史上最高のファイナル・K-1WGPアリーナ観戦記 ~3~
コメント、メールに返事ができていない忙しい私をお許しください(汗)。

もうちょっと待ってね・・・。まずこれを完結させねば!


史上最高のファイナル・K-1WGPアリーナ観戦記 ~3~


▼ハーフタイムショウ AKB48


とにかく、トイレが混んでたんですよ。
男子トイレでこの状況なんだから、女子トイレはもっと悲惨な列なんだろうな、と。
ショウは観てませんが、音楽だけはトイレのスピーカーからも流れていました。
ん~。多分この歌は口パクというか、録音済のものなんだろうな~という綺麗な歌声でした。実際はどうなんだろ。
これ目当てにチケット買った人ってどんだけいるんだろ。
来年あたり「けいおん!」のフィルムライブになったりして。

あと、なぜか懸念されていた方もいるようですが、これをTV放送することはほぼありえないっす。
これまでのフジの中継方針を知っている方なら。。。。


▼第7試合 トーナメント準決勝 3分3R延長1R
○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/前K-1ヘビー級王者)
●アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/初代ストライクフォース世界ヘビー級王者)
KO 1R2分14秒 ※左ハイキック


いつの間にか、バダ・ハリは、K-1ファンの夢になっていました。

鮮烈な2005年の登場。2006年の停滞。2007年の成長。2008年の挫折。そして、2009年の再起
5年に及ぶバダ・ハリの歩んできた山アリ谷アリの道は、そのままK-1ファンにとっても難しい時期でした。
終息する格闘技ブーム、日本経済の停滞と変質によるスポンサー不足、中心選手の高齢化と若手不足、インターネット上での(ぴー)による内容のない批判などに耐えてきた期間でもあったでしょう。

それらを吹き飛ばすエネルギーを内包した選手は、バダ・ハリでした。

まずは巨体を揺らしてアリスターの登場。表情はない。この試合に相当集中しているに違いない。
そして、モロッコの英雄が入場した際に起こった、大「バダ・ハリ」コール。
ついにこの日が来たか。スラム街の大うつけが、世界の観衆の期待を、一身に背負いリングへ向かうこの時が。

会場が一体化している。1万8千の声がきっと届いていることだろう。何よりバダの表情。全くの無表情。凄い気合だ。目つきだけで何人か殺してしまいそうだ。まるでセクスィー部長のように。

リング中央で両雄が並び立った時の緊張感が凄い。そういえば、これは久しくない緊張感ではなかったでしょうか。3月のレミー・ボンヤスキーvsアリスター戦ですら、これほどまでに注視されてはいなかったでしょう。昨年の大晦日は完全にアウェーでしたが、今は彼のホーム

ゴング。ここからはもうボンヤリと頭の中が白い霧で覆われたかのように、あまり覚えていません。みんなと騒ぐことに集中しちゃって(笑)。
ただ、バダとアリスターの攻撃の一つ一つが凄く説得力がありました。アリスターのオーバーフックがバダの顔面をかすめていった時、バダの連打がアリスターのボディにヒットしたとき、アリスターが軽く押して、コーナーまでバダが吹っ飛んだとき。
物凄い歓声と悲鳴と感嘆が上がりましたね。

そして攻防の末、アリスターがうつぶせにバタリとリング上に転がったその瞬間、なんかが爆発。
なにかしらないけど、爆発。きっとその爆発の理由は、1万8千人それぞれの中にあって、それぞれの理由で、それぞれに爆発したんじゃないでしょうか

ああ、それにしてもバダはなんとドラマティックな男か……。

そこからは猛ラッシュ。最後は左ハイキックでアリスターがコーナーにぶっ飛び、試合はストップ。この判断は後に一部から「早かったのでは」との声があったようですが、これ以上アリスターにダメージを負わせることもないでしょう。ここでのストップは至極妥当。
角田氏ならばまだ続けさせたかも知れませんが、これが正常な判断だと思います。

このときの日本のテレビ局の大騒ぎ振りも素晴らしかったですが、HDNetではマイケル・シャベローとレイ・セフォーが抱擁して喜んでましたね。セフォーは「アンビリーバブル!」と。
やはり、試合が決した瞬間。こうやって立ち上がって、手を取り合って大騒ぎできるってのは、いい試合ってことですよ。しかも、それが去年の大晦日のK-1vsMMA対抗戦のような、ただの陰湿な復讐心の発露ではなく、試合内容で盛り上がれるというのが素晴らしい。

私も、思わず隣の知らないバダファンのお姉さんとハイタッチで歓喜を共有しました。

課題は、筋肉増強問題によって「アメリカで試合ができない」と公然とMMA選手の中で話されるアリスター・オーフレイムの問題。

これを払拭しなくては、この問題は尾を引く可能性がありますね。繰り返されるバダ・ハリコールの中で、そのことをみんな忘れてしまっていそうですけど。


余談ですけどこの試合の動画がYOUTUEBで流されていますが、
今週、オランダ王国の話題の動画スポーツ部門1位だそうです!


▼第8試合 トーナメント準決勝 3分3R延長1R
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館/K-1 WORLD GP 2005~2007優勝)
●レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム ボンヤスキー/K-1 WORLD GP 2003&2004&2008優勝)
KO 1R2分38秒 ※左ストレート


レミーは辞退こそしませんでしたが、足を引きずりながら登場する様を見て、「こりゃダメだ」と思いました。

しかし、試合開始直後。レミーが渾身の左フックであのシュルトからダウンを奪います。会場、スタンディングオベーション。その後、あの冷静なレミーとは思えない積極果敢な試合展開で、シュルトを攻めたてます。

「やはり!」

相当、足が悪い。試合直後の早期決着でなければ勝てないと悟ったのでしょう。レミーのなりふり構わぬ姿に、会場の声援も手負いのスリータイムチャンプを後押しします。

レミーは勝負するところと、勝負しないところの差を、しっかりとわかっているファイターなんです。
常に全力のルスランやバダとは違う、これが3度GPを制している実力者です。

去年を思い出しても、準々決勝のバンナ戦は現在の実力差から楽勝と見て淡々と戦い、準決勝では小さな身体のグーカン・サキをワンチャンスでKO。決勝戦ではバダの一発を警戒しつつ、ダメージの蓄積を見測りカウンターでダウンを奪っています。

そして今は、自分の足の怪我、シュルトの弱点。それらを考えて「これしかない」方法を取って戦いました。結果は一歩及ばず、最後は棒立ちになってKO負けしましたが、パンチで敗れたにも関わらず足を痛がるなど、「シュルトに負けた」という印象を与えませんでした

シュルトも最後は早く仕留める必要を感じ、ラッシュをしかけていましたが、やはりレミーは危険な男でしたね。世間で言われるような「リスクを取らないファイター」ではなく、ただ「無駄なリスクを取らないファイター」であって、リスクを取って攻めるべきときには、今回のような勇猛果敢な姿を見せてくれるわけです。誰も彼をフェイク王者などと呼べません。

シュルトはこの試合で危険なシーンがありましたが、やはり顔面への攻撃には後ろに下がって倒れる傾向があることがハッキリしました。決勝で待つバダが狙うのはここしかない。もう誰もが理解していました。バダが攻め落とすのが先か、それをシュルトが耐えて迎撃するのか。

ここまで圧倒的に強いセーム・シュルトですが、相変わらず客の支援はありませんでした。

なんでこんなにこの人は人気ないんだろう? と思いますと、やはりそれは彼がインディヴィジュアリスト(個人主義者)にしか見えないからなのかな、と感じました。「華がない」とかそういう誰でも言えるようなことではなくって。

ファンや他の選手(ライバル関係)との関わりを持とうとしないということです。
個人競技は、人間と人間の一対一の関係で動くものです。
ゆえに、その二人の人間関係が観衆の興味の対象になりえます。
引き合いにバダ・ハリを出すと、彼はレミーを批判したり、アーツへの尊敬を隠さなかったり、ファンを意識した発言をするなど、積極的に人間的な関わり(それが正であれ負であれ)を持とうとします。それが彼への好き嫌いを誘発し、ひいては彼そのものへの応援になったり、その逆になったりします。いわゆる「みんなを巻き込む」状態です。よくは知りませんが、ボクサー一家の亀田’sがその手段を意図的に使っているのを何度か見ました。バダの場合は意図的というよりも、彼の個性である気がしますが。

セーム・シュルトは、人がいいのか、本当に関心がないのか、誰への批判もせず、誰への尊敬も口にせず、誰とも関係を示しません。孤高の人です。個人主義者と思われても仕方なく、ついにはゴールデングローリーの本拠地であるオランダを離れ、ルーマニア支部で無名選手とトレーニングするようになり孤独を深めているように感じます。

人間関係の発露により、大きくファンのエモーションが揺さぶられるプロ格闘技というジャンルにおいて、致命的なまでに殻に閉じこもっています

バダvsレミーのワンマッチは観たい! と思うけど、シュルト絡みで観たいワンマッチが見当たりません。せいぜい、アリスターとの「キリンvsゴリラ」的な哺乳類頂上決戦くらいでしょうか? シュルトのファイトスタイルどうこうというのは、専門家のみなさんにおまかせしますが、私のようなミーハーファンレベルではもうプラスアルファが欲しいところです。

本当のファンなら、試合内容だけ見ろ! とおっしゃる方がいるかもしれませんが、それなら私は「ファン」の一員でなくてもいいです。

「大きくてつまらない」のであれば、相撲で言うところの曙や小錦は人気がなかったことでしょう。しかし、確かに一部疎まれてはいたければ、あのハワイ勢はそれなりに人気があったと思います。シュルトの不人気は、身長や体重の大きさには立脚していない! というのが私の印象です。

とはいえ、シュルトが強く、ハイレベルなアスリートであることには全く変わりありません。
勘違いしないでいただきたいのは、私は彼を批判しているわけではなく、ただ「不人気だね」という感想を持っているに過ぎないってことです。不人気のツケは誰でもなく、K-1や本人が払うことになっているのですが、そんなことは誰もが承知でしょう。


▼セミファイナル(第9試合) スーパーファイト 3分3R延長1R
○タイロン・スポーン(スリナム/ブラックレーベルファイトクラブ)
●京太郎(チームドラゴン/K-1ヘビー級王者)
判定3-0 ※30-27、30-28、29-28


タイロン・スポーンはさすが、オランダで一二を争う人気を持つストライカーなだけのことはありますね。

京太郎も奮闘しましたが、経験値の違いを感じました。試合数が、圧倒的にスポーンは多いのです。京太郎は天才的なファイターなんだろうと思いますが、スポーンの経験がここは勝りました。

京太郎はカラエフに続きスポーンにも敗れ、2連敗

細かくは見てませんが、全体的な印象として、戦術・カウンターも見切られつつあり、なにかもう一工夫しないと同階級のライバルグーカン・サキらには追いつけませんよね。とにかく試合をして、経験値を溜めるべきでしょう。多分、ライバルたちは彼の倍以上の試合数をこなしていると思いますから。

試合後、スポーンは憚ることなく涙を流し、日本での初勝利をかみ締めました。サキ戦でのKO負け、コーベット戦での無効試合など、よいところがなかった2009年の彼でしたが、来年は「百獣の王」らしさを存分に発揮することでしょう。

続く。


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by the_kakato_otoshi | 2009-12-09 15:09 | K-1

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