K-1が各国で定着するための決め手は?
<K-1定着への決め手は?>

K-1の人気の秘密は、シンプルなルールによる迫力の攻防戦もさることながら、トーナメントによって王者を決するという「政治的な駆け引きが介在しにくいシステム」にあると思っております。

メジャータイトルマッチまで到達するのに、数多くの政治的な障壁が存在するプロボクシングと一線を画するそのスタイルは日本人を含めて欧州でも受け入れられました。

90年代の「熱の時代」は、石井館長と正道会館がそのコネクションを存分に発揮して世界各国から腕に覚えのある格闘家を集め、彼らを同じ土俵の上に立たせて勝負させました。
その8名、ないしは16名は少なくとも「3試合もしくは4試合勝てば優勝」という意味で横一列でした。

しかし、ゼロ年代。
K-1が大きなビジネスとなっていくなかで、政治力の問題で実力があっても出場できない選手、実力がなくても出場できる選手が現れ始めました。当事者にとってみれば実力不足だろうがなんだろうが、とにかくリングに立つことが大事でしたが、ファンにとってみれば実力不足の選手が何度敗北を重ねてもリングに立ち続けていることに大きな違和感を感じたことは事実でしょう。

<ファンは何もわからない>

ファンは選手選定、マッチメイクなどの裏舞台など知る由もないのです。仮に実力ある選手が不誠実を積み重ねて主催者の信頼を失って「干された」としても、ファンは主催者の選手選定に疑問を持つことしかできないのです。

と、つまり政治力や人間関係による選手選考は当事者にとっては致し方ないことでも、ファンにとってみれば情報がないだけに不満ばかりが募るということです。

例えば2003年のWGP決勝戦の直前にステファン・レコがトーナメントから撤退しました。実際にはレコ側とK-1側の契約の問題がもつれたことに原因があったわけですが(後にレコ側がお詫びをしている)、当時のファンは「レコに優勝されたくない谷川氏が追放したのだ」と知りもしない事情をさも事実をつかんだかのように吹聴していたことは記憶に新しい部分です。

上記の例からもわかるように、恣意的な選手選考が可能な……DREAMのような国内ローカル興行であれば大した問題にはならないのですが、年間を通じてトーナメントを開催し、その頂点を決定するシステムを売りにしているK-1では問題になります。

<2010年、問題再燃>

なるべくならこうした問題からは開放されたいという思いはファンに共通するものですし、恐らくは主催側もそう思っていることでしょう。

しかし、K-1は2010年代になってもまだこの悩ましい問題の呪縛に縛られているようです。

例えば、K-1参戦が熱望されていたネイサン・コーベット選手は4月WGP出場オファーがありながら、マネージメント側のゴタゴタによってオファーをキャンセルした谷川氏は語りました。

今年開始される63㌔以下級では、8名の決勝大会の椅子をめぐって22名の選手がファーストラウンドを戦うという、世界にも類を観ない不可思議なシステムで幕を明けます。

MAXでは、7月と9月に開幕戦を分け、10月に決勝を行います。
7月組と9月組の有利不利が確実にあると思います。
しかし、K-1側は「今後整備していく」というだけの後ろ向きな発言をモバイルサイトで発信。とにかく今年はこれで乗り切って、後のことは後で考えようという無計画性が垣間見えます。

そして5月のルーマニア大会。
前年度欧州王者であるザビット・サメドフがエントリーされていたトーナメントから外れるという噂が流れていました。
ケガでもしたかと当初思いましたが、なんとサメドフは前年度王者であるにも関わらず、リザーブファイトに回されるという話です。
なんとも奇妙な政治的な意図が働いているとしか思えない、不思議な現象です。いかにサメドフ側に原因があったとしても、ファンはそう受け取らないのが普通です。

こういったことの積み重ねがファンの主催者(ルーマニアの主催者はFEGではありませんが)に対する信頼を溶かす結果となりかねません。
システムがしっかりしてこそ、各国が安心してイベントを開催できるというもの。

<定着を目指して欲しい>

メディア戦略やスポンサー向けの商品(パッケージ・マッチメイク)はもちろん最重要項目ですが、
スポーツは元来競技側に公正さがあってこそのコンテンツですし、この期に及んでまだ一部のプロモーターやマネージャーによる政治的手法がまかり通るようであれば、欧州での人気も長くは持たないことでしょう。



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by the_kakato_otoshi | 2010-04-27 10:55 | K-1

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