企画書格闘技とランキング格闘技
ミニコラム。

企画書格闘技とランキング格闘技

なんのこと? 

と思いますが、
It's ShowtimeのマッチメイクとFEGのマッチメイクの違いを考えたときに、
こんなことばが浮かんできました。

ランキング格闘技。とはショータイムのほうです。

とにかく実力が現時点で近いと思われる選手同士を相性を考慮せずにぶつけてみるマッチメイク。
地味な者同士、同じファイトスタイル同士、カウンターファイター同士でも平気でぶつける。
つまり「ああ。咬み合わないだろうなあ」と試合前から予測できるような対戦でも実力的に近ければやらせるというスタイルです。
確かにポジション的に近い選手を当てていくってのはランキング的には正しいのかも知れないけど、結果的に盛り上がらなくても構わないのかどうなのか。非常に地味で、なんのためにやってるのかわからないスパーリングのような試合になることも多いのです。
選手も観客に訴えようとするよりも、コツコツ目の前の相手からポイントを奪うという試合をしてしまうことが多く、K-1を見慣れた我々日本人にとっては通して観戦するのが辛い時もあります。

企画書格闘技。とはK-1のほうです。

K-1のマッチメイクはすべての試合でなんらかのテーマを決めて作っています。
特にテレビ放送を意識して煽りやすいテーマのあるマッチメイクを常に考えているのです。
「第1試合だからアグレッシブなパンチャー同士を当てよう」
「落ち目のベテランに若手が挑む構図をつくろう」
「打たれ弱い選手同士を当ててKOを演出しよう」
「●●選手をトーナメントのファイナルに残そう」
「スピードのある選手同士を当てよう」
「遊び人系選手と真面目系選手のコントラストに焦点を当てよう」
とか、なんらかのテーマを立ててクライアントに企画書を提出するかのような感覚でマッチメイクを創っていきます。
そもそも企画ありきなので、
「2mの大男に小兵がいどむ構図をつくろう」
という企画で試合を作っていくとしたときに……できれば小兵が大男をKOするようなフィニッシュをテレビで見せたい。
だったら、ちっちゃいほうは強い選手、大きいほうはそこそこドン臭いのを当ててみようか。。。。
と、そういう組み方をします。そこにランキング的な発想はなく、ゆえにK-1には長らくランキングという考え方はありません。

企画書に書きやすいキャッチーなセールスポイントがある選手が重宝されます。

面白くなるようにある程度考慮されたマッチメイクが作られるので、
見ている方は毎試合いろんなパターンの対戦が観られる。
テレビ視聴者も会場の観客も飽きさせない狙いをもって作られているのです。

これはどちらが良い悪いではなく、
イベントの作り方が根本的に違うのだから仕方ないのです。

これはK-1に限った話ではなく、たとえば亀田兄弟にタイ人の弱小選手を当ててKOを演出しようというマッチメイクも「企画書格闘技」の部類に入ると思います。

ショータイムのマッチメイクのほうがよい、K-1のほうがよい、などと議論したがる人もいるようですがこのような考え方に立ってみるとまた結論が変わってくるかもしれません。

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by the_kakato_otoshi | 2011-03-02 15:58 | K-1

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