とお嘆きの方も多いでしょう。私も正直、その一人です。
これを理解するには、まず
「なぜ改正するのか」
ということを考えないとダメだと思います。
まずは自民党のHPを見てみます。
私はここの部分に注目しました。
「国民の間での自信喪失とモラル低下、青少年による凶悪犯罪の増加、学力の問題が懸念され、教育現場では、いじめ、不登校、学級崩壊など深刻な危機に直面しています。今こそ、教育の根本にさかのぼった改革が求められているのです。(引用)」
一言でいうと、これはモラルの低下を挙げています。旧法は、過去、よしにつけ悪しきにつけ、大家族が当たり前だったころの法律です。地域コミュニティが成立していたころ不文律によって伝えられていた日本人の道徳。これががなくなってしまったということで、法律でモラルも再定義し、教育現場できちんと浸透させなくてはならないということでしょうか。
「愛国心」の問題も同様で、いままで日本人の中に存在したそれが、教育現場で教えなくてはならないほど荒廃しているとこの法律を作った人は考えているわけですね。。。
私の見方はこうです。
「家庭が教育機関として機能しなくなったことを、かわりに学校で教えてしまうしかない」
という法律と理解しました。かなりざっくりした解釈ですけどね。そうしなくてはならないほど、日本人の精神は荒廃しているということでしょうか?
前向きな法律とはいえないですね。むしろ、かなり国民を自虐的な目で見ていると思います。
私は反対ではありません。しかし、積極的に賛成ともいえません。
教育基本法はそもそも「精神」であって、実際に何をするかということではないからです。
で、安部政権としては教育の「建て直し」のために免許の更新制を導入するそうですが……。
正直、意味ないですよ。そんなくだらないことして……。どうせ役人の作る基準なんですから、身内かわいさの抜け道だらけに決まっています。
そんなことよりも、もっと免許を簡単に取れるようにして、経験の豊富な百戦錬磨の社会人をどんどん教員にすればいい。新卒で先生様になったようなクズボンボンばっかりじゃなくて、1年契約、2年契約の年配先生、中年先生がいてもいい。大事なのは多様性です。いろんな人間がいて、いろんな先生がいて、いろんな話をしてくれる。それが「自立した人間への成長」を促すのだと私は思いますが……。
まー教員たって公務員ですからね~。こんな案が教育審議委員会から飛び出したら、大反対でしょうね!!!!