偉大なる親父 ~K-1 WORLD GRAND PRIX 2010 FINAL~
<K-1 WORLD GRAND PRIX 2010 FINAL 第1試合見所>

ピーター・アーツ
vs
マイティ・モー



最近行われた実際の会話である。

「そういえば、そろそろK-1の決勝戦だよね」

かかとおとしは突如仕事仲間に言われた。
彼は格闘技ヲタではない。どちらかといえばプロレスが好きで、2000年代前半は例に漏れずK-1よりもPRIDEを支持していた典型的なタイプである。
かかとおとしはうなずいた。

「そんな季節、年の瀬だね」
「K-1のファイナルが来ると、ああ、もう今年も終わりかって感じになる」
「確かに」
「最近はあんまり見てないから、選手もあまりわからないのだけど……」

大丈夫だ。
「あんまり見ていない」ではない。「あんまりやってない」のだ。

「アリスターが番宣で活躍していいともとかに出てたみたいよ」

PRIDEが好きだった彼にアリスターで話題を振ってみた。
そこからは案の定昔話になった。

ボブ・サップ、ミルコ・クロコップ、マーク・ハント、ボビー・オロゴン、ノゲイラ兄弟、チェ・ホンマン……

やはり頭に思い浮かぶのは強烈なインパクトを残したヘビー級の男たちだ。

彼らはまぶしく光り輝き、そして消えていった。

スポーツ選手というのはピークが短い。しかも、ハードなトレーニングと危険の多い試合を繰り返す格闘家であればなおさらである。肉体的な衰えではなく精神的な衰えでフェードアウトしていった選手も多い。また、UFCなど海外で活躍するために日本の電波からは消えていった選手もいる。

話はK-1に戻った。

彼は言った。

「ピーター・アーツってまだ出てるんだよね」

「出てるよ。しかも、特別枠とかじゃなくて……ガチで」

「1993年からずっと出てるんだよなぁ」

「そうそう」

「凄いねぇ。腹、割れてるし」

「凄いね。まぁ、凄いとしか言いようがない」

世の中の移り変わりは速く、我々はすぐに今に飽き、次の刺激を求める。
アーツに熱狂し、アーツに失望し、アーツを忘れていった数多くの日本人がいるだろう。
しかし、彼はそこにいる。

1年に1回首相が代わる国において、
18年間同じことをテレビで続けている人間が一体何人いるだろうか。

偉大だ。

マイティ・モー戦でK-1・89戦目。

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by the_kakato_otoshi | 2010-12-07 08:51 | K-1

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