多分わかってると思います。だから継続的に交渉することをやめたんでしょう。
私は秋山が拒否した理由はなんとなく以下のように考えました。
いじられるのがいやだから。
でしょ?
彼はもうブーイングを受けて試合をしたくないのではないでしょうか。
彼はずっと子供たちをつれて入場したり、柔道を代表したり、日韓の国旗をつけて戦ったりと、非常に自己演出が好きな男です。彼がなりたかったのは、日韓を代表する総合格闘家であり、プロレス的な言い方をすればベビーフェイスなんですね。
ところが、大地を揺るがしたヌルヌル騒動以来、国内ではブーイングを受けて入場し、佐藤大先生の「煽りV」では魔王だサタンだと弄られ、挙句の果てには「必要悪」とまで言われる始末。
秋山の「ヒーロー」としての格闘技人生は無残なものになりました。全く持って思い描いていたものとは逆のストーリーを歩んでいるんです。
だから秋山としては
「もうDREAMのような悪役路線はイヤだ。俺はベビーフェイスでありたい」
ということを言いたいのではないでしょうか。
であれば、相手が青木なんて引き受けるはずがない。
青木にとってはファンの後押しを背に、負けても階級を超えた挑戦と称えられるし、勝てば魔王を倒した英雄。
青木にとっては「リスクなし」の試合です。
秋山にとっては、おそらく完全アウェーで、しかも負ければ評価をがくっと落とすことになる相手。ついでに大晦日という注目される舞台で、自分を小ばかにするために意図的に作られた渾身「煽りV」が用意されているかと思うとそりゃ試合に出る気もなくなるってものでしょう。
それだったら、自分を貶める旧PRIDEファンの巣窟となっている興行とはおさらばして、新しい格闘人生をはじめたいという気持ちもわかります。
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青木というのは、自分がリスクを負わないで、つまり自分だけは防弾ケースの中にいて、他人(秋山)を口撃するというなんとも人格を疑うべきファイターですね。
いわゆるジャングルジムの上で俺がボスだと叫ぶだけで、他の公園に行けない可哀想な子供のようです。