世界の中の日本人。K-1はヘビー級もミドル級もジャパンパワーが鍵になる!
月曜日に行われたK-1ダブルインパクト勝者たちによるトーナメント抽選会の結果です。

K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament -FINAL8&FINAL- [DVD]

11月8日 K-1 WORLD MAX 2010 -70kg世界トーナメントファイナル 東京・両国国技館

<FINAL8>
マイク・ザンビディス(ギリシャ) vs 長島☆自演乙☆雄一郎(日本)
アルバート・クラウス(オランダ) vs ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
モハメド・カマル(モロッコ) vs ドラゴ(アルメニア)
ミハウ・グロゴフスキー(ポーランド) vs 佐藤嘉洋(日本)


まずMAXのほうですが……。
FINAL16でシャヒッドと火の出るような潰し合いを制して大いに会場を沸かせたザンボと自演乙が対戦。自演乙はマイクでザンボvsシャヒッドの試合に震えたので是非戦いたいとのコメント。
自演乙はMAXの中で最も「プロ魂」を持った選手の一人ですが、ザンビディスもプロとしての色気と戦い方をわきまえた漢です。勝敗以上に感動をお茶の間に届けて欲しい一戦になります。

三十路になっても衰えぬ人気選手のクラウスはイタリアの皇帝ペトロシアンへのリベンジマッチ。去
年は全く何もさせてもらえなかっただけに、進化をやめないペトロシアン有利は変わらないでしょう。

キシェンコを倒したモロッコのカマルはドラゴと殴り合いで勝負。イケイケの若手か、MAXの「門番」か。これも熱い戦いが見られそうですね!

グロゴフスキーは「新タイ人」サガッペットを倒してアップセットを演出したポーランドのファイター。身長も高く、まだまだ荒削りながら高い攻撃力と気持ちを持った選手です。トップクラスまでもう一歩の佐藤嘉洋が「淡々と」戦って勝てる相手でしょうか。最近彼が戦った山本優弥やボクサーの弟さんよりもはるかに上の選手と見ますが……。

アンディ・サワーとブアカーオがいない分、見慣れないトーナメント表になってしまいましたがフレッシュな熱いファイトを期待したいと思います。

トーナメントのポイントは「1回戦でいかにダメージを受けないか」ですね。

レベルの均等化が進むMAXにおいては、初戦でダメージを受けないことが非常に重要です。今年の日本トーナメントで難敵城戸康裕を持ち前の打たれづよさを発揮してギリギリで下した龍二が、準決勝で自演乙にあっさりとKO負けしたのは記憶に新しいところです。

そしてもう一つは「佐藤嘉洋は悲願の優勝に手が届くのか」です。

彼のブログなどを拝見すると、今年は必勝の年と位置づけて勝負をかけるつもりでいるようです。
しかし、初戦の対戦相手ミハウは相当強いと思われたサガッペットに勝つほどのレベルを持った選手ですから事は簡単ではない。むしろカマルやザンビディスのようにわかりやすい攻撃ではなく、変則的な軌道で動く選手のようですので、負けはしないものの体力を消耗しての判定勝利という結果は十分にありえるシナリオでしょう。そうなれば無限のスタミナを持つドラゴなんぞがあっさり準決勝に上がってきた場合、相当困難な試合になることは確実です。
格闘技ファンがどう思っているかはわかりませんが、私は佐藤嘉洋の優勝はミハウ戦次第だと思っています。

いずれにしても、最強皇帝ペトロシアンが絶対的な本命であることに変わりはありませんがみなさん是非安心してほしい。新しいファイトスタイルに生まれ変わったペトロシアンのアグレッシブさはまるでモーツァルトのオペラのように楽しく、そして美しかった。ウルコフ戦では相手のつかみに苦しみましたがその一端は垣間見えましたよ。

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12月11日  K-1 WORLD GP 2010 FINAL 開催地未定

<FINAL8>
マイティ・モー(アメリカ) vs ピーター・アーツ(オランダ)
セーム・シュルト(オランダ) vs 京太郎(日本)
グーカン・サキ(トルコ) vs ダニエル・ギタ(ルーマニア)
アリスター・オーフレイム(オランダ) vs タイロン・スポーン(スリナム)


ワールドグランプリのほうは開催地未定。当初有明コロシアム(?)という話もありましたが、谷川氏によると上海での開催を検討中ということです。どうなるかはわかりませんが事の推移を注意深く見守りたいと思います。もちろん、私は国内開催を熱望しますが……。

さて、肝心のトーナメント表ですけれどもいろいろな意味で歯がゆい感じです。
なんといってもセーム・シュルトの入ったブロックと反対側のブロックで全くレベルが違ってしまっていることが大きな問題点です。

成り行きをトレースしてみましょう。

まず1番を引いたサキが第3試合を選択。
次に2番のギタがサキを相手に指名しました。ローキックの強いサキと戦うことはトーナメント制覇を目指す選手にとっては不利と思えます。

このチョイスは
「グーカン・サキと戦うリスク>シュルトやアリスターと1回戦でぶつかってしまうリスク」
を天秤にかけた結果だと私は読みました。

次にピーター・アーツが第1試合に入ります。4番はマイティ・モー。
モーは躊躇いなくアーツを指名します。
残っている選手(シュルト、タイロン、アリスターなどの粋の良い選手)を考えればまだ年を取ったアーツのほうがいいという計算でしょうか。

5番のシュルトは2試合目を選択。6番のスポーンは当然シュルトを避けて第4試合へ。
7番のアリスターも優勝を見据えているのか同門(といっても練習場所は別)シュルトとの対決を回避し、スポーンを選択します。
8番の京太郎が選択する権利もなくvsシュルトに決定。

……という流れです。

シュルト以外の7名は明らかに「初戦でシュルトはなるべく避けたい」という行動原理で動いていいました。
ゆえにギタはサキで妥協し、アリスターはスポーンを選びました。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉は西洋文化にはないようです(当たり前か)。

その結果優勝を狙える選手がシュルトの逆ブロックに溜まってしまったのです。彼らのこうした行動原理がかえってシュルトを有利にさせていることになってしまったのは皮肉というより他ありません。

トーナメントに出場する8名の力関係を私なりにざっくり分析しますと、

シュルト>>アリスター、ギタ、サキ(セカンドグループ)>>アーツ、スポーン、京太郎(ダークホースグループ)>>モー

以上のようになります。

「セカンドグループ」「ダークホースグループ」の中でも細かく分ければ優劣はつきますが細かいランキングをつけているわけではないので無視します。

トーナメント表にもどっていただければわかる通りシュルトの反対側のブロックに「セカンドグループ」の3名がまとまって入ってしまったことで、王者の5冠目がかなり現実的なものになっていますね

これでは谷川EPが「上海に回しちゃおうかなぁ……」と思うのも必然です。

昨年はジェロム・レ・バンナというボーナスステージが与えられたシュルトについてですが、
今年は京太郎が当てられました。
京太郎の実力が著しく見劣りするとは思いませんが今年は37歳のバンナとどっこいどっこいだったのも事実。It's Showtimeでバダと打ち合えるほどの実力を持つカラケスですら絶対王者に及ばなかったことを考えるとどう考えてもアップセットは奪えません。
リーチ差、ウエイト差、経験値……2クラス以上の差があります。

距離を取ればハイキック(シュルトにとってはミドルキック)。近づいてこればレンガストレート(シュルトにとってはジャブ)。一体何をすれば勝てるのでしょうか。あっという間にコーナーに追いつめられて粉々にされる姿しか思いつきません。

おそらくシュルトは無傷で上がってくることでしょう。そこに待っているのはおそらくアーツです。生ける伝説アーツもついに40歳ですし、テイシェイラとどっこいどっこいですからシュルトと互角にやれるだけの力はもうないと思われます。

かなり手堅くシュルトは決勝に上がってきます。そうすると、サキ、ギタ、アリスター、スポーンというハイクラスの選手が潰し合うBブロックの勝者は非常に不利な状況で決勝戦を迎えるのです。

私はフィジカルモンスターが優勝し続けることは、K-1にとって不利益であると思いますのでセカンドグループの3名には期待をしていたのですがまさかここまで潰し合う構図になってしまうとは思いませんでした。

これを覆すには初戦で京太郎が頑張らなくてはなりません!

もし京太郎が本気でヘビー級を背負って立つ存在になりたいのであれば、シュルトに少しでもダメージを残してリングを去る覚悟が必要なのではないかと思います。

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by the_kakato_otoshi | 2010-10-06 15:06 | K-1

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