すくすく育てていきたいと思います。ありがとうございます。
妻のほうは病院にて娘ともども、母親修行中です。
ところで、2008年1月に元K-1ファイターのマット・スケルトンがWBA世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦で、ルスラン・チャガエフと対戦します。場所はドイツ。
まあ、詳しいことはボクシングブログにおまかせしますが、現在40歳のスケルトンが29歳の王者に挑むということです。
スケルトンは、特に若いファンにはなじみがないでしょうね。昔からのファンがどうしてそんなに騒ぐのかわからないでしょう。そこで、若いファンのために、ちょっとだけ解説します。
K-1で17戦10勝という、そこそこの成績を叩き出したこの英国人。
ボクシングでの試合は見たことないのですが、K-1時代はなかなか強烈な思い出があります。
デビュー戦で序盤攻められながらも、
次第にスタミナを失ったノルキヤに対しパンチの連打で逆転KO勝ち。
2戦目のレイ・セフォー戦も勝利し、
3戦目の佐竹戦では、パワーの違いで相手をぶっとばし、
佐竹が試合後に「こいつは人間じゃない」とまで言わしめたのです。すげえやつがいるなと、思いましたね。
このときのスケルトンはバーテンダーで、K-1では珍しいイギリス人ファイターという触れ込みでした。なによりもファイトスタイルが凄く、全く技術を感じないものの、パワーだけで相手を叩きのめすというイメージ。強かったころのボブ・サップのようなイメージでした。
私は、ボブ・サップがK-1で試合をはじめたとき、「マット・スケルトンみたいな選手だな」と、思ったものです。
強くて衝撃的な選手は、すぐにトップファイターと戦うのが今も昔もK-1の特徴。そこがいいところです。
スケルトンはサム・グレコ、ピーター・アーツと連戦するも、スタミナや技術の不足をつかれてか敗戦。グレコ戦では開始早々、相手をリング外に叩き落すなど、パワーファイトで挑みましたが、ペースを握られると意外と脆いことが発覚したのです。それでも、全盛期のアーツ相手にダウンせず4Rまで戦うなどの「怪物」であることには変わりありませんでした。
1999年、そんな「不沈艦」スケルトンは開幕戦に初出場。
スーパーパワーを誇るマット・スケルトンの対戦相手は、なんとドン・キング(アメリカのスーパープロモーター)に買われてK-1を離脱したはずのジェロム・レ・バンナ!
一年ぶりのバンナは、昨年とはまるで別人。
盛り上がった肩の筋肉と、130キロ近くまでウエイトアップしたその肉体に、会場がどよめきましたね!
K-1最強のパワーファイター決定戦と言われたこのスケルトンVSバンナ戦。あのセフォー、佐竹を倒し、サム・グレコをリング下に叩き落した荒々しいファイトスタイルのスケルトンを、帰ってきたバンナがどう迎え撃つのかという戦いでした。
そして、われわれはこの試合で「衝撃」を目撃したのです。
「帰ってきたハイパーバトルサイボーグ」は、技術もへったくれもなくパンチを振り回してくるスケルトンのパワーを、完全に押し返し、逆にスケルトンを軽々とぶっ飛ばす。物凄いパンチの切れ。唸るような左右のフック。ストレート。そして、最後は、右フックで1RKO!!!
このときほど背筋が震えたことはありません。
「バンナが帰ってきたぁぁあぁぁぁ!」
と叫びましたね。
仮に、バンナがドン・キングと仲良くやってボクシングを続けていれば(戻るまで4戦4勝らしい)、
確実に王者まで上り詰めただろうと思わせます。スケルトンが王者に挑戦できるくらいなら。。。。。
この勝利で一躍決勝戦の優勝候補となったバンナと、絶対王者ピーター・アーツのK-1WGP1999年準々決勝はまさに「伝説」の戦いでした。。。。ま、そのハナシは今回関係ないのでしませんが。
スケルトンにとっても衝撃だったでしょうね。自慢のパワーが一切通じなかったのですから。
しかし、それも仕方ないことでした。なにしろ、このときのバンナはおそらく歴代最強のK-1ファイターだったのですから……。私は、このときのバンナは今の王者セーム・シュルトよりも強かったと今でも思っています。
その後は勝ったり負けたりを繰り返し、
次第に荒々しいファイトは以前ほどの輝きを放たなくなりました。
2001年にロイド・ヴァン・ダムに負けてからはK-1を離れましたが、そのロイド戦はなかなか面白かったんですけどね。
マーク・ハントという物凄いのが出てきちゃったから、キャラクターが立たなくなったのも呼ばれなくなった原因なんでしょうか。
とりあえず、私のスケルトンの印象は「バンナ復活を強烈に演出した人」っていうイメージなんですよね。
しかし、35歳になってから、新しい挑戦をして、5年で王者に挑むまでに至ったというのは凄いですね。。。
現在ランキング15位ということで、王者に挑む立場としては疑問符がつきますが、
まあ、気楽に頑張ってほしいですね。「大英帝国の不沈艦」のニックネームをもつK-1ファイターだったことを、日本のファンは覚えていますよ!
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