西の「ショータイム」、東の「K-1 Collizion」 と欧州を二分する勢いです。
FEGの公式HPからは何も報告はありませんが、その計画はちゃくちゃくと進んでいるようです。
いろいろ見聞きしたところによると、まず、今年2月にハンガリー大会、そして5月にチェコ大会を開いた「K-1 Collizion」は、7月にボスニアでも大会を開きます。ボスニアは私の娘の誕生日にK-1チェコ大会を優勝してブレイクした(?)ゼバッド・ポチュラックの故郷。当然、メインはこのポチュラックとなります。
7月3日 K-1 Collizion ボスニア予選
<決定カード>ゼバッド・ポチュラック(ボスニア) vs ピーター・ボンドラチェック(チェコ)
<出場予定選手>ミハイタ・ガレスク、セバスチャン・シオバヌ、カタリン・モロサヌ、ゼナン・ポチュラック
8月 K-1 Collizion ハンガリー予選 詳細未定
9月 K-1 Collizion ルーマニア予選 詳細未定
10月 K-1 Collizion Final8 ルーマニア
<出場予定選手>ゼバッド・ポチュラック、カタリン・モロサヌ、ジェームス・フィリップス、ラウル・カティナス、アーシュイン・バルラック、フレディ・ケマイヨ、セバスチャン・シオバヌ、ムラデン・ブレストバッチ他
12月 K-1 Collizion 決勝戦 チェコ(プラハ)
以上がK-1 Collizion東欧系の選手・・・というか、非オランダ系の選手を一気に集めた非常に大きな規模のシリーズを計画しているようなのです!
そして、この10月 K-1 Collizionチェコ大会を優勝した選手には、2010年のK-1WGPに出場権を与えるという噂です。かつてオセアニアのプロモーターが企画してあっとういう間に消えた「KOワールドシリーズ」構想にも通じる気の長い話ですが、石井元館長が欧州を飛びまわっているという情報から考えても、K-1が水面下で進めている「日本以外での収入源」への道へと大きく続いているものと考えます。
石井元館長の明晰な頭脳からすれば、格闘技ブームが下火になり、再点火まではもう少し時間が必要とされる日本市場を無理やり掘り起こすよりも、未開の地に踏み込んでいくほうがよっぽど楽なのかもしれません。あのアーネスト・ホーストやピーター・アーツが全盛期のころでさえ、ほとんどの一般人はK-1の名前すら知らなかったオランダが、その数年後にアムステルダムアリーナを2万人で埋め尽くし、シュルトvsバダ・ハリで熱狂したその光景を見たはずの館長は、この奇跡を再び東欧で起こす腹積もりでしょう。
その可能性はあります。最近東欧では各国にスター選手(トルコのグーカン・サキ、ルーマニアのダニエル・ギタ、ポーランドのスロウィンスキー、ハンガリーのカラチなど)が誕生しており、興行の箱も大きくなってきているからです。なんといっても、UFCなどのMMAがほとんど進出していないというのもプラス材料です。DREAMも売れるかもしれない。谷川氏が進める「K-1の大改革」とやらも確実にこの動きに絡んでくるでしょうね。
あえてこの時期に東欧でK-1WGPの予選を行ったことの意味も、説明がつきます。そう考えれば、国内市場の柱の一つであるDREAM9の視聴率的な成功は、石井元館長にとっては良い時間稼ぎになったことでしょう。笹原氏はニンマリしていましたが、本当にほっとしているのは館長かもしれない。
それにしても!
ひょっとすると、2010年にはハンガリーで開幕戦、決勝はアムステルダムアリーナなんてことになりかねませんよ(笑)。
いや、笑ってる場合じゃないか?
では。
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