つづきです。
<世界最終予選 準々決勝第3試合>
「2009年未知との遭遇 in ウクライナ」セルゲイ・ラシェンコ
vs
「ドラキュラ伯爵日本上陸」セバスチャン・チオバヌ
現在のところ、5月のショータイムも含めて今年のヘビー級戦線一番の驚きはラシェンコに他ならないでしょう。ヨーロッパGPのノエル・カデット戦で初めてK-1ファンの前に姿を現した男は、暴走ファイトでポーランドの観衆をあっという間に味方につけました。続く準決勝でもベズースを圧倒。全く無名の男が一夜にして、その名をとどろかせる。これがまさにK-1なのです。
谷川氏曰く「まだ20歳? 将来ベスト8ファイターになりますよ!」と、興奮気味に語りました。
ラシェンコは、アルトゥール・キシェンコと同じキャプテンオデッサジムの選手で、欧州予選の前日に3試合を行っていたのはもはやマニアの間では伝説。ファイトスタイルに華があり、テクニックもある、K-1が求めていた人材です。主催者側も是非とも勝ちあがってもらいたいところでしょう。
ただ、難点はローキック耐性が低そうなこと。サメドフに蹴り倒されましたからねえ。
対戦相手にセバスチャン・チオバヌの名前が挙がった時には驚きました。予想外です。
ルーマニアの地元興業で良く見る名前です。
あんまり資料もないし、めんどくさいから下の動画でも見てください。もちろん、かかとおとしですからただのVTRなんか貼りません。
モロサヌ選手とチオバヌがドラキュラのコスプレしてじゃれてます。ルーマニアはドラキュラ伝説の国ですからね。
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<世界最終予選 準々決勝第4試合>
「未完のスーパーオランダ人」リコ・ヴァーホーベン
vs
「フランスのスパイダーマン」ブリース・ギトン
ブリース・ギドンは、高い身長と長い手足を振り回して戦う選手。
リーチが長いので、小さな選手は懐に入れず、一方的にやられてしまうのです。
21歳のときに小さなフランス大会でK-1に出場し、トーナメントの決勝戦まで進みました。
正直、それ以外特に目立った成績はありません。目立っているのは、練習相手。
フランスの英雄バンナのスパーリングパートナーとして目白ジムのアンドレ・マナートが推薦したとされていますが、それ以前にもフランスから単身ほK-1・ムエタイを練習するためにオランダに渡り、チーム・アーツやメジロジムなどを渡り歩いたそうです。従って、ギドンはホースト、アーツ、ボンヤスキー、バンナというK-1のトップファイターのほとんどと練習を一緒にしているのです。そのわりに、オランダではあまり試合をしていません。フランスでの出場がほとんどです。
ある意味ではミーハーな匂いのするこのフランス人。果たしてその実力は・・・・・・?
ラシェンコが20歳なら、ヴァーホーベンもまだ20歳。ホーストがその将来性を高く評価する男です。
が、が、が!
私は凄く不安です。なぜなら、この選手はKO率が異様に低いのです。
勝率は高いのですが、ほとんどが判定。
試合の動画を見ると、それもそのはず。確かに20歳とは思えない巨大な身体とオランダ流のムエタイテクニックで手数を多く見せるものの、一発一発に説得力はさほどなく、いやそもそもKOを狙っているように見えないのです。
まぁ、しかし年齢を考えるとまだファイトスタイルも完成されていないのでしょうし、あの体ですから数年後にはバッタンバッタンなぎ倒すような選手になっているのかもしれません。
この二人の試合は、まったく予想ができません。
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