福岡大会の「ザ・ゴールデンボーイ」 バダ・ハリの衝撃が消えない。
昨日はついにあの魔裟斗までもが「バダ・ハリに刺激を受けた」とまで言う始末。
ネット内でもバダ・ハリへの評価は天井知らずで、
こんなことはここ数年なかったと思います。
オランダでの逮捕騒動(未だに真偽不明)もあり、練習はイマイチだったと試合前は語っていましたが、実戦ではグラウベを圧倒。多分、K-1に来たばかりのときのバダ・ハリであれば、あんな試合はできなかったでしょう。あの、若かりしころのピーター・アーツと比較すれば、彼よりもテクニカルで上手い試合運びをするところに特徴があります。そしてスピード。とにかく速い。
世代間比較は簡単にできませんが、歴代でもトップクラスのスピードでしょう。
ついに来たのかな。
と。
真の世代交代が。
トップファイターの高齢化ではなく、
新しい世代の選手が力で這い上がってくる時代が。
前田の試合振りなど、頭で考えないと説明できないジャパングランプリと違って、
バダ・ハリの試合はかつてアーツやベルナルドが持っていた「説明不要の説得力」を持っているのです。
グラハムに顎を破壊されたり、レミーに完封されたり、いろいろと躓いてきたこのヘビー級王者ですが、ついに時代の流れ、ファンの気持ちをがっちりと掴んだのです。
セーム・シュルトの長期政権にK-1への興味を失いかけている日本の世間と、世界のキックファンを振り向かせるという大役は、ついにその役目をこの若者へと預けたのではないでしょうか。
シュルト戦を待望する声が出ているのも、そうした彼の器ゆえでしょう。
おとといも書いたかもしれませんが、
同じ世代で彼と戦える選手がもう少なくとも二人は欲しいと思っています。
期待する選手は、
ルスラン・カラエフ、澤屋敷純一、ポール・スロウィンスキー、ザビット・サメドフ、タイロン・スポーンあたりでしょうか。(K-1未出場の未知選手も含めるともっと増えますが……)
スポーンは現在86キロ級ですが、いずれはヘビー級に挑戦したい意向だそうです。
そして、若きジャパン戦士たちは打倒武蔵・打倒藤本ではなく、打倒バダ・ハリを目指して欲しいですね。
かつてのアーツ今の魔裟斗のような、ジャンルを象徴する、牽引する選手として、バダ・ハリに課せられた使命は大変重いものになりました。
ようやくその階段を上りつつあると思います。
FEG&フジテレビはしっかりプロモートして、彼を偉大な選手にしていく必要があります。
1人の選手に、こんなにワクワクさせられるのは、
久しぶりですね。
「俺がK-1を昔に戻す」
なんて、デビュー当時言ってたバダ・ハリ。
でも、そんなことを私は望まない。
何より、懐古主義は彼らしくない。
彼に期待するのは、
「K-1を10年先へ連れて行く」
ことだと思います。
私たちのようなオールドファンをワクワクさせるのではなく、
今の10代の若者を、とりこにしていってほしいと思います。
そうでなくては、K-1は発展しません。
期待してます!
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