私は非常に共感しました。全くその通りだと思います。
私はあの「DREAM村」でしか通用しないような狭い映像世界にはついていけない「一般人」ですので、これ以上の言及は避けますが(笑)。
興味のある方は是非どうぞ。うっとうしいのが来ると困るでしょうから、あえてリンクは張りません。
さて、MAXファイナル8も近づいてまいりました!
と、いうことで8名+リザーバー4名を検討してみます。
<吼える難民魂 ドラゴ 24歳 アルメニア出身>
近5戦成績
○ vs J・マルチネス 1RKO
● vs シャヒッド 判定
● vs M・ディレッキー 1RKO
○ vs 佐藤嘉洋 延長判定
○ vs W・ディンダー 3RTKO
「悲劇の難民ファイター」として今やMAXの常連となったドラゴ。直近5戦の仕上がりは平均線。
この手の変則ファイターは研究されると通用しなくなるというのが常識ですが、ドラゴの場合は類稀なる肉体と精神力で技術面での不利をカバー。
前々試合の佐藤戦、メインイベンターとしての重責を必要以上にストレスにしてしまった佐藤嘉洋が途中その影響で手足が止まってしまいましたが、戦地で生まれ、生き延びてきたドラゴにしてみれば、「何をその程度で」という気持ちかもしれません。
実のところ、ドラゴvs佐藤戦でより危機的だったのはドラゴのほうでしょう。一昨年はザンビディス、サワーに敗れ、去年は魔裟斗に判定負け。ディレッキーやディンダーといった中堅レベルの選手にもKOで負けるなど、危ない敗戦も多くなってしまいました。
新旧交代で新しい血を入れたいK-1にとっては、リストラ対象選手でした。
その証左として、今年はFinal16で優勝候補にして開催国のエースとの対戦が組まれました。昨年で言えば、ヴァージル・カラコダがこれにあたりますが、力が落ちると思われる常連とエースを当てるのは谷川マッチメイクの王道。ドラゴの命運は黒魔術の前に露と消えんとしていたのです。
しかし、ドラゴは佐藤の執拗なローキックと止まらない攻撃を耐え抜き、実際ダメージはあったように思いますが、決して反撃の手を休めることなく印象点を悪くせずにドロー。4R、「悪魔に取り憑かれた」佐藤を一方的に攻撃し、勝利をもぎ取りました。日本であるにも関わらず、「ドラゴコール」が福岡で巻き起こったとのこと。
この強い精神力というのがドラゴの真骨頂でしょう。絶対に負けられない試合で、試合を落とさなかった。勝つべき場所を心得ているような気がします。
アルメニア人ジェノサイド―民族4000年の歴史と文化
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<広島のワイルドカード 山本優弥 24歳 広島出身>
近5戦成績
● vs クリストフ・プルボー 4RTKO
○ vs TATSUJI 延長判定
○ vs 長島☆自演乙☆雄一郎 3RTKO
● vs 小比類巻太信 判定
○ vs イム・チビン 判定
有名人・長島☆自演乙☆雄一郎に勝ったのに、あまり知名度が上がらない選手。
山本は今年の日本代表決定Tで「8人中実力は最下位」とまで言われていましたが、今や日本人で残っているのはこの男だけ。それも小比類巻の怪我による代打出場なのですから、ワイルドカードもいいとこ。去年の城戸以上にツイてますよねー。
成績は25勝16敗と、数字だけ見れば凡庸です。ドラゴが60勝以上していたり、サワーが130勝以上していたりするなか、25勝は少ない。
前のイム・チビン戦では完全に押されており、あのバックハンドブローによるダウンがなければ負けていたでしょう。
谷川EPが「ドラゴを選んで正解」と言ってましたけど、何が正解なのか、私にはわからないです。確かにドラゴは荒っぽいため付け込みやすいと思っているのかもしれませんが、失礼ながら普通に戦って勝てるレベルの相手ではないと考えます。
正直に申し上げて山本が勝てるとすれば、百歩譲ってK-1での経験がまだ乏しいホルツケンくらいかな、と。
それでも相当難しい。
2007年、澤屋敷がアーツに挑んだ試合は相当実力差を感じましたが、あれと同等程度の差があるような気がしてます。70キロ級なので、KOに結びつくかどうかはわかりませんけどね。
なにかこう、奇跡的な出来事が起こらなければ、山本選手がベスト4に進めることはないでしょう。
それは決してけなしているわけでも批判しているわけでもなくて、それだけ他の7人のレベルが高いということが問題なのです。
ゼロ戦で最新鋭航空母艦に挑むような、そんな大和魂を感じてしまいますが。。。。
例えば、サッカーW杯でブラジルと戦う前とか、特にテレビ朝日の馬鹿解説者が「勝ち目はある」とか言っちゃうんですけど、ほとんどそれはないわけですよ。ただ、そう煽らないとテレビを見てくれないからそう言う。
言うだけ言う。かつて、競馬の世界ですが「ディープインパクト」が凱旋門賞に挑戦した際、「勝てる」と言う解説者しかテレビに出さなかったそうです。「難しい」「苦戦する」と予想した専門家はその見識が確かだったにも関わらずテレビではコメントを求められなかったそうです。
私はそういうやり方は好きではないので、せめて当ブログだけでも、現実を見て、あえて思ったとおりに書いてみました。
なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか
↑忘れないように、広島にもあった「ジェノサイド」。(書籍)
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