【シリーズ番外】One Day Tornamentの是非を考える
北海道は雪です。最高気温マイナス1度ってなんですか(怒)?

4回にわたってシリーズを組んでみた「K-1モンスター路線を考える」は、これまでネット上で言われていた単純なFEG批判を「的外れ」と斬り捨て、それに至る過程とテレビ局の体質を述べたものでした。この読みようにとってはFEG擁護、谷川擁護ともとれる(実はそうではないのですが……)文章を載せることで、批判もあるかなと思っていたのですが、この本文に関してはほとんど反発はありませんでした。

しかし、最後のおまけのように載せた「ワンデイトーナメント」に関する意見で、いくつかの反対意見を頂戴したのは全く予想外でした。そのときのコメント欄に上がった意見をさらりとまとめまして、それに対する反論を述べてみたいと思います。

まず、私がワンデイトーナメントに賛成の理由は、「K-1モンスター路線を考える~4~」に書いた通りです。

以下引用。
ホンマンが勝てば再びモンスター路線的なものが復活するかもしれません。バダ・ハリが勝てば、彼が望む昔のようなK-1が帰ってくるのかもしれません。それは誰にもわからないことです。主催者にも、選手にも、誰にもです。オーディエンスは、今回のFINALの試合内容と結果が、未来のK-1を作ることを理解しなくてはなりません。
 それがワンデイトーナメントの「力」です。近年では、格闘雑誌や普通のブロガーが平気で「ワンデイトーナメントの見直し」論を述べる時代ですが、ワンマッチ主体の興行は基本主催者の意向が強く出すぎるのです。主催者の手が届かないような奇跡や革命が興るのは、K-1においてはトーナメントがあればこそだということはきちんと認知されなくてはなりません。
 すごく単純でわかりやすいたとえをすれば、ドラゴンボールの天下一武道会がワンマッチで3回に分けられたら、面白くなるのか? というと、そんなことはありえないでしょう(笑)。頂点へ上り詰めるカタルシスが全く感じられないではないですか。


という部分です。モンスター路線の今後を考える上で、まあ、話の流れで書いたものです。

さて、これに対する意見として頂戴したものざっくりまとめます。

1 トーナメントだから怪我が多くなるのではないか。

2 トーナメントは運の要素が強いのではないか。

3 最強とはワンマッチで決まるものではないか。


の、3点ですね。

で、「さあ反論するぞ」と思って、ふと立ち止まってしまいました。

反論「できない」ことばかりです。

いや、「自分の言ってることが間違っている。ワンディトーナメントは駄目なんだ」ということではないのです。

何故、反論できないのか。
それはトゥーマッチな価値観の問題だからです。感性の問題だからです。

まあ、1の怪我が多いというものは後回しにしておいて、特に2と3についてです。
2の運が左右するというものに関しては、
運も実力のうち」という言葉があります。私はこの言葉を信じます。実力があっても、運が味方につかないで成功しない人は格闘技のみならず、現実世界には広く存在します。
ボクシングなどでは、運以外にもしがらみやお金の関係などが往々にして絡んでタイトルマッチひとつ組むのにも小さなジム出身だと大変だと訊きます。しかし、ワンデイトーナメントにおいては少なくともトーナメント出場の8名に関しては平等です。同じリングに立ち、拳で決めるのですから。組み合わせの妙で怪我を負うこともあるでしょうが、それは8人すべてリスクはあるのです。運の要素はありますが、その機会は平等なはずです。特にヘビー級の勝敗はじゃんけんのようなもので、このタイプには強いがこのタイプには弱いというのがあります。そういった運や相性などもすべてクリアし、一日で強豪に3勝することはとてつもなく偉大なことであり、それこそがK-1王者の権威であると思うからです。

「3」のワンマッチこそ最強を決める舞台であるという意見は、トーナメントは運の要素が強いということの裏返しですよね。K-1とは全くの別競技であるボクシングを引き合いに出すのはあまり好きなことではないですけど、たとえば亀駄次男は亀駄一家で共栄ジムでなければあの段階で王座に挑戦できたのでしょうか? これはすごい「運」なのではないでしょうか。かませの外国人選手を適当に数回相手をし、最後に一回勝てば王者。なんじゃそりゃ。そんなんでもらえる「王者」に何の権威があるのでしょうか?

と、自分は思いますが、体調が万全同士でなければ試合に意味はないと考える人も当然います(ワンマッチだからといって、万全とは限らないと私は思いますが)。それを「かーっ!」と否定する気はありません。ここはもう価値観の問題ですから(笑)。簡単に言えば、私は「勝ったものが強い」という考え方。しかし、コメントを下さったDXさんのような考えの方に言わせれば「強い者が勝つべき」ということなのではないでしょうか。
どっちが違うということではないような気がしませんか?

で、後回しにしていた「1」の怪我についてなんですけど、これはまず客観的なデータが欲しいところでしょうか……。
確かに2002年などは印象として怪我が多かったことは認めます。しかし、ワンマッチであってもリスクは同じではないかと考えます。なので、実際どのくらいの人がトーナメントで怪我をし、ワンマッチで怪我をしたのかは数を数えないとなんとも言えないなぁというのが印象です。

ただ、選手の心情として、K-1の決勝トーナメントは優勝者には多額の賞金が出ます。1位と2位では数千万円違います。だから、多少の無理を承知で試合に出たがるのです。本来は主催者が止めるべきという意見はあるでしょう。しかし、選手の怪我は選手が隠してしまえば、なかなか見破るのは難しいと思います。ドクターのチェックも、100%ということはありえません。
トーナメントで怪我が多いとすれば、このような選手自身の無理もあると思います。これに関しては、リザーバーを積極的に使うなど、方法を考えなくてはなりません。最近リザーバー2まで用意しているのも、こうした考え方の表れだと思います。

しかしながらここでも「価値観」が顔を出します。私はリスクを背負うことは格闘家(だけではなく、すべての社会人)にとって当然ではないか。と思います。
しかし、なるべく選手に怪我というリスクを犯して欲しくないというファン心理、心情も十二分に理解できるからです。

なので、表立ってこの意見に反論しようとも思いません。そう考えるならそういう人もいるに違いないと思っているからです。

さらにいえば、「どちらが面白いか」なんて話ももしかしたら意味がないのかも知れないですね。これこそ感性の問題だからです。両方見せてしまおうという現在のFEGの方針は、どちらの感性にも応えたいということでしょうから。

ただ、私は、対他種目と比べての独自性を重んじるがゆえに、ボクシングの真似などをしてランキング制やタイトル制を中心に運営をすることには反対しています。そもそもK-1はトーナメントで人気を博したのだから、いまさらボクシングを模倣することはないと思います。もし、そうなるとすればK-1内での必然性がなければならないのです。「権威あるボクシングのようにしなければならない」という意見であればイベント競技として完全に思考停止であり、それでは創造性を感じないコンテンツを作ってしまうことになりますよ。

と、

以上のように非常に長い文章になってしまったわけですが、
なんとなくまとまったようなそうでないような感じになりました(笑)。
また、ご意見をお寄せいただければ、ありがたいなと思います。

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by the_kakato_otoshi | 2007-11-19 15:14 | K-1

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