今日は、K-1甲子園に出場した選手たちが今どうしているかを追ってみたいと思います。
<無敗のリトル超合金・雄大>
K-1甲子園2007の王者はHIROYAとの1年生対決を制した後、
連覇を目指すことなくプロの舞台で勝負しつづけます。
国内の同世代に敵はいないとの判断か、プロでは香港やタイの選手と試合をし無敗街道爆進。
今年に入って日本人選手とも戦うようになり、ギリギリの勝負でなんとか2連勝。武田幸三引退興行にも出場しています。
今年から始まったK-1-63㌔級への登場は? と待望されるファンもいるかもしれませんが、最新の試合では58キロ契約で出場しており体重的にちょっと軽いかもしれませんね。
<クラスメイトは世界王者・久保賢治(KENJI)>
2007年のK-1甲子園準決勝で雄大に敗れた選手。
TBSによる煽りVでは「現役高校生世界王者」と紹介されていましたが、K-1甲子園出場時にはタイ人の選手からWPMO世界フライ級王者のベルトを奪っていました。
彼の兄は7月のK-1-63㌔級・日本2位の久保優太。もちろん、同じアンリミテッドジム所属です。
現在はKrushやサバイバーなどのリングで活躍しています。
公式ブログでは55㌔と紹介されており、体重的にはやはり63㌔はちょっと重いのかな~。
<魔裟斗が認めた天才・HIROYA>
2007年~2009年まで皆勤出場。それもそのはず、彼のためのK-1甲子園でしたから。体重設定も彼の成長などに合わせて設定されました。
その3年間、結果は2位、優勝、3位。コンスタントに高い実力を証明したものの、日本国内の同世代の選手とどっこいどっこいの成績で欧米やタイなどの世界トップクラスファイターと戦えるのか? という疑問がつきまといます。でも、それもこれも彼に対する期待として受け止めて欲しいと思うわけです。
さて、卒業後は大学に通いつつ自らがオーナーとなってジムを開設するなど、練習環境をしっかり整えている様子が伝わってきています。
野杁正明という「さらなる強豪」の踏み台にされてしまった2009年でしたが、同世代の同階級ではトップクラスであることは言うまでもなく、あの石川直生に勝利した才賀紀左衛門にも2度勝利しています。
当然、今後は大和哲也や久保優太と戦わなくてはならない存在であり、野杁や雄大へのリベンジマッチもいつか組まれることでしょう。K-1の63㌔も彼とともにある10年代となるでしょうから、ひとつ大きな進化を期待したいですね。
<ナニワの火の玉ボーイ・才賀紀左衛門>
藤鬥嘩裟欠場の代わりに唯一出場したK-1甲子園では、HIROYAに判定負けも華麗な足技で注目されました。毎日新聞などで取り上げられるなど、ボチボチとメディアにも登場します。
その後、ユース枠でK-1に出場を続けそこそこの成績を収めます。しかし、HIROYA以外には大物との対戦も特になく、10戦程度しかしていませんでしたが……5月の63㌔以下級旗揚げ興行でファイアー原田を舐めきった態度で下すとコア人気が上昇。
「キックボクシングをメジャーに」という石川直生を「俺らが戦うんはキックボクシングじゃのうて、K-1やで」と一刀両断。試合でもフィジカル面で圧倒して勝利しました。圧倒的不利と言われた下馬評を覆し、「K-1の魔物」となってみせた才賀紀左衛門の将来は明るいのではないでしょうか。
<ハーフファイター・卜部功也>
彫りの深い顔立ちが特徴的な2008年ファイナリスト。フィリピン人とのハーフというのですから、納得です。モテるでしょう。きっと。2008年決勝戦のHIROYA戦もほとんど差のない僅差でしたから、実力的にはHIROYAと互角であると思います(2008年時点で)。
今年のK-1-63㌔級旗揚げ興行でファーストラウンドを勝ち抜きながら、決勝戦への選出が見送られてしまった不幸な選手ですが、7月のリザーブマッチではKrushで大活躍していた”狂拳”竹内に勝利するなどすでに実力は日本トップクラスであると言っても過言ではありません。
その証拠に、プロではHIROYAとの決勝戦以外で負けたことがないのです。
彼もまた、63㌔の覇権を狙う一人なのです。
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他にもおりますが、K-1甲子園に出場したファイターがどんどん上の世代を相手に勝利を重ねていることで同イベントの評価も比例して上がっていると思います。
今年もどんな未来の強豪が飛び出すか、昨年の”和製ペトロシアン”野杁を超えるインパクトをもった選手がいるのか、K-1甲子園参加経験者の今後を追いながら今年も注目しようではありませんか。
そしていつか高校生クイズのような2時間程度のドキュメンタリー番組となって毎年夏を賑わせるイベントに成長してほしいと思っております。
http://twitter.com/Ebi_Knight←ツイッター
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