96というセレクションがすばらしいのですが、とにかく熱い。
アンディが、アーツが、ホーストが、ベルナルドが。「四天王」と言われて凌ぎを削ったあの時代が、当時の実況で蘇りました。
なかでも最高の試合は決勝戦のベスト4。ホーストVSフグ。フルラウンド+延長2Rを戦いぬいて、全くの互角。最後はフグに軍配があがりましたが、K-1史上に残る壮絶な試合でしたね。
私がうんぬん言うまでもなく、ベストバウトでしょう。
石井館長がフグを応援しながらも、ホーストは本当に素晴らしいと何度も言っていたのが印象的でした。美しいラッシュが始まると、石井館長も解説の谷川氏も魅入ってしまって、声がでないんですよ。
観衆の「なにか凄い物を見ている」っていう雰囲気が伝わってきて、K-1創成期の感じを思い出しました。
2002年、ホーストが優勝したとき、石井館長は「あのローキックで自分より大きい相手を倒してきた。性格も素晴らしいし、最高の選手」というような(内容だったような気がする)最大限の賛辞を送っていましたね。
決して、無敗の王者というわけではなく、何度も壮絶なKO負けをして、そのたびに不屈の精神力で蘇り、相手にリベンジするという意味においては、フグとホーストは似ている気がします。そういえば、この試合以降、ホーストはフグに負けないんですよね。