エターナル修行僧……グラウベ・フェイトーザ【FINAL16 FIGHTERS】
FINAL16出場者ファイル4  「エターナル修行僧

グラウベ・フェイトーザ

出身国・ブラジル 身長・193センチ 体重・103キロ
2005年以降の成績・16戦10勝。5KO(TKO含む)。
所属・極真会館ブラジル支部
タイトル・K-1WGP2005準優勝/第7回極真世界大会4位
ニックネーム・戦慄のブラジリアンキック

<人生これ修行>

グラウベ・フェイトーザのK-1人生ほど、アップダウンの激しい選手はいないことでしょう。
極真会館ブラジル支部のフランシスコ・フィリオがK-1で通用することを証明したため、新たにブラジル支部の強豪であったグラウベ・フェイトーザも参戦を決定。いきなり、当時の超トップファイターだったマイク・ベルナルドと対戦し、KO負けという至極厳しいデビュー戦でした。
その後、負けに負けを重ねて、K-1ファンならば誰もが「グラウベをK-1に上げたのは失敗」と思っていました。
2002年シーズンを終えた時点で、戦績は2勝8敗1引き分け
解説の谷川氏が出場するたびに「潜在能力は凄いんですよ」と判を押したように言い続けたのが、非常に寂しいあの頃でした。
当時のグラウベは自信なさげにリングに上がり、相手選手の気迫に飲まれるような負け方が多かったのが印象的です。
特に、2002年新鋭で小柄なマーティン・ホルムのラッシュの前になすすべなく倒されたシーンを見て、私は「K-1のリングに立たせる事自体が可哀想なのではないか」とすら思ったものです。

<覚醒した極真の怪物>

谷川氏が言い続けた「潜在能力」はハッタリではなく、実際に存在することが証明されたのは、2005年になってのことです。
ラスベガス予選に出場して開幕戦を目指すことになったグラウベは、
見事にカーター・ウイリアムズやグッドリッジを下して優勝。鋭い足技が冴え渡り、トップへの挑戦権をモノにしました。開幕戦ではシュルトに敗れたものの、決勝戦ではリザーブから勝ちあがり、準決勝で武蔵を華麗な飛び膝で完全KOしましたが、ファイナルではシュルトの膝の前に壮絶な失神KO負け。
しかし谷川氏に擁護されていた以前の気弱なグラウベではなく、勝っても負けても面白い、新しい足技K-1ファイターとしてのグラウベ・フェイトーザに覚醒したのです。
相手をKOで下したときの、「残心」と呼ばれる腕をびしっとクロスする決めポーズが決まり始めたのもこの頃からでしょう。

<再び挫折>

グラウベが自信を得て闘い始めた2005年以降の成績は目覚しいものです。
次々と強敵を撃破し、2006年には3位。2007年もファイナル8に残るなど、トップ8のファイターとして活躍しています。特に2007年の準々決勝では、セーム・シュルトに左ハイキックを決め、あわやというところまで追い詰めました。今年はじめのシュルトのインタビューで、「(4連覇に向けて)最も警戒すべきはフェイトーザ」と言わしめました。
かつての弱かったイメージを完全にぬぐいさった35歳。
油に乗り切ったこの極真戦士は、ヘビー級王者のベルトに挑戦することになりました。
戦前の評価では、ここでタイトルの移動があるのではないかとすら言われ、技と技の最高峰、キレ味の比べあいなどと、K-1ファンから絶大な期待を受けた試合になったのです。

しかし

ご存知の通り、福岡で行われたこの防衛戦で、バダ・ハリになすすべくなく衝撃的なKO負けを食らいました。パンチのクリーンヒットで足がふらつき、追い討ちをかけられてジ・エンド。
まるで闘争心を折られたような、これまで築いたモノがすべてぐらつくような、そんな惨敗劇でした。

中堅クラスには無敵を誇るも、シュルト、アーツ、バダ・ハリのような超一流には及ばない。
グラウベのもどかしい状況は今年も変化がありませんでした。

<2008年のテーマは>

昨年からの一つの目標だったK-1ヘビー級王座獲得に失敗したグラウベの、今年の目標は何でしょうか?
打倒シュルトも遠く、バダ・ハリさえも及ばず、自慢の二刀流はその振るうべき標的を見失っているような気がします。
言い換えれば、K-1ファンがグラウベに求めるものが見出せないのです。
ファンにとっては、バダ・ハリに完膚なきまでにへし折られたブラジルの怪物が、これから何を見せてくれるのかということを、思い描くことが難しいのではないでしょうか。
しかし、グラウベは常に揺るがぬ信念を持っております。それは、極真という哲学をK-1のリングで表現するということです。これはよくグラウベが極真への感謝と畏敬をいつも語っていることから理解できます。

参戦当初、結果が出ないグラウベをリングに上げること自体、非難していたのがK-1ファンです。
現在のような期待されない状態は、すでにグラウベは経験済みなのですよ。そこから淡々と極真魂を胸に這い上がってきたことを、忘れてはなりません。
昨年、あのシュルトをぐらつかせ、横浜を大いに沸かせたグラウベに、今年もまた淡々とファンは期待をしてみても損はしないんじゃないか。。l。。。そんな風に考えています。


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「FINAL16 FIGHTERS」シリーズリンク

第1回鋼鉄の魔城……セーム・シュルト【FINAL16 FIGHTERS】
第2回不遇の王様……レミー・ボンヤスキー【FINAL16 FIGHTERS】

以下続々

バダ・ハリ
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by the_kakato_otoshi | 2008-08-18 13:53 | K-1

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