【FINAL】澤屋敷純一論
私は澤屋敷純一選手の知り合い関係でもないし、ましてファンでもない、ただの一K-1ファンです。

今年、ジェロム・レ・バンナに勝利して男を上げたこの若き日本人ファイターの実力が本物であったことは、このファイナルに残っていることからもわかると思います。

今回は、私の澤屋敷純一評をここで述べたいと思います。


検証1 バンナ戦

オープニングファイトとして野田貢などと数戦した後、いきなりバンナの相手として抜擢。理由は「今年の始めだからKOで勝ちたい」とバンナが言った(谷川IPによる)からとのこと。
バンナ用かませとしてリングに立ったわけです。
しかし、主催者がかませと思おうが、本人が勝つ気ならその限りではないということが証明されました。リングをぐるぐると回りながらパンチを打ってくるバンナに対して、独特のセンスを持つカウンター攻撃を繰り出します。
結果としてダウンを奪い勝利したのは周知の事実ですが、いかにカウンター一本とはいえ、パンチを繰り出す瞬間は自分もカウンターを受ける危険がある。試合後「澤屋敷はチキン」と非難していた勢力もありましたが、それは完全にお門違いです。細かい技術論はさておき、大舞台でカウンター一本に絞り、前田憲作氏の作戦を見事に実行してのけたハートの強さは特筆すべきものでしょう。
そしてなにより、彼が太い「」を持っていることが明らかになりました。

検証2 ランディ・キム戦 ニコラ・ヴェルモン戦

ビッグな新人に色めきたったK-1主催者は、15歳戦士HIROYAともども大事に育てるために、今度は澤屋敷用のかませを用意しました。
この2戦で澤屋敷は自ら攻める試合を披露。ここで明らかになったのは、まず日本人にしては重いパンチを持っていること。やはりカウンターは上手いということです。
そして、ハワイとアムステルダムという海外での試合を経験したことは彼の今後のK-1人生において重要な経験となるでしょう。

検証3 藤本祐介戦

ここでは澤屋敷のハートの強さ、負けん気の強さが出ました。
鼻血を出したときに、おそらく相当呼吸が苦しいはずなのに、勤めて平静を装いました。
もし、あそこでつらそうな顔を見せればとめられていたかも知れません。
しかし、彼は一切そのような表情は見せませんでした。レフェリーは試合を続行し、藤本の弱点であるボディを集中的に狙う頭脳プレイで勝利。藤本は最後まで澤屋敷の弱点をつけませんでした。なにしろ、データが少なくどこに弱点があるか資料がなかったのでしょうから。逆に澤屋敷は藤本のこれまでのデータを検証し、完全に動きを読んでいた印象を受けました。
プラス、藤本が軽量から徐々に人工的に体重を増やしていったのに対し、澤屋敷はナチュラルなヘビー級。本来持つパワーは澤屋敷のほうが上……なのではないでしょうか。

検証4 発言

澤屋敷はその茫洋としてつかみどころのない発言でメディアを困らせるのですが、
その真意はどこにあるのでしょうか。
威勢のいいことはいわず、ひたすら謙遜。
曰く、「まだ世界レベルにない」とのこと。
私の予想では、おそらくマスコミに持ち上げられたくないのでしょう。
澤屋敷自身は、藤本戦などで見せたとおり、物凄くハングリーで気の強いファイターだと思います。逆にそれを悟られないために自分を抑えているとしか思えません。
とても頭のよい男なんでしょう。
スポーツ選手には頭のきれる者が現れますが、たとえばボブ・サップや元日本ハムの新庄などのようにマスコミを徹底的に利用して味方にする人物が代表的です。しかし、そのまったく逆で頭がきれすぎてマスコミなど周りが馬鹿に見えて相手にしない人物も存在しますよね。たとえば、イチローとか中田ヒデ、格闘家では桜庭和志でしょうか。
澤屋敷はおそらくは後者なのではないかと思います。そう考えれば、これまでの発言の数々にも納得がいくというものです。非常にIQに優れた日本人K-1ファイター。これはこれまでの佐竹や武蔵にはなかったものです。

展望1 アーツ戦

FINALでは緒戦でバンナとの対決を避け(抽選会ではその機会があったにも関わらず)結果としてアーツとなりました。このときのインタビューで「アーツはラッキーだと思ったでしょう(うろおぼえ)」と正直に述べています。
実際、アーツに勝つ可能性は少ないと思います。経験も少ないし、今のアーツは好調でバンナのようなポカをやらないでしょうから。
光明があるとすれば、アーツの油断です。アーツが次のことばかりを考えて油断し、自分から突っ込むようなことになれば、澤屋敷のカウンターが火を吹く……?

展望2 来期以降

来期、谷川IPは武蔵VS澤屋敷を匂わせています。
もし日本でのワンマッチがあるとすれば、このカードしかないでしょう。
これに勝てば、名実ともに文句なしの「日本代表」。
長いK-1戦士としての旅路が始まるのかもしれません。

結論

澤屋敷の特徴は、素晴らしいブレイン(チームドラゴン)と、ナチュラルなヘビー級の体格、そして高いIQです。
これらをフルに生かすことができれば、武蔵以上の選手になることは「確実」と申し上げてよいかと思います。いずれはバダ・ハリ、ルスラン・カラエフなど同世代ファイターとの戦いもあるに違いありません。彼らに対抗できるは、技術を身に着けた澤屋敷だけだと思っています。
史上最強の日本ヘビー級戦士候補。このように私は澤屋敷純一選手を結論つけたいと考えています。


にほんブログ村 格闘技ブログへ

FINALが楽しみです→人気blogランキングへ
[PR]
by the_kakato_otoshi | 2007-10-31 11:01 | K-1

「K-1」についての情報・コラム。ツイッターはEbi_Knight。ご連絡はkorgradiasアットマークmail.goo.ne.jp
by the_kakato_otoshi
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
検索
最新の記事
さらばゴールデンボーイ? バ..
at 2011-09-29 23:48
番狂わせあり、名勝負あり、7..
at 2011-09-25 21:58
ショータイム70kgトーナメ..
at 2011-09-25 17:10
ほほ笑みの国
at 2011-08-21 23:51
明日からちょっと
at 2011-08-19 22:49
アクセス
ファン
ブログジャンル
画像一覧