横浜の奇跡をもう一度……澤屋敷純一 【FINAL16 FIGHTERS】
FINAL16出場者ファイル11  「横浜の奇跡をもう一度

澤屋敷純一

出身国・日本 身長・184センチ 体重・100キロ
2005年以降の成績・8戦5勝。3KO(K-1WGPのみの成績)。
所属・チームドラゴン
タイトル・J-NETWORKヘビー級王者
ニックネーム・若き大和魂

<KOしたいから日本人と試合したい>

KOしたいから、2007年の初戦は日本人がいい
傲慢不遜なジェロム・レ・バンナの要求に対して、K-1が用意した相手は澤屋敷純一という全く無名の日本人選手でした。無名といっても、ホーム団体ではヘビー級王者。それでも、K-1という舞台から考えれば、吹けば飛ぶようなタイトルです。
「全力で、リングの上で100%の力を出して、バンナ選手に一泡、吹かせたいと思っています
前日の記者会見にすら現れなかったバンナに対し、澤屋敷はそうコメントを残しました。
試合は……ご存知の通り、膝の怪我が完治しないなか、パンチだけで戦うバンナから円を描くように立ち回ってカウンターに徹し、ダウンを奪って判定勝利
新しいヒーローの誕生に沸くファンと、戦い方に不満を持つファンに分れての論争となったことは記憶に新しい出来事です。

<望まない試合>

スター不足と指摘されるK-1は早速澤屋敷を世界中のK-1サーキットに帯同させ、試合をこなさせます。ニコラ・ヴェルモンやランディ・キムなど実力的に劣る相手と戦い、K-1での戦い方を徐々に掴んでいく澤屋敷。少しグレードを上げて、開幕戦では藤本祐介と戦いますが、この試合に圧勝すると、K-1ファンは「澤屋敷は本格化したのでは」とさらに上の相手との戦いを望みました。

K-1でブレイクするきっかけとなったバンナ戦後のインタビューで、澤屋敷は「バンナとはしばらく戦いたくない。あこがれのアーツ戦? 準備に何年もかかると思います」と、冷静なコメントをしていました。デビューイヤーで、まだ自分がそのレベルにないということを熟知していたのだと思います。
しかし、ベスト8に残ってしまった以上は、嫌でも上位との試合をしなくてはなりません。K-1とは、そういうシステムなのですから。

準々決勝の対戦相手は、ピーター・アーツ。K-1の……いや、格闘技の生ける伝説です。
この相手を前に、日本のファンは残酷な現実を知らされることになりました。体調をMAXに仕上げてきた20世紀最強のキックボクサーは、ガードの上からのハイキックで澤屋敷の脳を揺らし、続く右ストレートで完全にルーキーを粉砕したのです。
「準備に何年もかかる」と、言っていた年にいきなり戦うことになり、そしてKO負け。やはり準備不足は否めなかったということになります。
しかし、壁に跳ね返されたのが澤屋敷だけではなかったことが救いかも知れません。2007年のFINALにおいて、バダ・ハリはレミー・ボンヤスキーの前に、チェ・ホンマンはジェロム・レ・バンナの前に、それぞれ敗れ去ったのですから。

<絶体絶命のピンチ>

2008年は澤屋敷にとって試練の年になっています。世代交代のための戦いと位置づけられた武蔵戦では、まさかの3ダウン、KO負け。再起を賭けた台湾大会、カタリン・モロサヌ戦では外国人のパワーとまともにぶつかってしまい、1RでKO負け。一か八かを狙う度胸が、ここでは裏目に出た形です。
あまりにあっけない負け方を心配した谷川EPは開幕戦辞退を勧めたものの、「権利があるなら出る」と、ジェロム・レ・バンナとのリベンジマッチを受諾。
「バンナとはしばらく戦いたくない」と語っていた澤屋敷ですが、対戦相手を選べる状態ではなく、しかも他の15人、誰と戦っても強いことに変わりはありません。受けざるおえない状況でもありました。
このカード発表と同時に、海外のファンからは「澤屋敷が殺される」と真剣に心配する声も上がるなど、早くも絶体絶命のピンチに追い込まれた感が強くなってきました。
……しかしどうでしょうか。クレバーな前田賢作が同じ負け方をさせるとも思えません。
むしろ、武蔵&モロサヌ戦の連敗で、修正点が明らかになったと見るべきではないでしょうか。
いや、そう見たいところです。
そうでなくては、あまりにも一方的な試合になってしまうかも知れないのですから。

<勝機はあるか>

ジェロム・レ・バンナ戦で勝機はあるか? といわれれば、ほとんどのファンは「ない」と答えるに違いありません。
パワー、経験、テクニックでもすべてバンナのほうが上でしょう。
澤屋敷にもしチャンスがあるとすれば、モロサヌ戦のように一撃を受けずに避け続け、バンナの怪我の部分や、弱点の顎をしつこく、いやらしく狙い続けるしかないでしょう
そしてもう一度バンナを破った時、若き大和魂は再び日本最強を名乗ることができるのです。
現役日本代表ともいえる武蔵も、何度も海外の強豪選手に倒されてきました。まだ23歳ですから、澤屋敷が数戦負けたからといって、ファンがあきらめてしまうのはあまりにも早いのではないかと思います。


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by the_kakato_otoshi | 2008-09-17 15:55 | K-1

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