【リクエスト】軽量級K-1を盛り上げるためにはどうすればいいのか?
読者様からのブログネタリクエスト、第1弾。

■軽量級K-1を盛り上げるためにはどうすればいいのか? 提言してください。

というご要望です。

はい、お答えしましょう。

まずね。

これって

「軽量級だけを単体で盛り上げる」

っていう話であれば難しいと言わざるを得ないんですよね。

それはなぜかというと、軽量級のK-1とは今で言えば63キロなんですけど、
やっぱり細いんですわ。線が。

絵で撮ったとき、70キロよりさらに細く映っちゃう。
フジテレビのWGPでさんざんバダ・ハリやアリスター、シュルトなんかを観ちゃったら大人と子供の違いがありますよね。
それはもう子供でもわかる違い。

しかも、WGPには10年以上戦ってる選手もいるし、体型的にもアリスターみたいな筋肉ダルマがいたり、バダ・ハリやレミーのようなスタイリッシュな選手もいる。アーツのような渋い中年もいるし、グーカン・サキのようなイケイケの若手もいる。ダニエル・ギタのような侍キャラも出てきた。
絵も迫力があるし、キャラクターもはっきりしてるのがWGP。この理解しやすさこそが本来のK-1なんですよね。

対して、軽量級ってのは体型も身長も無差別級ほど差が出ない。
じゃあ何で差がでるのって言ったら、元ボクサー、元モデル〜だったりペンキ職人〜だったり……。職業対抗戦か? っていうキャラ付け。
DREAMに出てる軽量級見ても、戦うフリーターだったり元暴走族だったり、所属組織や雇用形態をネタにキャラ付けするしかなくなってますよ。

元モデルでもペンキ職人でもいいんだけど、
WGPと比べるとやっぱりスケールがちっちゃいんですよ。

K-1で名を馳せたミルコ・クロコップなどは現役特殊警察官だったし、その師匠のシカティックはリアルに内戦で戦ってた軍人でしたよね。レミーは銀行員だったし、ダニエル・ギタに至っては元大統領SPですからね(笑)。 ペンキ職人とか元モデルとか”蚊の幼虫”みたいなものなわけ。

とにかくすべてにおいて、日本国内軽量級ってのはスモールワールドなんですね。

でもいいんですよ。後楽園ホールとかディファ有明でやってるなら、全然スモールワールドで構わないと思うんです。

じゃあ後楽園ホールのスターをゴールデンタイムで放送できるの? っていう話。

どう考えても無理でしょう。昨年7月のK-1MAX。谷川氏は-63日本トーナメントに自信を持ってたみたいだけど、私は視聴率を取るコンテンツとしては失敗するのではないかと思ってましたよ。だって、スケールがちっちゃいんだもん。
先行投資してきたK-1甲子園の選手もベスト8には才賀しか出てこなかったじゃないですか。どうせやるなら甲子園メンバーを3名は入れなきゃダメだったと思います。なんのための先行投資だったのか、よくわからないですよね。

K-1がその名のモデルとしたF1の世界を見てみましょうか。

世界各国にはモータースポーツがいくつもあるけど、
すべてのドライバーの頂点に立つのがF1ドライバーですよね。そしてそのF1の頂点に立っているのがフェラーリ。すべてのレーサーの憧れこそがフェラーリF1のシートであり、そこに座れるのは世界で二人なんです。

そのF1にステップアップするための下部組織、下部レースが無数に存在し、若手ドライバーが切磋琢磨している。F1を頂点としたピラミッドが存在するわけです。

仮に、F1がなくなればどうなるか。下部組織は目指すべき目標を見失い、スポンサーは金を出さなくなるでしょう。頂点が見えるからこそ、裾野が広がるのです。その逆はありません。

もっとわかりやすくサッカーの話をしてみます。

サッカーにはFIFAワールドカップ、欧州CLという二つのビッグタイトルがあります。
特にワールドカップは世界一の規模のスポーツイベントです。動く金額はオリンピックとは比較になりません。
このワールドカップで活躍することで大クラブへの移籍の道が開けたり、母国や世界での知名度が飛躍的に向上します。世界中のトッププロが集まる華の舞台なのです。
ワールドカップがなければ、代表を鍛える必要もないためJリーグも発足せず、日本にサッカーという競技が根付くことはなかったでしょう。

このように、世界の頂点を決める大会があるからこそ裾野が広がっていくのです。
どんなに後楽園ホールを盛り上げても、絶対にメジャーになることはありません。

テニスでのウィンブルドン、ゴルフのマスターズ、ベースボールのワールドシリーズ……思えば歴史ある競技というのは誰もが知っている「無差別級の世界一決定戦」が必ず存在します。
その頂点があるからこそ、子供たちは日々練習をするのです。
必要なのは1000の草試合ではなく、1つのトッププロモーションなのです。

立ち技格闘技にとって、その舞台はK-1ワールドグランプリに他なりません。
「無差別級の世界一決定戦」は当然、無差別級でなくてはなりません。最高の王者がひとり存在し、そこから派生して条件別王者(階級)が生まれていくのです。

K-1で言えばヘビー級は独立して存在することが可能ですが、軽い階級はあくまでも条件付き王者。なのです。仮に70キロや63キロで何度K-1世界大会が開かれて世界王者になろうとも、ヘビー級の王者には及ばぬ存在なのです。

ワールドカップがないアジア杯ではここまで盛り上がれたでしょうか? それではない。
プロ野球のない高校野球に今ほどの価値があるか? ないでしょう。

世界王者をひとり決める大会があって、それだけで飽き足らないから軽い階級も観たくなるのです。

ゆえに、軽量級の格闘技を盛り上げたいのならば……
ヘビー級をもっと価値のある、盛り上がる、注目される大会にすることが近道なのだと考えます
逆説的ではありますが、トップカテゴリーに元気のないジャンルに光は当たりません。2軍の試合が新聞の一面を飾ることはないのと同様です。

誰でもわかる王道のK-1があって、始めて軽い階級のK-1にも光が当たるのです。その逆はありません。
7月は小手先のイケメンや職業対抗戦ネタで視聴率を取ったり衆目を集められると思っていたのかもしれませんが、あまりにもそれはスポーツファンを馬鹿にしている。

世界という広い大きな海原があって、はじめてそこで日本人が戦うことの価値も見出されるのです。
世界のスポーツファンの目は、日本のマスコミの連中よりはるかにシビアです。
小手先芸など通用しません。見抜かれます。

K-1WGP、無差別級という大海原。これを中心として、それだけでは飽き足らないスポーツファンを注目させるために軽量級も必要でしょう。本来はそうした使い方こそが階級制のあり方だと思います。

軽量級を盛り上げたいなら、トップカテゴリー(ワールドグランプリ)を充実させてジャンル全体を持ち上げる

これが遠回りのようで、実は一番の近道だと思います。

FEGお得意の屁理屈で理論武装した企画書格闘技ではダメだと思いますね。

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by the_kakato_otoshi | 2011-02-16 01:14 | K-1

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