シュートボクシングも女子に力を入れ始めたようですし、ショータイムの本格参入は来年になりますから、国内の立ち技はこれまでにないほどの退屈な時間が流れていますね。
白須のアップセットや、ペトロシアンの襲来、サワーのシュートボクシング愛、久保優太が同階級で圧倒的な力を見せたなど、それなりに点としての見どころはあるのですが……
これまではそれらの「点を線として集約してきた」K-1に世界大会開催のめどが立たず、
点が点のまま大きな物語の流れに乗っていかない。
だから誰がなんと言おうとも、
多くのミニ大会を集約するイベントの存在は必要なのです。
J2やJFLのチームがいくつあっても、J1がなければJリーグが成り立たないのと同様ですよね。
もしくは、2軍ばかりで1軍の試合がないプロ野球と考えてもらえればわかりますか?
このままの状態があと1年続けば、
国内の立ち技は後進がヤル気を失うでしょう。
自演乙や京太郎のような才能は「注目されたい」一心で戦いの世界に身を投じたわけです。
彼らのように注目をモチベーションとする選手たちはどんどん立ち技の世界から離れていくでしょう。残るのは、いわゆる「格闘技オタク」のような求道者ばかりになり、華やかさがどんどんと失われていく。
よくファンからは主催者を批判する声が上がりますが、残されている選手はどうなんでしょうね。彼らは単に戦っていればいいのでしょうか。
現実的に才能ある選手、カリスマ性のある選手が立ち技の世界から離れている現状を指を加えて見てるのははがゆい。
それでは我々ファンはアンディ・フグやミルコ・クロコップをただ待っているだけでいいのか。魔裟斗の後継者をただぼーっと待望しているだけでいいのか。
正直、なかなか考えがまとまらないですね。
とはいえ結局、私のブログは今日も立ち技界の出来事を発信するしかないのですが。
10月15日 The Fight Night Mannheim 5 ドイツ
<95キロ以下級トーナメント>
【出場予定選手】ダンヨ・イルンガ(コンゴ民主共和国)、ジェームス・フィリップス(ドイツ)、アンドレ・ストイカ(ルーマニア)、バハディール・サリ(トルコ)、Michail Tutijerev(ロシア)
ムエタイルールとK1ルールの両方での試合をおりまぜて興業するドイツの新興団体 The Fight Night Mannheim。ショータイム95 kg級王者ダンヨ・イルンガがトーナメントに出場します。
昨年ジムを開設したレミー・ボンヤスキーの元でトレーニングに励むイルンガは、
出身であるアフリカのファイターらしくバネのあるしなやかな肉体で勝利を積みあげています。
そのファイトスタイルはレミー・ボンヤスキーのコピーとも言えるもので、
がっちりとしたガードの中から一瞬の隙を逃さず相手を料理するスピードが売りです。
このイルンガを主役にしたトーナメントが開かれるというわけなんですね。
ライバルはジェームス・フィリップスになるでしょう。過去にはK-1のドイツ予選トーナメントで優勝している黒人選手です。
ローキックが持ち味で、ムチのようにしなやかな足技を使います。
イルンガがスター街道を歩むには、このくらいの相手には楽勝してほしいものですが。。。
http://twitter.com/Ebi_Knight←ツイッター
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