K-1はどの格闘技が一番強いのかという命題を抱えてスタートしたと私は記憶しております。
つまり、あらゆる格闘ジャンルから代表者を集めて、最大公約数的ルールのもとに試合を行うというものです。
しかし、現在、世界中で「K-1ルール」と銘打った試合が数多く行われている(オセアニア、アジア、欧州を中心に)以上、すでに「K-1」という競技での最強を決めるという趣旨になってきているような気がします。
相撲、キック、ムエタイ、空手……。そういった雑多な格闘技流派の頂点を決めるという当初の理念はすでに達成され、いまやK-1ファイターの頂点を求めるようになってしまいました。これは良いか悪いかはわかりませんが、遅かれ早かれこうなるのが運命だったと思います。
より「最大公約数」的なK-1から最強を決める場がより「制約の少ない」総合格闘技に移っていったこともこの流れを加速する原因なのかもしれません。
広いコミッションを必要としない、ジャンル対抗戦的な興行を再び目指すのか、世界中の立ち技格闘技を組織化し、K-1という競技を確立するのか。
それとも、その中間という現在の立ち位置を微妙なバランス感覚でもって守るのか。
その行く先を把握している者はいるのでしょうか……?
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