フジテレビつながりだし、最近の競馬中継はいわゆる「煽りV」も充実してますよ(笑)。
今日は競馬とK-1を繋ぐ重要人物(?)を紹介します。
カジノドライヴという馬をご存知ですか?
日本調教馬にして初めてアメリカでダート競馬の重賞を勝った記念すべき馬です。
日本の大手マスコミはほとんどスルーしてますが、
これは歴史的な快挙です。
凱旋門賞で失格になったDインパクト以上と言えばそうでもないかもしれませんが、
とにかく凄いことなんです。
で、このカジノドライヴが、今度挑戦するのが、日本で言えば菊花賞にあたる、アメリカクラシックレース第3弾の「ベルモントステークス」。
このレースに勝つようなことがあれば、日本の競馬の歴史はひっくり返ることになるでしょう。
かつて、「フサイチ軍団」でおなじみに関口オーナーが所有していた「フサイチペガサス」という馬がアメリカ最高峰のレース「ケンタッキーダービー」を制覇していますが、こちらはアメリカ産でアメリカの調教師に預けた馬だったので、「日本馬」とは言えません。
しかし、カジノドライヴは日本のトップ調教師藤澤師が調教師、そしてすでに日本でデビューしている「日本調教馬」です。
この快挙達成を目指す仕掛け人が、カジノドライヴのオーナー山本英俊氏です。
このオーナー。数年前に馬主になると、国内海外問わず競走馬のセリ市で、血統の良い馬を高額で購入。フライングアップルなどの重賞勝ち馬を出しました。
今年もダービーでクリスタルウイングという馬を6着に入れるなど、いわゆる「常連馬主」となってまいりました。
しかし、国内の競馬で満足する程度の野望しかもっていないわけではないのです。今回のカジノドライヴも国内では1戦1勝。ほとんど実績を作らずアメリカへ参戦。普通は国内でいくつかの実績を残さないと遠征には行かないものですが、山本氏と藤澤師のコンビはそうした常識を覆し、実力の確かな馬をいきなり海外に連れて行く道を選びました。
これは山本氏の強烈な海外競馬に対する渇望の表れでしょう。Wikipediaには「馬主になった理由は、自分の馬で海外に行ったら、世界の王族達と交流することができるからである。」とあります。
欧州以外では、競馬=王族のスポーツ。
だから、欧州系オーナーたちは由緒正しい家柄の人も多く、英国女王やアラブの石油王たちも多くの馬を所有しています。
そんな大きな目標を持った男は、実はパチンコメーカー「フィールズ」の代表取締役会長です。
あれ? どっかで聞いた事ない?
そう。ここからが「格闘技ヲタ」の出番。
フィールズはK-1WGPの冠スポンサーです。
そういえば、年始。谷川EPはこんなことを言ってましたね。
「中東での開催も視野に入れている。」
中東なんて、選手がいないし、一体だれがなんのために開催するの?
って僕はちょっと思いました。単に、アラブの王様たちが戯れでイベントを開くってわけでもないでしょう。
で、今日。
日刊スポーツのこの記事を見て、私は感心しました。
ドバイでも壮大なプランを描いている。カジノ(カジノドライヴのこと)を来春のドバイワールドCに遠征。自身が会長を務める企業が協賛する総合格闘技「K-1」のドバイ大会を、同時期に開催しようという。「世界から集まる競馬ファンの人たちも、きっと盛り上がってくれると思う」。(日刊スポーツより転載)
つまりは、アラブの王族に「K-1」を売り込みに行き、「K-1」にオイルマネーを注ぎ込む腹積もりなのです。もちろん、競馬を通じて自分とアラブの関係も強固にすることが主目的ですが。ついでに馬も勝てれば最高。。。。っていうところでしょう。
壮大。あまりにも壮大。
到底並みの……そう、私のような凡人には思いつかないアイディア。アントニオ猪木がたまにぶち上げる海外興行構想のような、単なるバカの思いつきじゃなくて、きちんとしたレールを想定しているんです。
カジノドライヴ。意味は「一獲千金の旅」。
ただの競争馬じゃない。
日本の競馬界と、そして格闘技の明日を乗せて、6月7日。ベルモントステークスのゲートが開くのです。
私はK-1ファンという立場と、競馬ファンという立場と、二つの立場で一つの馬を応援できるという、なんとも奇妙な感覚を味わっております(笑)。
PS 私見ですが、やはりアラブでの開催となれば、ライト級でもMAXでも総合でもなく、K-1WGPがもっともコンテンツとして適当だと思います。
だから、フィールズはWGPなんでしょうね。納得。
カジノドライヴ号(牡3)↑
独創K-1ブログ「かかとおとし」をよろしく→人気blogランキングへ