K-1 2010 ベストバウト TOP15
今日はK-1 2010 ベストバウト TOP15です〜。ベストKO同様、トップ5はYoutube張ってます。ベストノックアウトと重複する試合もあります。ご了承ください。

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かかとおとしの2010ベストバウトTOP15

15位 ドラゴ(アルメニア)vsイ・スファン(韓国)K-1 MAX FINAL16
ベストKOでは1位に挙げた試合。テレビ放送がなかったことも考慮し、記憶に残る「ベストバウト」としてのランキングは低めに抑えた。韓国で初開催のFINAL16で絶対に負けられないスファンと、負ければK-1からフェードアウトもありえたドラゴ。共に意地がぶつかり合い、最後のフィニッシュに結びついた。

14位 日菜太(日本)vs山本優弥(日本)K-1 MAX -70 JAPAN TOURNAMENT
事実上の決勝戦と呼ばれた日本代表決定Tの1回戦第4試合。日菜太のミドルキックと山本の前進。共に「心に決めた作戦」を決してブレにやりおおせた。嵐のようなミドルと、それを受けて真っ赤に晴れる山本の右腕がこの試合の凄まじさを物語る。死力を尽くした一戦とはまさにこのことだった。

13位 ジェロム・レ・バンナ(フランス)vsタイロン・スポーン(スリナム)K-1 WGP Yokohama
若手vsレジェンド。という構図。最もオランダで勢いのあるスポーンを相手にしては踏み台になるしかないと思わていたバンナが最後の意地を見せた。チャクリキでハードトレーニングを積んだバンナは序盤に相手が怪我をするアクシデントがあったものの、熱い戦いを見せて勝利した。俺はまだやれる。「番長」は伊達にK-1を背負ってはいなかった。スポーンは逆に肩を落とした。

12位 才賀紀左衛門(日本)vs石川直生(日本)K-1 MAX -63 JAPAN TOURNAMENT
K-1甲子園勢が-63を席巻している。その流れを最初に作ったのは何を隠そうこの試合である。念願の大舞台。選手生活の「集大成」として挑んだ石川と、K-1王者になるための通過点として考えていた才賀の志の違いが残酷に現れた。ゴールにたどり着いた男と、スタートラインに立った男では後者のほうがより目標が上である。結果に如実に反映された。テーマ性のあった試合だった。

11位 アリスター・オーフレイム(オランダ) vs ピーター・アーツ(オランダ)K-1 WGP FINAL
ベストノックアウトの欄でも語ったが、この一戦はピーターの「負けっぷり」に色気を感じさせる戦いだった。「最強の敵」とされてきたシュルトを大声援を受けてなんとか倒した後、さらなる強敵が立ちはだかり敗れるという展開は少年ジャンプ連載漫画の王道を思わせる。セルを倒してもまだ魔人ブウがいたのだ。アリスターの怪物ぶりがなおさら「フィクション化」に一役買っていた。

10位 ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)vsアルバート・クラウス(オランダ)K-1 MAX FINAL
「神の目」を持つ男ペトロシアンはわずか1年でMAXの世界地図をひっくり返した。古き王が若き王にリベンジを挑んだ一戦。クラウスのパンチの嵐を紙一重で避けるペトロシアンの恐ろしさが光ったがクラウスは3Rはまで諦めることなく攻めつづけ、それが名勝負を生み出した。最後の1秒まで諦めないことがプロだとクラウスは拳で語っていたかのようだった。

9位 京太郎(日本)vsピーター・アーツ(オランダ)K-1 WGP Yokohama
日本のエースとなった京太郎は知名度不足がひとまずの問題だった。であるがゆえに、2010年はピーター・アーツ、ジェロム・レ・バンナといった名前のある大物レジェンドと戦うことになったのだ。「ヘビー級で通用する日本人」という武蔵以降誰も獲得していなかった称号を得るためにである。ヘビー級王座防衛戦となったこの試合は、2Rに京太郎がカウンターでアーツを下す。アーツは万全でなくてもリングに上がったが、京太郎を甘く見積もったせいもあるだろう。世界を見返した京太郎の一発でK-1はまた面白くなった。

8位 アリスター・オーフレイム(オランダ)vsタイロン・スポーン(スリナム) K-1 WGP FINAL
アリスター・オーフレイムはあっさり勝つと思われていた。ミドル級上がりのタイロン・スポーンは開幕戦でレイ・セフォーをノックアウトできなかった非力な選手。敵とは思われていなかった。それを証明するかのように、1Rあわやダウンというところまでスポーンはアリスターを追い込む。なんとか持ちこたえたモンスターは3Rダウンを奪い返すが、スポーンは決して最後まで諦めずに立ったまま試合を終えた。決してポイントをリードしようという試合ではなかった。スポーンもアリスターも真っ向勝負でKOしか狙っていなかったからこれだけ目の離せない勝負になった。同時にアリスターは絶対的な存在にはなっていないことも明らかになった。負けたとはいえ「キング・オブ・ザ・リング」の称号を持つスポーンは小細工なしの「王者」として戦い、決して名前を落とさなかったのだ。清々しいほどの一騎打ちだった。

7位 龍二(日本)vs城戸康裕(日本)K-1 MAX -70 JAPAN TOURNAMENT
龍二は目立っていなかった。長島☆自演乙☆雄一郎、城戸康裕、日菜太、山本優弥……彼ら日本トップのキックボクサーたちの中にあって龍二は年齢も高く地味な存在だ。だが、そんな影の男が2010年のK-1に最初の火を灯す。優勝候補城戸から1R早々にダウンを奪うと激しく殴り合った。自力に勝る城戸は龍二の顔面に幾度も幾度もクリーンヒットをお見舞いするが、龍二は前進を止めない。前に出て、前に出て、前に出る。九州男児の心意気がここにあった。城戸の弱点はここ一番でのメンタルである。彼にないものを龍二は倍以上持っていた。日本代表決定Tは大番狂わせで開幕した。今年で龍二は引退し、後輩を指導していくという。自身のようなどっぷり熱い名ファイターを沢山生み出してほしい。

6位 ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)vsマイク・ザンビディス(ギリシャ)K-1 MAX FINAL
誰が相手であっても冷静に良いところを封印してしまう。ペトロシアンとはそんなイメージのファイターだった。主催者としては「使いにくい」存在であるかもしれない。選手にとっては「戦いたくない」相手かもしれない。しかし、それは盛り上げられない主催者や実力不足の選手たちによる言い訳に過ぎないのだ。マイク・ザンビディスは「神の目」を相手にしても臆することなく自慢の腕(かいな)を振り回した。当たらずとも良い。9分間で一度だけでも当たれば「でかい」。そしてハイライトはやってきた。フックがペトロシアンの顔面に当たり、ついに王者は尻餅をついたのだ。「ノーダウン」。ジャッジの判断はスリップだった。ペトロシアンは無数の攻撃をザンビディスに繰り出しダメージを与えたが、ザンビディスのクリーンヒットはその一発だけだったといえる。それでも「鉄の拳」ザンビディスの印象は強く残った。熱さが身体に残った。

5位 大和哲也(日本)vs久保優太(日本)K-1 MAX -63 JAPAN TOURNAMENT
ついにK-1で3つめのカテゴリが誕生した。それは63キロ以下級。綺羅星の如き日本人軽量級ファイターの中で最も強い選手を決め、来年以降の世界大会につなげる。そのための日本トーナメントが開催されたのである。山本真弘や狂拳、石川直生ら後楽園ホールのエースたちが中心になると誰もが思っていたが、決勝戦にたどり着いたのはまだ20代前半の二人。甘いマスクの久保優太と名古屋のペンキ職人の大和哲也である。新しいカテゴリに古きは不要とばかりに激しいダウンの奪い合いを魅せる二人。大和の豪腕と久保のテクニックは洗練されたものだった。リードしていた久保はKOで締めようとするが大和のパンチで逆に沈められる。劇的な結末で-63は来年に物語を紡いだ。時代が変わる瞬間を目撃した気分だ。


4位 グーカン・サキ(トルコ)vsダニエル・ギタ(ルーマニア) K-1 WGP FINAL
スピードのサキと重厚なギタという組み合わせはWGP FINALの目玉カードの一つとなった。欧州でも実現していないマッチアップでファンは大いに注目した。と、同時に準々決勝で両雄が激突することは大変「もったいない」との声も聞かれたのである。試合展開は左ミドルで腕を潰しにいったギタと、パンチの回転力とローキックでKOを狙うサキが見事に噛み合うエキサイティングな展開になった。3R終了時点ではわずかにギタリードだったものの1−0のドロー。延長戦では試合中に拳を骨折していたサキが気迫で攻めこみ、最後はギタが息切れ。まだ誰も見たことのない、世界最先端のK-1がここにはあった。将来が楽しみだ。



3位 長島☆自演乙☆雄一郎(日本)vs中島弘貴(日本)K-1 MAX -70 JAPAN TOURNAMENT
「アンディ・フグ、ピーター・アーツがかっこ良かった」長島☆自演乙☆雄一郎はオタクの皮を被っているが本質的には第1回K-1GPを見てキックを始めた武田幸三と同じ、根っからのファイターであろう。対した中島はPRIDEのミドル級で活躍したヴァンダレイ・シウバのファンだった。彼のトランクスには在りし日の格闘ブームへの憧憬が現れている。彼らの目標は佐竹雅昭や武蔵でもなければ桜庭和志でも高田延彦でもない。ルールや主催者に守られた格闘ブーム時代の日本人ファイターではなく、そのプロテクトをパワーでぶち破った外国人有名ファイターである。
そんな格闘ブーム第2世代を象徴する二人の新世代がMAX日本代表決定Tの決勝戦で雌雄を決した。優勝候補は城戸であり、日菜太だった。二人は番狂わせを成功させながら決勝にたどり着いた。まさかの組み合わせ。このわくわく感がK-1の本質のひとつだろう。試合はお互いの意地がぶつかり合う名勝負になった。こんな気持ちの入った殴り合いが国内のリソースだけで観られるのだから、時代は変わったんだと確信した。


2位 マイク・ザンビディス(ギリシャ)vsシャヒッド(モロッコ)K-1 MAX FINAL16
日本人ファイターは打ち合うようになった。判定狙いのホームアドバンテージで勝てる時代は去ったからだ。山本優弥、長島☆自演乙☆雄一郎、久保優太、大和哲也など勇気あるKのファイターがどんどんと誕生している。熱のこもった打ち合いは日本のファンを満足させる。
しかし、世界は広い。ギリシャのベテランファイター、マイク・ザンビディスとモロッコの若手シャヒッドがFINAL16で向かい合った。場所は韓国。お目当ての地元ファイターの出番が終わると早々に席を立つソウルの客足を止めた。ダウンを奪う、奪い返す。これぞプロの打ち合いだった。3Rが終わり、延長戦がコールされると客席がどっと沸いた。「延長に入ります」のアナウンスで盛り上がる勝負は例外なく名試合である。ザンビディスはかつて日本でドラゴと火花を散らして歓声を浴びたが、その試合を上回る激しさだった。4Rはザンビディスがもう一度ダウンを奪い勝利した。「これがアイアンフィストだ!」と、ギリシャの英雄は自慢の拳を突き上げた。語る言葉よりも、試合を見てほしい。国籍も人種も舞台の大小も試合への過程も関係なくオススメできる試合。それが本当のベストバウトだ



1位 ピーター・アーツ(オランダ)vsセーム・シュルト(オランダ) K-1 WGP FINAL
2010のベストバウトは文句なくこの試合だろう。格闘技マニアの世界ではまた別の意見もあるだろうが、少なくとも普通の視聴者に訴えた度合いとしてこの試合を超えるインパクトはなかった。40歳になり誰も優勝を期待しない存在になった伝説のキックボクサーが破滅的な力を持つ現王者に挑む。シルベスター・スタローンの映像世界ではない。現実の出来事なのだ。
もう5度目の戦いだ。格闘技の世界において同じ組み合わせで5度も戦うということは殆ど無い。だが、K-1の世界においては毎年トーナメントを開催するがゆえに勝ち進めばどこかで当たることになる。ここまで戦績は2勝同士。初めての戦いはワンマッチ。アーツが判定で取った。2度目と3度目はトーナメントの決勝戦。これはシュルトが勝った。4度目はFINAL16の舞台。つまりワンマッチだったが、これはアーツが意地を見せた。イーブンで迎えた5度目の決戦だったが、ファンの多くはシュルトの勝利を疑っていなかった。シュルトはショータイムの王者カラケスを破ったばかり。アーツは今年京太郎に負けたのだ。衰えは隠せない。コーチであるはずのハーリック会長ですら「本心ではピーターは引退すべき」と語っている。だが、アーツは勝ってしまう。何発レンガのようなジャブを被弾しても前に出続けて、ローキックを蹴り、顔面を狙った。
数々の賞賛の声もこのレジェンドにとっては単なる一つの仕事であろう。K-1を面白く、エキサイティングでエモーショナルなものであり続けさせるという仕事だ。プロ格闘技は勝敗がすべてのアマチュア競技ではない。スポーツであり、映像コンテンツであり、人々を熱狂させるツールとして機能することが重要だ。主催者や若い選手は、いつまで老将に「仕事」をさせ続けるのか。本来アーツの大仕事は京太郎が行わなくてはならなかったのではないだろうか。



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選考基準は「熱さ」です。
そこに燃え滾るようなエモーションを感じるかどうかで選びました。
客がどう盛り上がったか、ではなく「自分が」いかに熱くなれたかですので、
みなさんとはまた別かもしれませんが。

それにしても時代は変わりました。
K-1が始まった頃日本は経済大国で、あらゆるジャンルにお金を惜しまず投入しました。
今は中国や韓国のほうが給料が高いと東南アジアの出稼ぎ労働者ですら日本を避けていくそうです。
街には裕福な老人が溢れ、若者はその日を生き延びることに必死になり、働かない親の子どもが保育園を満たし働いている親の子どもは待機児童となっています。
ものづくり大国も今は昔。巨額の費用をかけた革新的な商品はいつも海外初になっています。
マスコミは巨額の資本で広告会社とつながり、
垂れ流される情報は横一列でどうでもいい、代わり映えのないものばかり。海老蔵謝罪会見を朝から晩まで民放のほとんどで垂れ流したアホっぷりには涙も出ません。マスコミが仕事をしないので、本当に肝心な情報は内部告発でしか得られなくなってしまいました。

このように冷めた日本で冷えきる心の体温を、
いくぶんか温めてくれるのが格闘技なのかもしれません。



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by the_kakato_otoshi | 2010-12-28 11:28 | K-1

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