豪華メンバーによる開幕戦の感想です!
<ジャバット・ポトラックvsハリッド”ディ・ファウスト”>
……ドタキャン王のハリッドがリングに立っているだけで驚きです。
試合は1ラウンドは控えめ。2ラウンドからお互いがパンチャーとして持ち味を出し、客を沸かせました。徐々にポトラックのペースになっていき、スーパーファイトらしい豪放な打ちあいが展開されますが、出血でドクターチェックを受けていたハリッド陣営は3R開始直後にタオルを投げて試合を終わらせました。
ポトラックはなかなか面白い試合をしますね。
<佐藤匠vsセルゲイ・ハリトーノフ>
極真出身の怪物くんと元PRIDEファイターのハリトーノフの一戦。
ハリトーノフはK-12戦目で適応能力を見せ、ショートレンジのパンチを中心に組み立てる作戦でした。コンビネーションを狙う佐藤でしたが、ハリトーノフは距離を詰めてボディ、離れてストレートと自在にテクニックを使い翻弄します。作戦でも体格でも一回り上のハリトーノフはフックで佐藤をまずはマットに沈めると最後はコーナーに詰めてラッシュ! 最後はとどめとばかりに膝を入れ、見事K-1初勝利をKOで飾りました。
佐藤は何もできず……。
<レイ・セフォーvsタイロン・スポーン>
レイ・セフォーはやはりダブついた脂肪が残っている。これはまぁ緊急参加ということで仕方ない……としてみても、やはり試合内容は微妙。相変わらず一発狙いでスタミナもない。ただ、異常に打たれ強いのでKOされることもないというテレビでは映せない退屈な選手となり果てました。
スポーンは慎重に戦いすぎたか連打が出ない。とはいえ、確実にコーナーに詰めてローキックで崩していく試合運びはさすが。スポーンの場合目標がここではないとはいえ、できればKOしていただきたかったです。
スポーンの判定勝利。っていうか、楽勝。
<グーカン・サキvsフレディ・ケマイヨ>
かかとおとしでは常々このサキを高く評価しておりましたが、この試合でみなさん納得していただけたのではないかと思っています。東欧王者ケマイヨをあっさりと、いともあっさりとKO。MAXのトップレベルの選手よりもはるかに速い攻撃は他のファイターとは違います。2強感漂う今年のK-1ですがこのサキは彼らの間に割って入るファイターの一人ではないかと。
こういうテクニカルでKOを常に狙える選手は過去にもレミー・ボンヤスキーやアーネスト・ホーストくらいしかいないのですが、サキもそのレベルに達するのではないかと期待しています。
こういうK-1らしいK-1ファイターが今大会には少ないので、本当に貴重な存在です!!
<エロール・ジマーマンvsダニエル・ギタ>
今大会最大のビッグサプライズ。
魔物はいましたね。
ダニエル・ギタは怪我明けということで心配されましたが、全くそれを感じさせない素晴らしいKO勝利。
1Rから強力なローキックでエロジマンの注意を散らし優位に試合を進めます。エロジマンには1発があるのでまだまだわからないかと思いましたが……。
最後は99年のホーストvsバンナ戦を思い起こさせるフルボッコでエロジマンを失神KOさせたギタ。サムライの雰囲気を持ち、K-1らしい戦い方をする選手ですので決勝でもぜひ活躍してほしいですね。
http://twitter.com/Ebi_Knight←ツイッター
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