破壊と再生の使者……バダ・ハリ【FINAL16 FIGHTERS】
FINAL16出場者ファイル3  「破壊と再生の使者

バダ・ハリ

出身国・モロッコ 身長・197センチ 体重・99キロ
2005年以降の成績・13戦10勝。8KO(TKO含む)。
所属・マイクスジム/ショータイム
タイトル・K-1ヘビー級王者
ニックネーム・The Golden Boy

<移民・夜の街・キックボクシング>

バダ・ハリの経歴は試合以外では謎が多いです
8歳でキックをはじめ、11歳で実戦デビュー。
以降10代のうちに60戦以上を戦い、キックボクサーとしての下地を固める一方、
風俗店の営業なども行っていたらしく、「ワル」としての一面を備えていた模様。逮捕歴も何度か耳にします。
ただ、K-1ファイターとしてFEGと契約し、金銭的に保証されるとすっかりそちらからは足を洗いました。
理由は、「夜の街でこんな生活を送っていたら、10年生きてる保証がない」からだそうです。オランダの夜の街は治安が最悪ですからね。殺人、強盗、日常茶飯事。そんな生活から抜け出すために、彼にはK-1が必要だったのです。
オランダ在住のモロッコ人で、自身もムスリム(イスラム教徒)。強く自分の出自に誇りを持っており、モロッコという母国のためにもK-1で成功したいと口にしています。
しかしながら、彼が両親などについて語るのは見たことがなく(見逃しているだけかもしれないけど)いかなる理由でオランダに来たのかなど謎の部分は多いです。

<イッツショータイム! バダ・ハリの試合は面白い>

バダ・ハリの試合は面白い……。
それは数字にも表れています。K-1参戦以降、13戦10勝8KO。勝ったときは80%という、まさしく脅威のKO率です。
特に今年に入ってからのバダ・ハリは手がつけられない状態で、セフォー、グラウベ、オスタジックをすべて1Rで葬り去りました。その「ゴールデンボーイ」としての光は増すばかりで、魔裟斗や佐藤といったMAXファイターが「バダ・ハリのような試合を」と言うほどの説得力を持ち、またK-1甲子園の予選などでも「目標はバダ・ハリ選手」という子供達が増えてきました。
2007年横浜大会のカラエフ戦は、伝説の試合として10年後も色あせることはないでしょう。

スターへの階段を着実に上るバダ・ハリ。その前途は洋々であるかに見えます。
彼に関しては大丈夫だと思うのですが、若くしてまとまったお金を一気に得てしまったがゆえに、さらに強くなろうという気持ちがなくなってしまわなければよいと思います。

<若きコンプリートファイター>

試合運びは「上手い」の一言。
長い手足を生かして相手の届かない位置から攻撃を繰り出します。攻撃のスピードは速く、一気に間合いをつめてのラッシュも得意です。ゆえに、KOシーンもパンチであったり、ハイキックであったり、どんな攻撃でもフィニッシュにもっていける稀有なファイターです。
若かりし日のピーター・アーツとアーネスト・ホーストを足して2で割ったようなファイトスタイルだと評価されています。
キックボクサーとしてその二人の名を出される事以上の賛辞はないでしょう。
バダ・ハリはこう語ります。
凄い試合を見せるから瞬きをしないように
と。

<Kの頂点を獲り、ライバルを迎撃せよ>

日本におけるK-1開催は、数も少なくなり、また会場も一回り小さくしました。これは私はある種当然のことと捉えており、結局格闘技興行というのは選手の人気に立脚した部分が大きく、会場を大きくしてきたホースト、フグ、ベルナルド……そういった功労選手がいなくなったのですから、後から来た選手だけになったときに同じ規模を維持できると考えるほうが間違っているのです。
しかしこれは悲観的になることではなく、再びバダ・ハリが新しいK-1のスターになり、かつてのK-1を追いかけることなく、若きライバルたちと一から築き上げていけばよいのではないでしょうか。破壊の後の再生こそ、バダ・ハリに課せられた使命です。
そして「新たなK-1」の核となるために必要なのが、グランプリ制覇です。メインイベンターとして、これから10年戦うためには、「WGP王者」の栄冠が必要なのです。「ワンマッチ」の王者は主役にはなりますが、「興行の核」にはなりえません。
ルスラン・カラエフ、グーカン・サキ、エロル・ジマーマン、エヴェルトン・テイシェイラ……。ハリと名勝負を展開できそうな20代の若きファイターたちが世界予選を勝ち抜き、開幕戦への挑戦状を叩きつけました。ハリは彼らをKOでもって撃退し、そしてセーム・シュルトを抑えて優勝しなくてはならないのです。
そのときこそ、再びファンが「試合も面白く、そして誰にも負けない、真の王者」を見るために会場へ足を運ぶことでしょう。
バダ・ハリという名の金脈は、一体どれほどの埋蔵量があるのか。つぶさに観察していかなくてはなりません。

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「FINAL16 FIGHTERS」シリーズリンク

第1回鋼鉄の魔城……セーム・シュルト【FINAL16 FIGHTERS】
第2回不遇の王様……レミー・ボンヤスキー【FINAL16 FIGHTERS】
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by the_kakato_otoshi | 2008-08-16 09:33 | K-1

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