えーっと、ネット界隈ではなんだか才賀紀左衛門が大人気ですね(苦笑)。
私はワールドユースでやっているときから才賀選手には度々注目してきましたが、
今回は大ブーイングで登場。
人気者のファイアー原田を圧倒したものの、スタミナ切れもあってKOできず。判定勝ちしました。
改めて1ラウンドから確認しますと、
蹴りの選手のはずの才賀はパンチで原田を圧倒。年齢的には15歳下にも関わらず、大人と子供ほどの実力差を見せつけ、これは早期KO勝利か・・・と思われました。
しかし、2Rから徐々に才賀に疲れが見え、ベテランの原田が息を吹き返してきました。
原田は大声援を受けて反撃をきっかけを掴もうとしますが、ダメージもありいまひとつチカラが入っていない。
3Rは、原田の飛び蹴りで試合が始まるも、才賀優位は変わらず……。
独特の間合いから徐々に得意の蹴りでフィニッシュしたい才賀だが、疲れてしまってフィニッシュにつながらない。これはスタミナの問題というよりも、1Rで攻撃した「攻め疲れ」つまりペース配分のミスかと思われます。
判定では圧倒したものの、試合後谷川氏に怒られたらしいですね。
怒るということは、すなわち期待しているからにほかなりません。
私も才賀には可能性を感じました。
昨日のエントリーでも言いましたが、ともすればキックボクサーの大会になってしまった今回のJCBホールで、空手の技術と姿勢で戦っていた才賀の存在は非常に貴重。「ボクシングキック」と揶揄される近年のK-1において、未完成ながらグラウベを彷彿とさせる変幻自在の蹴り技を使う彼には可能性の種を感じるしかありません。MAXで言うところの日菜太のようになってほしいものです。
先日のエントリーで、63㌔級にはK-1らしい異質の要素が足りぬと書きました。
しかしながらよくと目を凝らせば、正統派イケメン&正統派キックボクサーの上松、足技の才賀、ただならぬ雰囲気を持つ松本芳道、突進あるのみのジェヒなど、掘れば面白くて実力を備えた選手は存在するように思えます。
(ただあまりにも多い出場選手で埋もれてしまっていただけなのかも)
その中でも才賀は人気のあるファイアー原田と戦い、悪名を高めました。悪名も名です。
イケメンでビッグマウスの才賀には、すでに美形嫌いのモテないマニア層が(ネット上のみで)ひがみ根性丸出しで攻撃を開始しています(苦笑)。こうした彼らの行動が、才賀に出場機会を与えてくれるのです。もっとやれという感じですよ。
今後は反逆キャラ全開で若いファンを取り込み、K-1・63㌔級の若きエースとなるべく頑張って欲しいものです。彼にはスター性があると確信します。そのためには、インパクトのある相手に、インパクトのある勝利が必要になります。なんとしても、FINAL8に才賀選手を出場させてほしい。
63㌔に彼は必要なファイターです。もちろん、本人が憎らしいほどの強さを手にすることも同様に必要なことですが。
http://twitter.com/Ebi_Knight←ツイッター
人気ブログランキングに1票
K-1歴代大会のDVDを購入する
【音声ブログ】かかとおとしポッドキャスト公開中