It's Showtimeがまず、大会の目玉であるバダ・ハリの対戦相手に引退したアーネスト・ホーストを当てるという仰天のアイディアをもってきました。
しかし、40を過ぎて久しいホーストはこれを検討しながらも辞退。
次に、因縁あるレミー・ボンヤスキーとリマッチさせるというこれまた超カードを検討しましたが、レミー・ボンヤスキーは3度も断ったそうです。(つまりIt's Showtimeは3度もオファーした)
三顧の礼という言葉おそらくオランダにはないのでしょう。レミーが断った理由は、「バダ・ハリの仲間たちはガラが悪すぎる。2008年の決勝戦の後、彼らに脅迫されたんだ。(だからバダ・ハリとは戦わない)」ということ。身の危険を理由として語っています。
結局、今売り出し中の若手であるカラケスに落ち着きました。
で、皆さんも御存知の通り試合は2R、倒れたカラケスにバダ・ハリが「ペナルティキック」を決めて失格。
カラケスがその4日後、インタビューに答えています。
http://www.fightnewz.net/id71.html
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ヘスディ・カラケスのインタビュー(抜粋)
「もちろん、奴とのリマッチは受けて立つ。俺も奴もファイターだからな。どのような形であれ、必ず実現するだろう。お互いがトップの位置にいれば、必然的にそうなるんだ。おそらくはIt's Showtimeのタイトルマッチで行われるんじゃないかな」
「なんのもんだいもないことさ。俺はこのスポーツが好きでやっているし、スポーツマンなのだから」
「俺はもちろん勝って嬉しかったが、もっとフェアに勝利したかった。反則を受けてから10分後には回復していたが、その瞬間は顎を蹴られていて、試合をすることは不可能だった。非常に強いキックを受けたんだ。目の前がチカチカして、その状態で戦えばあらゆる攻撃を避けられなかっただろう」
「俺は立ち上がろうとして……バシン!……何が起こったのかわからなかった。こんな勝ち方は望むところではない」
-実力を疑う意見について
「誰にも俺は耳を貸さないね。だけど、みんな俺の実力に気づき始めてるんじゃないかな。俺はトップを取りたいんだ。全員ぶっ倒すし、それができると信じている。歴史を作りたいね。俺が引退したとき、街で俺を見かけた人々が、『ああ、あいつはいいファイターだったな』と思ってもらえるようになりたいね。それで、俺の夢は実現するんだ」
師匠であるトム・ハーリック会長のインタビュー(抜粋)
「スポーツマンは倒れた相手を蹴りはしない! 奴はレミー・ボンヤスキーにも同じことをしたし、今度はヘスディだ。自分で自分のショーをぶち壊した」
「ヘスディはこんな勝ち方を望んだわけではないが、バダはリング上で倒れた相手を蹴るというミステイクを犯した。もはや我々に何か言うべき言葉はない。こんな危険なことはないし、スポーツとして相応しくない。
「ヘスディはとても尊敬すべき男であり、とても真面目だ。ハードな試合になることはわかっていたし、私は3ラウンドが観たかったよ」
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以上がカラケスとトム・ハーリックのインタビュー抜粋です。
この事件によって、カラケスが大きな後に引くようなダメージを受けなかった点は不幸中の幸いと言えるでしょう。
2009年、セーム・シュルトを倒しグランプリの決勝戦まで素晴らしい戦いをしたバダ・ハリ。
2010年以降は光り輝くような年になるかと思いきや、2月のドアマン暴行事件への関与が取り沙汰されたり今回の失格負けなども含めてまたしても試練を迎えているようです。
ファンの多い選手だけに、非常に残念です。
アーツやアンディ・フグを尊敬していると言うならば、
もう一度考えるべきはその先人の名に泥を塗るような行為は現に慎むべきと思いますが……
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さて、カラケスは最近出てきたファイターと思われていますが、
ちなみにこの「かかとおとし」では2007年に登場しています。
http://kakato24.exblog.jp/6245118
それから、
ハーリック会長が昨年カラケスについて語っているインタビューのリンクも貼っておきます。
http://kakato24.exblog.jp/11126574
http://kakato24.exblog.jp/11127832
http://kakato24.exblog.jp/11128770
ここではカラケス……Gergesを英語読み→ガージェスと訳してしまっておりますが、ご了承ください。
今読むと、とっても興味深い味のあるインタビューだと思いますよ!
http://twitter.com/Ebi_Knight←ツイッター
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