世界が、ファイターたちに振り向くかどうか、そして、「K-1とは何か」ということを知らしめる為の大会。

多くの旧世代ファイターが引退を決意した2009年の最後に行われる、次なる10年周期の方向性を打ち出すイベント。箱の大きさ以上に、重要な興行。

大晦日に用意された「団体」の対抗戦? 極めてスケールが小さい話。
12月5日は、神の階級の将来を占うコンセプトの対抗戦

歴史が違う。
格が違う。
サイズが違う。


いよいよ、主役を決める番です。





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by the_kakato_otoshi | 2009-11-27 11:42 | K-1

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