K-1 WGP in 福岡を終えて ~一夜明け感想~
頼まれてもいないけど、一夜明けの感想です。
昨日の感想は、試合内容について評したものですが、
今日は先を見据えた俯瞰的な感想を書きます。

実は、
K-1WGP横浜大会を三つの観点から語る
という4月15日のエントリーで語ったことが、そのままこの福岡大会に繋がる事ばかりになりました。

真っ先に書かなくてはならないことは、テイシェイラのことでしょう。

ネット世界では、「決勝は前田が勝っていたのでは」というコメントも多く、「主催者がテイシェイラを勝たせたかったのだ」という一昔前のPRIDEヲタみたいなことを書く馬鹿まで出る始末ですね(苦笑)。

私は1、2ラウンドでほとんど手数を出さなかった前田が勝つには、3ラウンド目でダウンを取るしかないと思ってました。
実際は、攻め込んだもののダウンを取れず、印象点で完敗でしたが、現時点での前田の限界とも言えるでしょう。勝ってしまえば、今後もこの作戦を繰り返すことになり、K-1にとってもこの判定でよかったと思います。

テイシェイラは、ダメージらしいダメージもなく優勝してしまいましたが、背負うモノが重過ぎるのか、自分の好きなように動けていない印象を受けました。極真世界大会ではもう少しノビノビ戦っていたように思います。

小手調べには丁度いい相手だったかもしれませんが、この3試合ではまだまだぜんぜん彼の本領を見ることができませんでした。

開幕戦では、是非もう少し強い相手とやらせて欲しいですね。
まだテイシェイラの評価については保留したいと思います。


あと、シュルトとバダ・ハリという二大王者について。
シュルトは本当に強いですが、K-1ファイターとしては相変わらずイマイチです。
多分それはフィニッシュへの動機だと思うんですよ。

例えば、テクニックの代名詞だったアーネスト・ホーストの全盛期などは、
本当に手がつけられないほど強かったけど、フィニッシュへの流れ、つまり最終的にKOするという動機があって、その目的に向かった試合をしていました。

大きい相手には、ローキックで崩し、下に注意を向けて上を撃つ。小兵には、身体全体で接近戦を挑み、覆いかぶさるように連射して撃つ。
バンナ、ベルナルドのようなパワーで来るタイプには、前半攻めさせて疲れさせ、カウンターを一発当てたら、後は得意のコンビネーションでリングに沈めるという、見ている側にも伝わる「KOへの意識」があったように思えます。
そしてそれこそが、K-1ファイターの戦いではなかったかと思うのです。

今回、シュルトはコツコツと前蹴りやジャブでバンナにダメージを与え続けたけれども、うーん、KOを意識した試合ではなかった。
ハント戦でKOを意識するようになったのかと一瞬思いましたが、あれは流れのなかで偶然出た一撃であって、意図してやったものではなかったのですね。

シュルトに対してK-1ファンが納得しきれていないのは、そういうところだと思います。
くしくも、この日ピーター・アーツが残り10数秒でノルキヤをKOしました。
完全に判定で勝っていたアーツですが、最後の最後までノックアウトへの意識を切らさなかった。アーツが支持される所以だと思います。シュルトとの違いは鮮明でした。

まあ、K-1はとにかくどんな状態でも勝ち続けていればチャンピオンであり、試合のオファーもあるでしょう。しかし、バンナとシュルトは表面上同じリングに立っていたけれども、バンナはプロのリングに立っており、その意味では、シュルトは同じリングには立っていませんでしたね


逆にヘビー級王者バダ・ハリはKOへのイメージが自分の中で出来上がっており、
シュルトとの意識の違いを鮮明にしました。
ファンとして、思い入れをもって応援したいのは、どちらのタイトルホルダーか
それは言うまでもないことでしょう。



で、ジャパンです。

特に武蔵についてですが、谷川EPが怪我のことを口にすべきではなかったと思います。
武蔵本人は、そんな言い訳を主催者にしてほしかったわけではないのではないでしょうか。
谷川EPとしては、「無理を言ってお願いしたにも関わらず、結果として恥をかかせてしまった」という自責があるのかも知れません。そういう、馬鹿正直なところが、彼の人徳、人格なのでしょうが、試合直後に話すのもどうかと思います。なにより、勝者前田慶次郎に対して失礼ではないでしょうか。

前田、佐藤、野田の3人は頑張っているなぁと感心しました。期待したいです。


最後は、今後の展開です。
アーツもノルキヤ相手に不安の残る試合展開。バンナはシュルト相手に豪腕通用せず。グラウベも若き王者に手も足も出ず。ついでに武蔵も今年は厳しいということで、30代後半に入るベテランたちの力も、もう尽き始めています。

若手実力者の発掘が急務です。すでに今年、サメドフをセフォーに当てるなど、入れ替えを始めていますが、とにかく無名でもいいから「ちょっとでも強そう」という連中同士をぶつけて、本物を見極め、日本に呼ぶことが必要ではないでしょうか。
(言うだけなら誰でもできるけど、実際は言語の問題や、ビザなどの問題など、クリアすべき課題が多すぎるのでしょう)
コアなファンが待望する欧州系キックボクサー……例えばジャジャ、ギタなどを全部呼ぶ必要はないですよ。
そもそも、コアファンの注目する彼らですら突然トップファイターとやって勝てるとは思いません。グラウベを1ラウンドで倒す能力があるとも、ジェロムを完封する力があるとも思えないです

しかし、世界予選の舞台でスーパーファイトなどを組み、選抜して未知強を強豪に昇華させていかないと

そうしないと、ダレもシュルトを、バダ・ハリを倒せません

にほんブログ村 格闘技ブログへ

次はMAX&台湾→人気ブログランキングで、1票
[PR]
by the_kakato_otoshi | 2008-06-30 11:36 | K-1

「K-1」についての情報・コラム。ツイッターはEbi_Knight。ご連絡はkorgradiasアットマークmail.goo.ne.jp
by the_kakato_otoshi
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
検索
最新の記事
さらばゴールデンボーイ? バ..
at 2011-09-29 23:48
番狂わせあり、名勝負あり、7..
at 2011-09-25 21:58
ショータイム70kgトーナメ..
at 2011-09-25 17:10
ほほ笑みの国
at 2011-08-21 23:51
明日からちょっと
at 2011-08-19 22:49
アクセス
ファン
ブログジャンル
画像一覧