感動しました。
何にって、とにかくピーター・アーツ。
今日は準優勝でしたが、もの凄い気迫。14年分の「K-1」を背負って戦っていたと思います。
あの「ランバージャック」「20世紀最強のキックボクサー」と呼ばれ現役にして伝説のキックボクサーであるアーツの、36歳にして見せた蒼白いオーラ。
シュルトの顔面に打ち込んでいったラッシュは最高です。
決勝戦の2R、アーツがシュルトに意地だけで反撃するあの姿に、涙腺が緩み、そして思わず「アーツ! アーツ!」と叫んでいました。言葉もありません。
なんだか、ノスタルジックというか、走馬灯のように、アーツとK-1の歴史がずっと頭の中を駆け回りました。CSのライブ中継を見ていたのですが、決勝での東京ドームは揺れてましたね。千両役者というか、あの地鳴りのような歓声。素晴らしかった。
そして、ホーストの引退。やっぱりシュルトには及ばなかったけれども、それもまたK-1。Mr.パーフェクトと呼ばれながら、完璧な試合をするかと思えば壮絶に散ることもあるホースト。パーフェクトと呼ぶにはあまりにも人間臭い王者でした。
最後の試合後、花道で「ホーストホースト」と、ファンが悲鳴のような声をあげていたのは、絶対オールドファンだったでしょうね。わかります。気持ち。
バンナとボンヤスキーの意地。グラウベとディ・ファウストの成長も見逃せない。
カラエフとレコはもう一度頑張ってほしいですね。
スーパーファイトのスロウィンスキーとバダ・ハリは新時代の正統派K-1ファイター同士の試合。面白かったです。彼らがあのアーツの魂から何かを学んでくれれば、と思います。
とにかく2006、予想ははずれたけど、予想以上に泣ける壮絶な大会でした。
やはり、K-1の決勝トーナメントは何かが違う。何か他の格闘技にはない、神聖な空間だと思います。
来年はストップ・ザ・シュルトという明確なテーマがありますね。2007年のK-1GP。今から楽しみです!!