溶ける世界
プロ立ち技格闘技の世界は1993年以来、K-1が先頭を走り続けてきました。

なんのかんのといっても実績を積んだキックボクサーはK-1に一度は出場していると思いますし、ムエタイ、空手の王者クラスもかなりの数参加しています。

そして今、立ち技格闘技は次なるステップに踏み出そうとしているように思えます。

きっかけはK-1本家の財政問題です。
12月開催予定の大会すら会場が発表できないほどの窮地に追い込まれています。

いち早く動いたのはK-1ファイターの生産地であるオランダの興行It's Showtimeでした。

知名度の高いK-1ファイターを使い、オランダ国内で人を集めることに成功していたIt's Showtimeはバダ・ハリやペトロシアンというトップファイターとマネジメント契約を結んでいます。選手の宝庫であるオランダを拠点としていることでファイター不足に悩まされることもなく、2011年にはK-1をほぼパクったワンデイトーナメントを開催しようとしています。

その理由は「K-1にとって代わる」ことが目的なのではなく「K-1という舞台が危うい」ことから「自前でスターを生み出せないとマズい。そのためにはトーナメントだ」という順序立てです。

そして日本の老舗立ち技団体シュートボクシングが今年もS-CUPという70キロ以下級のワンデイトーナメントを開催します。体重設定を含めて完全なるK-1MAXの模倣なのですが、ここに今年はブアカーオを加えようという話があります。

さらにゴールデングローリージムが自前の興行で「グローリーワールドシリーズ」というヘビー級のトーナメント(ワンマッチ×3)を行います。これにはグーカン・サキやステファン・レコ、ギドンなどのK-1ヘビー級でも名前を見る選手が出場します。

こうして各地で各プロモーターがK-1を模倣したトーナメントをK-1で活躍した選手を中心にしてどんどん開催している状況です。もちろん大手テレビ局や大手スポンサーがついているような興行はありませんので、K-1に取って代われるほどの規模を持ち得ることはできないでしょう。しかし、K-1以外でK-1ファイターが活躍できる場所が増えつつある状況にあることは確かかもしれません。

また、
12月のIt's Showtimeアテネ大会では61キロ級で山本真弘が王者に挑戦します。It's Showtimeの61キロ級は9月に新設されたばかりです。王者ヴィールセンにとっては最初の挑戦者になります。
こうして自ら武者修行に出るのではなく、海外からのオファーで日本人の軽量級選手が試合をするケースはそれほどありません。山本の挑戦がもし成功し、日本の軽量級のレベルの高さを証明できれば今後彼に続く選手は多く出てくるでしょう。It's Showtimeには65キロ級もあり、大和哲也などが挑戦することもあるかもしれません。

立ち技の世界は「融解中」であると私は観ています。

いろいろな垣根……団体、国籍、ファイトスタイルを超えて自由に選手が世界中で戦える時代が来る可能性があると思いますし、すでにそれがはじまりつつあります。

アメリカMMAのように独占契約を主とするようなつまらない世界になってほしくはありません。
多くの元気のある団体が林立し、それらの王者クラスが参加するのがK-1。そうなるのが理想かと思います。

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by the_kakato_otoshi | 2010-10-16 17:51 | K-1

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