昨日からたくさんのコメントを頂いており、大変感謝しております。予想大会のほうは今結果を後悔しておりまして、集計ミスなどを参加者の方にチェックしていただいております。もし、自分の予想と得点が違うという問題がありましたら、コメント欄に一言寄せていただきたいと思います。
月曜日朝くらいまで受け付けております。
さて、今日はMAXということで15時からPCの前でスタンバっていなくてはならないんので(笑)、はやめに昨日を振り返りたいですね。
今回はF1やサッカーの海外紙などで行っている人物別の採点をC調でやってみます。
全体的な印象ですが、非常に中身の濃い面白い試合が続出し「さすがK-1」という堂々たる興行だったと思います。しかしながら、谷川氏も指摘しているようにアルロフスキー、カラエフの棄権でマイティ・モーやレイ・セフォーという実力の衰えた古株が2名出場しまして、やはりというかセフォーの試合は一切フジテレビでは放送されず、モーも見事に2ラウンドがカットされました。
この2試合が当初の予定通りであればもっと面白い興行になったのに残念です。バダ・ハリ不在の影響はないと言えば嘘になりますけど、それよりは直前にカードが変更になってしまいコンディションが不十分の選手が出てしまったのが残念です。特にモーは1日しか準備期間がなかったということで不可抗力とはいえ可哀想です。ハリトーノフやハリッドをスーパーファイトから繰り上げるという手段をあえて取らずにモーを抜擢したFEG&フジの判断が正しかったのかどうか。。。。
試合内容でいえば、アーツ・バンナらレジェンドの試合よりもギタ、サキ、アリスターのような20代の選手の試合のほうが遥かにヘビー級の魅力としての説得力があったことは言うまでもありません。完全に時代は変わったんですね。
それと、これはもう言っても仕方ないことですが開催概要発表もカードの発表がとにかくなにもかもが遅すぎて事前にプロモーションなどをかけて盛り上がり切る前に大会を迎えてしまったのが本当のところでしょう。
<選手採点・スーパーファイト編>
ジャバット・ポトラック(ボスニア・ヘルツェコビナ):5.5点:オープニングマッチを務めハリッドを下した。もっと打ち合いたかったかもしれない。ビッグインパクトを残したかった。
ハリッド”ディ・ファウスト”(ドイツ):4点:頭をつけてガシガシ突っ込んでいくスタイルは変わらず。しかし、決定打がない。
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア):6.5点:K-1ルールは2戦目。しかしながらさすがゴールデングローリーでサキやアリスターと練習しているだけのことはある。佐藤を問題とせず完勝。やはりパンチの破壊力は凄い。
佐藤匠(日本):3点:相手のフィジカルに圧されて惨敗。圧力をかけるタイプのファイターが全くそれをさせてもらえなかったことで打つ手がなくなった。
<選手採点・FINAL16編>
レイ・セフォー(ニュージーランド):3点:昨日の評価にも書いたが、試合が面白くない。3ラウンド目には完全にスタミナを失い緊張感が全くなくなってしまった。おそらくスポーンにダメージを与えた攻撃はない。
タイロン・スポーン(スリナム):4.5点:KOして及第点だったと思う。攻撃が単発で軽く、ポイントを奪えてもダウンが奪える戦い方ではなかった。増量中ですべてが過渡期だったことを差し引いても、ダウン一つ奪えないのは問題が残る。勝ったことだけが収穫。
グーカン・サキ(トルコ):9点:若き日のアーネスト・ホーストを思わせるローキックとコンビネーション。ホースト2世の称号はスポーンではなくこのサキに贈りたい。非常にモチベーションも高く、いよいよK-1トップファイターの風格が漂う。まさに希望の星だ。
フレディ・ケマイヨ(フランス):4点:ドレッドヘアをやめてしまったのは残念だ。坊主頭ではダウンタウンの悪漢にしか見えない。試合は全くいいところなく負けてしまったが、今回は相手が悪かった。
エロール・ジマーマン(キュラソー島):5.5点:今日は作戦負け。ギタは予想以上に研究を重ねてきた印象だが、それ以上に必勝の迫力がなかった。ローキックで距離を取られてジャンピング攻撃を繰り返したがそれを読まれてカウンターを当てられてしまった。
ダニエル・ギタ(ルーマニア):8点:「地味にローキックを打つ外人」という認識しか格闘技ヲタは持っていなったかも知れないが、このくらいの芸当ができる選手であることはわかっていた。ただ、開幕戦の大舞台でこれができるところにスター性が垣間見える。
ジェロム・レ・バンナ(フランス):1点:無責任な試合放棄。彼がベスト8に進出しなかったことがこの大会最大の収穫かもしれない。
京太郎(日本):6点:着々と「武蔵流」を伝承しつつある。しっかりダメージを与えておりジャッジに問題はなかった。完勝と言いたいが対戦相手の気まぐれに付き合わされては勝った後でも気の毒ですらあった。
ピーター・アーツ(オランダ):採点不能:生ける伝説であり、勝敗を超越した存在。採点するような不遜を働くことはできない。
エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル):6.5点:昨年の腰が引けたスタイルから一転、アグレッシブに手数を増やしていた。空手時代のようにもっと突進してほしいが。
マイティ・モー(USA):5点:緊急参戦であれだけ戦えることは驚いたが、カティナスの未熟さに助けられた面は大きかった。一発のパワーは健在。ただ、相変わらずローには弱すぎる。
ラウル・カティナス(ルーマニア):4点:確かに光るものはあるが技術がなさすぎた。身長の低さをカバーする武器が必要。まだ若いのでルーマニアローカル興行とのレベルの違いを実感し、さらなる飛躍を。将来性に期待したい。ただ、彼を呼ぶならモロサヌでもよかったのでは。
セーム・シュルト(オランダ):7点:たゆまぬ研鑽、強い精神力は相変わらず。しかし、いつもよりゆとりを感じ無い試合運び。それだけカラケスが強かったのか、年齢による衰えがあったか……
ヘスディ・カラケス(エジプト):7点:チャクリキの本命はアーツでもバンナでもなく、カラケスだったに違いない。ローキックの連打でシュルトを崩しかけたのは今後の他のK-1ファイターにも参考になるだろう。折れない心を持つ若きファイターの可能性は計り知れない。
アリスター・オーフレイム(オランダ):8点:以前のような荒々しいファイトスタイルではなく、冷静に相手にカウンターを合わせるキックボクサーに成長していた。ストップ・ザ・シュルトの一番手。サイボーグのような肉体は常に物議をかもすが……。
ベン・エドワーズ(オーストラリア):6点:負けはしたが勇気を持って戦った。2度のダウンにも心折れず、立ち向かっていった。試合放棄でリングを降りた選手がいた中で、メインイベントを盛り上げて興行に貢献した。
<その他>
フジテレビ:しっかりとテーマを持ってスポーツ中継を創り上げる。テーマも節操もなく瞬間視聴率だけを求めるTBSとはやはり違う。これがTBSであれば、石井慧や西島洋介など話題だけの余分なスーパーファイトを放送に混ぜて一貫性を失わせたことだろう。
谷川さん:難しい運営の大会をなんとかマネジメントする。お疲れさまです。今度はちゃんとプロモーションしてください。
観衆:韓国人はちゃんと盛り上げてくれてありがたいですね。
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