ああ、そこにロマンはあるのだろうか?
と、いうことで自演乙の試合がYOUTUBEに何試合か上がっています。
とりあえずの感想は
「ガード甘い」
「技術荒い」
「入場熱い」
の3拍子揃ったファイター(?)です。
ハッキリ言えばどうやってHAYATOに勝つんだろ?
いや、彼ならこう言うかも知れない。
……ごめん、そういう世代なんで。
普通にやったらK-1の常連、三十路で手錬のHAYATOが負けるはずがないような気がする。気がするんだけど、それじゃ予想として面白くないし、予想外のことが起こるのがK-1マジックなわけで。
バダ・ハリがレミーをふんづけても、大みそかでK-1を主戦場とする選手が外様に負けても、じゃあMMAを見ようとは一切思わない。私が見たいのは玄人受けする寝技じゃなくて、魂のこもった熱き打ち合いだから。K-1の持つドラマが見たいのだから。
長島はそれを持っている「可能性がある」ファイターであることは、YOUTUBEでよくわかりましたよ。
たとえばKIDが村浜を倒してブレイクした試合や、サップがホーストを倒した試合のように、あまりに立ち技の技術論から離れ過ぎていて、とっさの対応ができないことがK-1選手には時々見受けられます。「油断」と言えば油断ですけど、逆に経験が邪魔をしているといえばそうとも言えます。ただ、KIDやサップのような選手が波乱を起こせるのは、結局は最初の数戦のみ。見切られたMMAファイターの立ち技での未来は暗いのです。
KIDもザンビディスに失神KOを食らったり、サップはセフォーやミルコ、挙句の果てには武蔵にまで負けて、最終的にはホーストからも逃亡。古くはアメリカ出身のMMA選手でアンディ・フグを倒して鮮烈にK-1デビューしたパトリック・スミスもそれ以降は全く駄目でした。結局、最初の突進というか、出会いがしらの一発を防がれてしまうと、防御面で技術的に劣るMMAファイターの打撃ではK-1専任のファイターには絶対太刀打ちできないのです。
大成したのは、結局シュルトくらいなものですが、元来は空道の選手であり、純然たるMMAファイターとは言えませんからね。。。。(そもそも、シュルトの場合は技術云々の選手ではないし、奇をてらった戦法も使いませんね)
自演乙選手は、MMAファイターとして参戦するわけではありませんが、あの防御無視の荒い打撃スタイルはMMAファイターがK-1ルールに初参戦したときのものに近いと思われます。(MMAに出場してはいましたが)
通用するのは見切られていない最初の数戦でしょう。ですが、その「最初の数戦」が大事なK-1という舞台においては、この上ない武器になるかもしれません。去年、HAYATOはボクサー前田のパンチの前に一度はダウンを奪われました。ああいった我武者羅なファイターには案外弱いのかもしれません。また、HAYATOは多少スロースターターですし、パンチの打ち合いには応じる性格でもあります。自演乙にとっては有利な要素も相当あるのも事実です。
したがって、初戦が日菜太や城戸であれば全く勝ち目はなかったと思われる自演乙ですが、相手は彼のスタイルから考えると勝ち目はゼロではなさそうです。
ややHAYATO有利という状況を覆すほどではないと思いますが、ベスト4進出の芽は断たれていません。
「ボッコボコにしてやんよ」ってことになるかもしれないですよ。
アニヲタからどう思われているのかわからない自演乙ですが、K-1ファンからの視点で語るとこんな感じです。
個人的には、彼にトーナメントを面白くしてほしいと思っています。
稀有なキャラクターですからね。ただの選手には興味がありません。負けたら「罰金!死刑!」
……あ、言っときますけど、ボクアニヲタじゃないっすから。
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