F1に学ぶ。サワーとブアカーオは必要だったのか?
K-1MAXでサワーとブアカーオが「外された」件について
容認できないという声が多く聞かれました。

と、

K-1がその名称や興行スタイルをモデルにしたF1の世界でもなにやら似たようなことが起こっていますので、その紹介をしたいと思います。

F1チームは興行主(FIA)からの分配金だけでは開発費や人件費はまかなえません。
したがって、スポンサーシップが必要になります。

このスポンサーというのはチームについてくれるスポンサーもあれば、ドライバーとセットになっているものもあります。

企業や(もしくは国)がバックについているドライバーは中堅以下のチームにとっては貴重な存在なのです。こういう選手は「pay driver」と呼ばれます。つまり「お金を支払ってチームのシートを得る」ドライバーです。

かつての日本のレーサーはほとんどがスポンサー持参のドライバーでした。初のフルタイムF1ドライバー中嶋悟はホンダという協力なバックアッパーがいました。ドライバーにスポンサーだけではくエンジンまでついてきたんですね。
日本の経済的衰退が決定的になった今日、主要スポンサーなしでフルタイムF1ドライバーとして参戦している小林可夢偉選手は非常に立派だと思います。もともとはTOYOTAのヤングドライバープログラム出身だったのですが後ろ盾が撤退してもなおF1に残れるのは彼の技量と強運なのでしょう。

今、F1は新興国の参戦が著しくかつては考えられなかったような国が参戦してきています。マレーシアに至っては国のバックアップでチームまで作りました。

「なんだ、昔の日本と同じじゃないか」と仰る方も多いかも知れませんが、
かつての日本のF1参戦は技術面での挑戦がメインでした。しかし、今の新興国は欧州の技術屋を大金で雇入れているだけであってチームスタッフはほとんど欧州人です。私はこのような中身の伴っていない金だけの参戦が長続きするとは思いませんが……

閑話休題、

ロシア人初のF1ドライバーであるヴィタリー・ペトロフは今季、チームメイトに全く歯が立たずポイント獲得数も数倍の差をつけられています。にもかかわらず、来季もチームに残りそうな感じです。
なぜか。彼にはロシアの大スポンサーがついているからです。
また、ニコ・ヒュルケンベルグやニック・ハイドフェルドという技量だけなかなりのものを持っているドライバーが来季のシートを失うようです。彼らの代わりに入ってくるのはベネズエラの国家の支援を受けているレーサー、それからメキシコの世界的大富豪がバックについているレーサーです。
彼らは数十億の「持参金」をチームにもたらすことでしょう。
ドライバーとしての技量がまだまだ未知数な若者が、スポンサーのついていない実力者を追い出していくのです。
F1マシンの性能が上がり開発費が膨らんでいくことで、逆にドライバー面ではレベルが下がる(かもしれない)という皮肉な結果を生み出すことになりました。
そのことに主催者が何かを言うことはありません。なぜなら、興行主はF1に関心を持つ国が増えることを喜んでいるからです。ドイツ人ドライバーが何人もいるより、各国の支援する金持ちドライバーがいたほうがいいに決まっています。

ちょっと飛躍かもしれませんけど、、、
今回のサワー、ブアカーオの不参加についても同じようなことが言えるでしょう。
日本でのK-1開催では彼らの名前は通ってもギャラは高く、それでいて集客にはそれほど絡まない。
であれば、若い未知の国の選手やプロモーターのプッシュしてくる選手を出したほうがいいのでしょう。もちろん、自演乙のようにスポンサーを連れてきてくれる選手であれば尚歓迎です。

K-1は世界選手権ではありますが、もちろん興行としての側面もあるのだから
選手が「俺は強い。強いから出場できる」
というそれだけでふんぞりがえっていていいのかどうか……。
現実問題としてどっから収益を得るのかというと、やはり人気があってスポンサーが喜んで、集客できる選手があって始めてイベントは維持できるわけなんですよねー。

サワーやブアカーオを外したのは非常に極端な例ですしサワーについては過密スケジュールだったという理由もあると思います。ファンとしては単に「なんで出さないんだ」と文句を言うだけでは野暮なんじゃないかなと思います。

多くの有名人と積極的に交流して、仲間を増やしてそれを集客やスポンサードや視聴率につなげようとする自演乙選手は本当にすごいと思うし、やり方としては正しいと思う。ある意味ではF1の「pay driver」に近いといえなくもない。けど、興行には大貢献しているわけです。(本来そういうことは主催者側が考えるべきことなんじゃないかとも思うわけですが)

佐藤選手のように「K-1がなくなったらショータイムでも俺は戦えるよ」という【個人主義】も嫌いではないです。格闘技は個人競技ですからね。
ただ、一ファイターとしての領分を守る個人主義者と、新規顧客を獲得しジャンルの発展を考えている選手を天秤にかけたときどちらをより応援したいかといわれるとそれは一目瞭然な気がします。


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by the_kakato_otoshi | 2010-10-22 12:18 | K-1

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