さしあたっての問題は、
今後どのように挑戦者を決めていくのでしょう?
ということです。
バド・ハリの初の防衛戦はレミー・ボンヤスキーということで落ち着きそうですが、これから先の対戦相手決定方法はしっかりやらないとジリ貧タイトルになってしまい、それはFEGとしても本意ではないでしょう。
タイトル創設は「ワンマッチ最強」を決めるのが本来の趣旨です。
モーやボンヤスキーのように今後も主催者が決めていくのか、それともシュルトが提案したようにランキング制にしてシステマチックに決めていくのか。
谷川IPは「今後システマチックにしていきたい」という方針を口にしていますが、ネックなのはフジテレビとの絡み。TV局としては、そのとき旬な選手をぶつけて盛り上げたいというのが本音でしょうからね……。
(諸所のブロガー含め、自称「格闘通」の方々は「すべて谷川が悪い」という短絡的かつ、安易な結論で一元的な解決をしたがるのですが、K-1はFEGとフジテレビが共同で製作しているイベントだということを完全に忘却した愚かな考え方だと思います。FEGとフジは、どちらが大きな会社であるかはいうまでもなく、マッチメイクを本当に谷川氏が一人で決めていると思っているのだったら、世の中の仕組みを知らなさすぎる大変幼稚な人間だと言えるでしょう。しかし、そういう人が格闘ファンには多すぎるのが現実です)
旬な選手を主催者が選定して当てていくのは、比較的簡単ですが、極端にそれをやってしまうと、ここまで世界的に大きくなったK-1というイベントに対して、特に欧州系のメディアやファンからは不満が出てくることに相違ありません。少なくとも年1回はサイモン・ルッツと共同開催しているわけですし、チャンプは常にオランダから出ているのですから、欧州に悪印象を持たれるのは決してよくないことです。
で、あれば多少のシステム・制度は必要になってくると思います。
ランキング制というのは、興味付けをしていくうえで面白いかもしれませんが、ボクシングの真似をしているようで私は嫌いです。
K-1は他の格闘技よりも、「旬」に拘るほうがよいと思うので、ランキング制にすると王座に挑戦するまで数年かかる可能性があり、まどろっこしいことこの上ありません。また、おそらく現行のイベント体系では不可能でしょう。
で、あればK-1らしく4人程度のトーナメントで決めるしかないのではないかと考えます。
地区予選トーナメントとは別に、この4人制トーナメントを行い、王者挑戦権を決定する。年に1回はこの4人制トーナメントを使い、もう1回はグラウベvsレミーのような単独の王者決定戦で対戦相手を決める。王者はこれを勝ち抜いた二人と戦い、1年に2回の王座防衛戦を行うわけです。とにかく、何かを「勝ち抜かないと挑戦できない」としないと、みんなが納得できないでしょう。
シュルトが「なぜレイと私で王者決定戦なのか」と言っていたことが思い出されます。セフォーはレコに開幕戦で敗れていたわけですからね。
まあ、以上のことは私の超個人的な見解なわけで、それを公開するのは正直あまり好ましくないのですが、今日はあまり書くことがなかったので、ちょっと思っていたことを述べてみました。しかし、ランキング制もやってみたら案外よかったということにもなるかも知れませんので、この見解はあくまで現時点のものです。
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