絵に描いた餅か、現実的な明日か
K-1の主催者がPUJI CAPITALという投資銀行と手を組み、資金調達を外資に預けることになったことは既報通りです。
プロアマ問わず各メディア・ブログ・ツイッターその他ではこの件について、いろいろと教えてくれるんでそろそろどういうことか飲み込めてきた感じですかね。

で、まぁじゃあ具体的な話をしたいんですが、実際の興行自体はどうなるの? っていう予想やらなにやらです。

予想をする前にここに至る過程を少し池上解説。

結局ですね、今K-1の主催者のFEGさんは赤字(99%間違いなく)なんでしょう。サイモン・ルッツ氏が口を開く度に「K-1の財政問題は周知の事実」と言ってることからも、関係者のあいだでは結構有名な話なわけです。ペトロシアンの優勝賞金未払い(事実かどうかは不明)なんて話も出てきましたネ。

で、これ以上日本を中心としたテレビ局主導の興行を続けても「いつか潰れちゃう」ということが明白になった。
じゃあどうしよう。このまま指を加えてオシマイの瞬間を待つのか。それとも、何か手を打つのか。ということになった。

K-1は手を打った。ペーパーカンパニー(のようなもの)を作って投資を呼び込み資金を集めることにしたんですね。このSPVというのはコンテンツや新技術、不動産や債権などを元会社から切り離して、目的をはっきりさせた投資をさせるためのダミー会社……と考えればよいのかな。会社ではなく事業に投資するためのダミー。投資家はK-1の主催会社ではなく、K-1やDREAMというコンテンツに対してお金を出す……ということのようです。実際に運営するのはもともとの主催者。でももちろん、出た収益は投資家にも戻ります。

と言っても、赤字確実の事業にお金を出す馬鹿はいないから、手を組んだPUJIさんへのプレゼンとしてはK-1の放送されている地域の多さや、海外での興行実績を手土産に「国際化」というマニフェストを提示したと。「ワールドカップ化」はタイムリーな話題であり、掴みとして出しやすかった切り口なのではないでしょうか。
で、それは面白そうなので、一緒にやりましょうということになったのかな。
ある意味では分かりやすく、ある意味では分かりにくいですね。

まぁ以上のことは特にファンが知る必要のないことかと思いますので、このへんで切り上げましょう。

じゃあ実際興行はどうなっちゃうのよという話。

PUJIさんと宣言した(投資家への)マニフェストでははっきりと「国際化」「ワールドカップ化」を打ち出していますよね。ってことは、今年のようにほとんどの興行を日本だけでやりますというわけにはいかない。(特にK-1)
実際に海外での開催を増やしていかなければマニフェスト違反になってしまいますし、ペーパーカンパニーを作った意味もなくなっちゃうのですから……。
と、考えればフジテレビとかTBSによる放送のあるなしを抜きにして、潜在的投資家が存在しそうな地域を狙った興行が行われると思います。

おそらくは経済発展中の新興国。中国であったり、台湾であったり、欧州なら経済成長中の東欧……今年も行われたルーマニアなどは標的になるような気がします。ロシアなんてのもありそうです。
逆に経済成長しきったような国は冒険的投資家もそれほどいないと思うので、敬遠されるでしょう。

欧州や中国のテレビ局との提携も模索しているらしいですので、このあたりに原資を投入するのはもはや間違いないものと思われます。

逆に日本ではどうか?

テレビ局の胸先三寸なのかもしれませんが、大幅に増えることも減ることもないのではと思います。これまで育ててきた投資もありますし、いきなり2011年から放送なしということは考えにくい。ただし、回数や時間帯などはどうなるかわからないですね。
投資金を海外に回すことを考えれば今年の上半期のような「国内の日本人選手を主に使ったリーズナブルな興行」ばかりになりそうな予感はヒシヒシ感じます。
それもそのはず、赤字覚悟の興行はお天道様が許しても投資家様が許してくれないからです。

とはいえ、2011年は先行投資覚悟で海外での大きな興行を行うでしょう。あのマーケットを読み違えたばかりに大変ショボい興行となった悪名高き「Dynamite USA」のような馬鹿げたヘマは繰り返すことはあってはなりません。リソースを中国、欧州に集めるとするならば、例えばK-1WGPシリーズがそのあたりで行われるわけですが、投資家が集まるような最重要地域においては、開幕戦や決勝戦が海外で行われることもありうる話です。

また海外をターゲットにするならば単発興行ではなく、年間を通じたスケジュールを予め発表し投資をしやすくするということは確実に行われると思います。今年のようにカード全容が1週間前に分かるというようなずさんなやり方では、投資家は逃げるだけでしょう。また、多くの地域の投資家に関心を持ってもらうために、MAXやWGP参加選手の国籍の幅を広げることになると予想されます。そのため、ボクサーやMMAファイターなどK-1以外の格闘技を行っている選手が多くリングにあがることになるでしょうね。

上記以外にもいろいろと予測できる部分はありますが、
それは今後の動向を見極めてから話をしたいと思います。

つまり、これらの話もあくまで投資家が集まればという前向きな推論に過ぎません。資金調達に苦戦すればすべては絵に描いた餅なわけです。そればっかりはなんともわかりません。




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by the_kakato_otoshi | 2010-07-20 18:50 | K-1

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