どういう趣旨のインタビューかはよくわからないのですが、近況と健康について語っていますね。
http://www.fansofk1.com/article?aID=1838&Category=6
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23年間、私はトップスポーツマンとして生活しようと決心していました。毎日、2、3時間トレーニングをし、十分に栄養を摂取し、数時間休みました。度を越すようなことなど、全くしませんでした。時々は酒を呑みましたが、呑みすぎることは本当にありませんでしたよ。二日酔いからの回復には時間がかかりますから、呑みすぎることに価値はありません。
2006年、私は戦うことをやめましたが、それでも体の絞込みは私にとって優先的でした。実は3キロ太ってしまったのですが、その数値は問題ではありませんでした。そのときの太った尻や腹こそが受け入れがたいものだったのです。
多分、単なる虚栄心だと思いますが、私の気持ちとしては、まだトップアスリートだったのですね。もちろん、現役当時ほどキツイダイエットをしているわけではありません。
引退こそしましたが、私はまだまだ忙しいですよ。何人かのファイターのコーチをしながら、セミナーやトレーニングセッションなどを開いています。昨年、私はこれまでにないほど長く家を空けました。家族は嫌がりましたけどね。
引退したアスリートは、何もやることがなくなって憂鬱になってしまうことがあるのですが、私の場合はやるべきことがたくさんあります。コーチとしては、選手のパフォーマンスが気になりますよ。選手の結果次第で、自分の評価も左右されてしまいますからね。
まだね、アタマの中では現役なんですよ。体の動き、攻撃、試合、対戦相手を「読む」、そして、勝つ。まだ忘れられないのです。私はリングの中が好きだった。
だけど、もう十分やってきたわけです・・・・・・私は素晴らしい時間を過ごし、多くのことを成し遂げ、自分自身を楽しんできたのですから。自分の求めるすべてを達成したのです。まだK-1では4度王者になった選手は出ていませんから、十分すぎる成果でしょう。
スポーツの世界でハイレベルを肉体的に維持するのは大変ハードなことです。
私が幸運だったのは、大きな怪我が少なかったことですね。小さな怪我としては、慢性的な足の痛みや、肘がある程度以上曲がらないことや、肋骨や向こう脛の痛みもあります。それから、時々忘れっぽくなることもあります。何度も試合で殴られたことが原因なのか、単に年齢的なものなのか・・・・・・。後は、肌がトラブルの元ですね。肌の病気になってからというもの、かゆみがひどくて。
でも、これらの小さな怪我は徐々に良くなっているんです。
なぜなら、今は身体に過度の要求をしなくなりましたし、休息も取っていますから。
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ホーストの几帳面な性格がよく表れたインタビューだと思います。
現役への未練を口にしながらも、達成できた結果については満足している様子が伝わってきました。
自身の肉体的な健康についても冷静に分析しています。
ミスター・パーフェクトは引退後も忙しく日々を過ごしており、しかも彼は主に活躍した日本ではなくオランダでその知恵と実績を求められていることがK-1ファンとしては嬉しいです。
近年のファンには、是非一度でいいからホーストの90年代中盤~後半にかけての全盛期の強さを見て欲しいなぁと思います。特に99年のグランプリで、ジェロム・レ・バンナをKOした試合は、いまでも私のグランプリ・ベストバウトです。
でも、ホースト自身が「マイベストバウト」と言っているのは97年のマイク・ベルナルド戦でした。
ダウンを奪われてから、あわてずに必殺のローキックで足を殺し、最後はパンチの雨あられ。目にも留まらぬ16連射で大砲ベルナルドをマットにキスさせるという凄い試合でしたね。
下のYOUTUBEリンクはアーネスト・ホーストが奇跡のコンビーネーションで勝利したそのベルナルド戦です。最後のコンビネーションはK-1史上最も美しいものと言ってよいでしょう。
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