K-1の変なマーケティング
FEGの危機だ危機だと言われていますが、
K-1がヨーロッパで大規模開催を増やしてこなかったことが不思議で不思議で仕方がないかかとおとしです。

K-1をひとつのサッカーチームとして考えてみましょう。
FINAL16に入っている選手をベンチ入りの16選手に見立てることができます。

マンチェスター・ユナイデットやレアル・マドリーのようなトップチームは自国の選手のみならずオランダ、ポルトガル、東欧、ブラジル、アジアなど実に様々な地域に目配りをきかせて選手を集めています。勝つためにかき集めたというよりも各地に配慮した「経営」的な部分を感じさせるものです。

それと全く同じことをK-1は昔から行っています。
例えば2002年のベスト16(日本代表枠が当時あったので開幕戦は14名)を例にあげてみましょう。

オセアニア2名
北米3名
南米1名
オランダ3名
欧州(オランダ以外)3名
旧ソ連1名
アフリカ1名
+日本1名(ベスト8から)

実に見事なバランスを取っていたと言えるでしょう。理想的な組み合わせです。

2010年も見てみましょう。

オセアニア2名
北米1名
南米2名
オランダ4名(海外領土含む)
欧州(オランダ以外)4名
アジア1名
アフリカ1名
日本1名

やはり国旗を並べるとカラフルになります。スーパーファイトも東欧、ドイツ、ロシアなどから選んでおり、とにかく国際色豊かです。

これだけ毎回選手選考にあたって地域間のバランスを重視して経営をしようとしているK-1が、
なぜ日本、もしくはソウルを中心にしか開催しないのか。不思議で不思議で不思議で仕方ないのです。これでは一体なんのために地域間バランスを取っているのかよくわかりません。

2010年はルーマニアで東欧GPを開催しました。K-1は初開催で地元のスターであるダニエル・ギタも出場していないなか、5000人クラスのキャパの会場がしっかり埋まっていましたし、問題が起こっているようにも見えませんでした。

財政問題があるというなら、なおさらこういった新しいマーケットで興行を開催することが大事だと思うのですが、どうしてそうしなかったのでしょう。現にオランダのIt's showtimeはギリシャ、イギリス、ロシア、イタリアで地元の興行主と仕事をしています。

人気とは一朝一夕にしてならず、いきなり大規模なことをやろうとしてうまくいくわけがないのです。Dynamite!!USAで大失敗したことをいつも引き合いに出すのですが、とにかくでかいことやろう。大きいことをやろうとして中身のないハリボテを作ってしまうのが谷川氏の失敗いつもの原因です。

今年もツイッターで「大きいことをやるぞお」などと言っていましたが、そんなことを言ってる時点で「あー望み薄だ」と思ってしまうのは私だけではないはずです。

スポーツビジネスの収入とはなんでしょうか。4点ありますよね。
スポンサーからの収入、グッズ(マーチャンダイジング)販売、放映権収入、入場料収入です。

これらは単独で成り立つものでしょうか?

いえ、違います。すべては密接なかかわりがあると思います。

例えば、高い席のチケットを早期に購入するとおまけがついたりグッズが割り引かれたりするとか、グッズのデザインを公募で募集してファンの関心を引くとか、年間パスの発行とか、チケットやグッズを買った際にファンクラブ入会申込書がついてくるとか、ファミリーシートやカップルシートで女性を呼び込むとか、とにかくいろいろできるとおもうんですけど、実際にそういったことが行われた試しもなさそうですし、やってることと言えばyoutubeで過去の試合動画をアップしたり記者会見を流したりしているくらいですよね。

いわゆるメジャースポーツは細かいマーケティング戦術を地道な努力で積み重ねているわけですし、なんだか未だに何もしないでもチケットが売れたバブル期の殿様商売をやってるから格闘技興行には一般の人は足を向けないじゃないですか。マスコミが取り上げてくれないとかそういうことのせいにしたってしょうがないんだもの。

大サッカークラブでは国別に潜在的な顧客を分析して試合の放映権を交渉しているのですから、
世界中の一流立ち技ファイターを集めているK-1がなぜ同様のことができていないのか不思議なんですよね。マーケティングに優れた人材がいないのか、それとももう終わったマーケットである日本にこだわってるのか知りませんが、なんとももったいない。
そんなことだから投資家さんたちに経営者の交代を要求されちゃったりするわけですよね。

最近自分が注目したマーケティングはJリーグの特命PR部のソーシャルメディアマーケティングで、
Jリーグとサッカーの魅力を広めていくために、部員がTwitterやブログなどを通じてサッカーの話題を盛り上げていき、女子マネージャー役のタレントから発令される7つのミッションをクリアしていくという企画を展開しました。
この特命PR部員は4000名ほど集まり、彼らが投稿したブログやツイッターの話題は相当数に登ったわけで、これぞお金のかからないマーケティングだなぁと関心したわけです。

キングオブスポーツのサッカーですらこのようなことをやっているのに、格闘技のメディア戦略ときたらせいぜいプロモーターがツイッターをするくらい。(ところがフォロワーに説教を垂れるプロモーターがいた始末)

昔東京ドームやさいたまスーパーアリーナを埋めていた5万人のお客さんをつなぎとめるために、一体FEGやREが何の戦術を使ったのか。何もしてないんじゃないでしょうか?
選手の知名度や景気の問題だと認識しているならば、これ以上の議論の余地はない。とっとと死んでしまえというわけです。

とにかく、今のままではダメだ。

http://twitter.com/Ebi_Knight←ツイッター

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by the_kakato_otoshi | 2011-02-08 18:58 | K-1

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