【予想】K-1 World MAX 2008 Final8 ~スターと難民~
今日は、あと三日に迫った運命の七夕決戦。
これを予想します。

○「怒りの鉄拳」アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002年世界王者)
VS
●「破壊の鉄拳」マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis Club/2007年世界ベスト8)


ザンビディスはK-1デビュー戦で王者クラウスをKOし、
一気に常連への道を歩み始めました。
それ以来の試合になるのかな?
両者ともハードパンチャーで、この敗者復活戦に賭ける想いは相当のものでしょう。
ザンビディスは昨年キシェンコに敗れるなど、上背のある相手にはからっきしなんですが、クラウスくらいの身長の選手ならば十分に戦えることでしょう。互いに一発を警戒し、一発を狙う試合になるでしょうね。
それでも、最近判定に泣くクラウスが怒りの鉄拳でザンビディスを3RKO……っていう感じでどうですか。なんだかんだで、1回戦ではブアカーオ相手に99%互角の勝負をしてましたからね。クラウスは。ぜんぜん力は落ちていないし、ますます充実してると思いますよ。

○「うはぁ~やべぇ~」城戸康裕(谷山ジム/2008日本王者)
VS
●「城戸は好みではない」アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ/2007年世界3位)


今年のMAXでひときわ異彩を放っているのが、なんといってもこの城戸でしょう。
勝った後の喜び方が面白いんだもの。
特に、イム・チビンに勝った時はリングでマイク渡されても「うはぁ~やべぇ~」「勝っちゃった~うはっ」とかずっと独り言のようにうわごとを繰り返し、「この人壊れちゃったのかな」とこっちが心配になるくらいでした。
常にテレビや観客を気にして振舞う魔裟斗や、ナルシストな小比類巻とは全く別の「普通のにいちゃん」なんですよね。
その後もインタビューなどでも不思議な発言を連発し、ヘビー級の前田慶次郎と並んでK-1ファイターの既存のイメージとは別のキャラを出しています。
しかし、その裏、相当努力しているような気がします。発言の意味不明さとは裏腹に、試合内容は堅実で、自分の長身を生かした戦い方をしています。クレバーなんですよね。

対するキシェンコは昨年ザンビディス、イ・スファンに勝っており、実力は証明済み。
それでも劣勢になると気弱になる性格が克服できなければ、波に乗る城戸を止めることができないかも。
ちょっと城戸の意味不明さに賭けてみようと思うこの予想です。KO決着はないかも……ですが。


○「磐石のスパッツ」アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ/2005・2007世界王者)
VS
●「もう1人のシンデレラボーイ」ウォーレン・スティーブルマンズ(南アフリカ/ボスジム/2008ヨーロッパ王者)



スティーブルマンズの根性というか、サワーに挑戦しようという精神はとてもよいと思います。思いますが……。
サロ・プレスティ戦やアルビアー・リマ戦などを見る限り、まだまだトップファイターとの差はあるんじゃないかなぁ。回転の速いパンチは相当の武器だと思いますが。
スロースターターのサワーですので、1Rあたりから一気にガンガン行かないと勝機はないでしょう。
特に今年、サワーは延長でヨーセングライに勝ち、同じく延長でザンビディスからKO奪ってますからね。。試合が長引くとスティーブルマンズには絶対勝ち目がない

3R左ボディブローKOでサワー。


●「HERO’Sの残滓」アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
VS
○「蘇ったスピードスター」レミギウス・モリカビュチス(リトアニア/リングス・リトアニア)



この試合の何を予想しろと。
ついにK-1復帰のレミーガと、K-1初挑戦のジダ。
このおもちゃ箱をひっくり返したような試合は、誰の発案だ(笑)!?
一応、得意のラッシュでレミーガが1RKOと予想します。


●「ムエタイハードパンチャー」ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/2004・2006年世界王者)
VS
○「閃け手羽先ック」佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2005・2006日本王者)



この試合は、正直3度目ということで、あまりワクワクしないですね。
実績、実力を考えればブアカーオなんですが、最近のブアカーオは参戦当初のキレが失われている感じがします。年齢的に老け込むような試合をする歳ではないんですけどね。
「勝ちたい」っていう気持ちが最近全面に出ている佐藤のほうに魅力を感じてしまうのも事実です。結婚したそうですし、そういう意味では負けられないでしょうね。
願望混みで、延長4R判定で佐藤


○「年5戦のKing of MAX」魔裟斗(シルバーウルフ/2003年世界王者)
VS
●「年10戦のギリギリ難民ファイター」ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME/2006世界3位)



日本にはキック系の団体がたくさんありますよね。

K-1が出来て魔裟斗が活躍しだした当初は「魔裟斗なんてレベルが低い。○○団体の○○選手のほうが圧倒的に強い」とか、そういうアンチの声が本当にたくさんありました
そうした声に反応した(?)FEGが出してきた選手……。例えば、武田幸三であるとか、山内裕太郎であるとか、宍戸であるとか、その辺の王者たちは、ほとんどK-1トップファイターには通用してません。唯一、ムエタイの佐藤がトップに食い込もうとしているくらいで、それでも魔裟斗の頂までには届いていないのが現状です。
このMAX6年間で、魔裟斗をそして、K-1MAXを「低レベル」などという連中は激減しました。
魔裟斗は対戦相手だけではなく、そうした不特定多数のアンチ連中にも勝ってきたのですね。

スタイリッシュなファッションと、「魔裟斗ギャル」と呼ばれる女性ファンを引き連れて、これまでのキックボクサーのイメージを一新し、暇でモテない古い男性格闘ファンに反感を買いつつ、これまでK-1MAXを引っ張ってきたその功績は、やはり並のものではありません。

まぁ、そんなこんなで、
文字通りMAXを背負う魔裟斗を選んだのは、佐藤ではなくアルメニアの難民ファイターであるドラゴでした。
この「難民ファイター」というのは、TBSの作り出したキャラクターではなく、実際にドラゴの家族が巻き込まれた(ドラゴの兄が犠牲になったらしい。母は不明)ナゴルノ・カラバフ戦争は100万人以上の難民を出しています。

ドラゴ公式HPによれば、幼少のころ戦禍の祖国を逃れるために、父とオランダに移住し、14歳でキックボクシングをはじめたとのこと。これまでで一番印象に残っている試合はデビュー戦だったとか。
競技ディレクターの角田氏のブログによれば、恥かしがり屋で義理堅い性格。まっすぐな人間で応援したい選手であるというようなことが書かれています。

今、日本では少年や若年層による殺人事件が取りざたされています。
親が悪い、生まれが悪い、企業が悪い、政府が悪い、学校が悪い、誰が悪い、何が悪い。
そんな議論が連日ネット、テレビ、巷に溢れていますよね。
でも、どんな悪い環境で育った日本の子供でも、ドラゴほどタフな経験をしてきた人間はいるのでしょうか?

ドラゴは努力して、ついに日本で魔裟斗というスターとメインイベントで戦う機会を得たのですよ。
無為に時間を過ごし、気にくわないからという理由で他者を傷つけることと人間形成の過程……生育環境は、「同情するほどの因果関係はない」と私は言いたいですね。

閑話休題。。。。。

ドラゴは4月のFINAL16から2試合してきたことに対して、
魔裟斗のように収入のある人間と違い、ファイターとして生活するためには年間10試合はしなくてはならないんだ
と、語っています。

生きるという意味がまるで違う二人のファイターが、
K-1という競技を通じて同じリングに立ち、
そして拳を交える。

生きる意味は違うかもしれないけれども、
戦う意味は「FINAL4に進む」という同じ目的がある。
試合の持つ意味の差はそこにはない。
リング上での出来事はいたってシンプルなのですね。

「人生を変える試合」と言う選手すらいるK-1の舞台です。
絶対に負けられない魔裟斗と、ただ前進するしかないドラゴ
対照的な人生がクロスする濃密な至高の9分間。。。。。。

これぞ格闘技。これぞMAX!!


あ、予想するんだったっけ(笑)。
じゃ、2R右フックで魔裟斗。




えーと、60キロとオープニングファイトは予想しません。というか、できません。資料が少なくて……。

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ドラゴとか、キシェンコのように政情不安で苦労してきたであろうファイターに弱いんです。→人気ブログランキングで、1票


▼メインイベント(第10試合) K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R延長1R
魔裟斗(シルバーウルフ/2003年世界王者)
VS
ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME/2006世界3位)



▼セミファイナル(第9試合) K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R延長1R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/2004・2006年世界王者)
VS
佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2005・2006日本王者)

▼第8試合 スーパーファイト 3分3R延長1R
アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
VS
レミギウス・モリカビュチス(リトアニア/リングス・リトアニア)

▼第7試合 K-1ライト級 60kg契約 3分3R延長1R
大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)
VS
デビット・ドゥージャ(フランス/ファウコンジム)

▼第6試合 K-1ライト級 60kg契約 3分3R延長1R
大宮司進(シルバーウルフ/ISKA世界スーパーフェザー級王者)
VS
コンスタンティン・トリシン(ウクライナ/キャプテン)

▼第5試合 K-1ライト級 60kg契約 3分3R延長1R
上松大輔(チームドラゴン)
VS
エディ・ユアザパビュチス(リトアニア/トルネード)

▼第4試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R延長1R
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ/2005・2007世界王者)
VS
ウォーレン・スティーブルマンズ(南アフリカ/ボスジム/2008ヨーロッパ王者)

▼第3試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R延長1R
城戸康裕(谷山ジム/2008日本王者)
VS
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ/2007年世界3位)

▼第2試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament敗者復活戦 3分3R延長1R
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002年世界王者)
VS
マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis Club/2007年世界ベスト8)
※勝者は10・1のトーナメントリザーブ選手となる

▼第1試合 3分3R
大渡博之(正道会館)
VS
MASAKI(TARGET)

▼オープニングファイト第3試合 3分3R
アルビアール・リマ(カーボヴェルデ共和国/チーム・スーパープロ)
VS
マーク・ヴォーゲル(ドイツ/ゴールデングローリージム)

▼オープニングファイト第2試合 K-1 YOUTHルール 3分3R
才賀紀左衛門(大誠塾)
VS
タイロン・ヴァン・ウィック(オーストラリア/ファイブリングス道場)

▼オープニングファイト第1試合 K-1 YOUTHルール 3分3R
卜部弘嵩(西山道場)
VS
デニス・テリシャ(ベラルーシ/チヌック)
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by the_kakato_otoshi | 2008-07-04 15:37 | K-1

「K-1」についての情報・コラム。ツイッターはEbi_Knight。ご連絡はkorgradiasアットマークmail.goo.ne.jp
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