<東欧のスナイパーの見解>
昨年のK-1WGP開幕戦メインカード、バダ・ハリが1Rで下した”東欧のスナイパー”ザビット・サメドフが、昨年末、ルーマニアで衝撃的なインタビューをしておりますので、ご紹介します。
ValeTudo.ruというウェブサイトでのインタビューです。
要約すると、
「多くのオランダ人はステロイドを打っている。ゴールデングローリーなんかは、もはや「クラブの方針」だ」
と、先制パンチ。
口撃の止まらないサメドフは、
「カラエフがオランダでトレーニングしていたころ言っていたんだが、ジマーマンがみんなの前で注射を打ってたってよ。 なぜ、ステロイドチェックに引っかからないかって? それは3ヶ月サイクルで登場する最新の薬物だからだ。俺は薬を打ってない、数少ない方のアスリートなんだよ」
などと告発。
当のサメドフは、過去に一度ラスベガスの検査で陽性反応が出ていますが、これについては
「風邪薬だったんだ」と釈明。88キロしかないのに、どうしてそんなことを疑うのかいまだにわからない。と、不満げ。
また、自身が敗戦したバダ・ハリについても、
「やつが去年アリスターに負けた理由は、おそらく薬物をやめていたからじゃないか」
と、推測しています。
一方の告発だけを掲載するのは、かかとおとしとしても本意ではないので、
バス・ブーン(ゴールデングローリー代表)の反論も掲載します。
<サメドフvsバス・ブーン>
http://www.headkicklegend.com/2009/12/28/1223264/bas-boon-replies-to-golden-glory
当然のことながら、全面的にこの事実を否定。
「3時間無呼吸でしゃべり続ける男」バス・ブーンのコメントを抜粋すると、
「ジマーマンは16歳の頃からヘビー級ファイターだった。体重は104キロから109キロの間で推移している。昨年のファイナルでは、通常以上のトレーニングの結果、体重が落ちているじゃないか。外部の人間であるサメドフが、チームメイトの前でエロールが薬物を打っていたなんて、どうして言えるんだ? 非常に不可思議な発言だ。グーカン・サキも、カラエフも、ディ・ファウストも、みんな95キロそこそこでちゃんと活躍しているんだよ。カラエフがオランダになれるためにGGに来ていたときに、秘密の薬をGGが使っていたと話したって? はっ! ラスベガスで陽性反応が出たのはお前だろ? (バダ・ハリに負けて)サメドフ君のフラストレーションは理解できるが、そのことでこの告発をしたのだろう。済まなく感じるよ! 大きくなりたいなら、GGの若手は(ステロイドではなく)みんなシュルトが若い頃に飲んでいたドリンクを飲もうと探しているよ! 僕はね、サメドフ君があと10センチ背が伸び、10キロ体重が増えて、そしてK-1で5度の王者に輝くことを祈っているよ!」
無呼吸で(改行なしで)、バス・ブーンを再現してみました。
ただし、このインタビューを行ったサイトでは、最後にこう結んでいます。
多くのファンが感じただろうが、このインタビューでバス・ブーンは”ダッチサイクロン”については一切言及しなかった。
と。
しかし、バス・ブーンは過去、
http://www.headkicklegend.com/2009/10/02/bas-boon-of-golden-glory-on-overeem-fedor-k-1-m-1-and-more/
こちらのインタビューでアリスターが急にでかくなったことについて言及してますが。
両者は正反対の主張になってしまっていますが、
個人的な見解としては、サメドフは特に証拠を示さずなんとなくの推測と、「カラエフのハナシ」を披露したに過ぎません。
しかしながら、アリスター・オーフレイムにつきまとう疑惑と、同じジムの選手にはやはり同じ疑惑がつきまとうことは避けがたいでしょう。
オリンピックなどでも、この手の薬物とのイタチごっこは年々加速度的に難しくなっていると聞きますし、
もはや「打っていない」と断言できるアスリートは世界のどこにもいないのかもしれません。
この件でFEGさんにお願いしたいのは、是非ともサメドフにK-1でのチャンスを増やして欲しいということ。
このインタビューで、もしもサメドフを干すようなことになれば、逆にGGの疑惑は真実味を増してしまうのですから。
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