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韓国の記者が語った「ブアカーオVS佐藤」
果たして日本は格闘大国なのか


そう疑問を持ってしまうのが、お隣韓国の格闘熱です。
韓国のyahooには格闘技のページがあり、
UFC、K-1を始めとして自国の興行などについて記事が毎日更新されています。

先日のMAXについても、
自国の代表選手がFINAL16で敗戦したにも関わらず、大きく取り上げられ、
現地記者による分析がされております。

日本のマスコミは、魔裟斗VS佐藤の日本頂上決戦を盛り上げる雰囲気ですが、海外ではブアカーオの敗戦に多くの関心が集まっています。

日本人記者の取材能力のなさ、格闘技の知識の欠如は、私も何度も指摘しており、
目を見開かされるのような記事は皆無といっても過言ではありません。

今日は韓国yahooにリンクしてあった、韓国のスポーツ新聞(多分)の記事をご紹介します。
日本人記者よりも、はるかに明晰な分析をしていると思います。

訳はネット上の自動翻訳を使いました。
従って、正確な翻訳ではないかも知れませんし、少し日本語として読みやすく私が改変しています。
(内容には一切付け加え、排除など行っておりません)

以下、http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=17&articleid=2008070908562500097&newssetid=84より。(原文ハングル)

去る 7日 'K-1 ワールドマックスワールドチャンピオンシップ 2008 ファイナル 8'で衝撃的な結果が出た. '最強'と呼ばれたブアカーオが KOで沈んだのだ. この日ブアカーオは佐藤嘉洋のパンチが当たってそのまま倒れた. ムエタイ戦績 200戦以上, K-1 戦績 25戦を消化したブアカーオの生涯初 KO負けだ

全世界の強豪たちと戦いながら想像を超越した体力と防御力を誇ったブアカーオだから, 今度の敗北に対する衝撃はもっと大きい.
ブアカーオが KOで倒れた原因は何だろう?
ただ「左側こめかみに正打」で終わりなのか?
無限の体力と防御力を誇るブアカーオは倒れるべくして倒れたのか?

ブアカーオの防御力と体力は K-1 ワールドマックス最上級だ. 8強トーナメントで一日の間総 11ラウンドを消化しても、くたびれない体力を誇って来た. そしてかなりのパンチには大丈夫な位に防御力も強い.

一日に三試合を行わなければならない 8強トーナメントとワンマッチの体力配分が違うと言っても、この日ブアカーオの見えた動きは過去とあまりにも違った. 3ラウンドになると体力が急激に低下された姿を見せたし, 極めつけはKO直前には両手のガードが落ちたりした.

もちろん競技の前急激なコンディション低下を起こすとか, わからない負傷によって体力に問題があることもできる. 他の選手たちにもこんな場合は頻繁にあった. 競技前日高熱を病むとか, 誤った食べ物-水攝取で腹痛, 下痢を経験することもある. また競技を控えて負傷を負ってトレーニングがまともにできなかった場合がそうだ.

たとえブアカーオにこのような原因があったと言っても, 数百の試合経験がある彼に KO負けはあまりにも似合わないことだった. この日彼の動きも 1ラウンドと 2ラウンドはこの前のように力強かったということを勘案すれば, 今度敗北の一番直接的な原因は佐藤嘉洋の作戦による競技後半体力低下とダメージ蓄積が一番説得力がある.


絶え間ない圧迫攻勢, 佐藤嘉洋の体力作戦

3ラウンド終了 1分 10秒の佐藤嘉洋の右パンチは力強かった. しかしそのパンチを当たって倒れる直前のブアカーオはもう体力的に枯渇した状態だったし, 身のあちこちにはダメージが累積して非常に疲れている状態だった.

佐藤はこの日鬼のようにブアカーオの隙を攻略した. 1ラウンドと 2ラウンドの間、一瞬も攻勢を止めなず機械のようにパンチとローキックを試みた. そして顎を上げて、左手をすっと伸ばすブアカーオの防御癖を把握して右アッパーでブアカーオの顎をかすった.

たとえこれらの攻撃がブアカーオに直接的な衝撃を与えることはできなくとも, 続く攻撃によって彼を刺激したし, Masato戦のようにブアカーオは立ち後れたポイントを取り返しするために動作が大きいパンチ攻撃で佐藤に対立した.

佐藤の作戦は体力が枯渇する時点である 3ラウンドに輝かしく結実した. ブアカーオの身体と心が揺れた状況で佐藤は長い足を利用して左右ローキックでブアカーオをさらに揺さぶり, 決定的な状況では膝蹴りを的中させてブアカーオの動きを止めるようにした.


進化と正体

この日興行で一番著しい点は K-1 MAXの進化だった. これからはトーナメントでの運営ではなく, ワンマッチがもっと重要になった.

選手たちもこれに合わせて進化した. 佐藤嘉洋は絶え間ない攻勢であっという間に相手を防御に汲々とさせるようにしたし, Masatoは自分の長所である早いステップとパンチを利用してワンマッチに最適化された競技スタイルをお目見えした.

一方, ブアカーオはそうでなかった. ブアカーオは 2006年頃, クリンチ以後膝攻撃が 1回に制限されることを備えてパンチを磨き, ハードパンチャーに変身して K-1に帰って来た. そして KOのオンパレードを繰り広げて 2006年は優勝した.

しかしそれは長続きすることができなかった. 他の選手たちがブアカーオを攻め取るために絶えず進化の過程を歩んでいたがブアカーオはそうでなかった. 彼の必勝パターンはしばらく変わらなかったし, 弱点が現われるようになった.

去年 K-1 ワールドマックストーナメント 8強でMasatoにすべての動きを看破されながら敗れたのがその前奏曲だった. ブアカーオはトーナメント 8強で脱落したが, 弱点を補わないまままたリングに上がったし, 今度は KOで倒されるという恥辱を味わった.

いまは彼の後戻りや, 墜落を論ずる段階ではない. 変化にまともに対応することができなくて敗北を記録したが, 彼は相変らず K-1 ワールドマックス 4強の実力を持っているし, 2回優勝という記録を立てた実力者である.

重要なことは彼の次回どんな姿を見せてくれるのかによって、また優勝争いに立ち上がれるか, K-1 マックス初代チャンピオン・クラウスのように第2集団に落ち着くかの分かれ目になるということだ

記事:キム・デフン



どうでしょう。
どんな日本の新聞記者よりも、性格に物事を把握しようとしているし、
冷静で客観的な分析に終始しています。
格闘専門誌ではなく、これが普通にyahooから読めるのです。
ルール変更、ワンマッチ主体の興行への移行についても言及し、MAXとK-1全般についての広い知識を感じさせます。
このキム・デフンという人を私は知りませんが、相当の格闘技通であると思います。そして、格闘技観戦初心者にもわかりやすく伝えることができています。

このような文章を読めば、
八○長だなんだと盛り上げる某巨大掲示板周辺住民のネガティブキャンペーンなど取るに足らない俗説であり、唾棄すべき見解であることが容易に理解できると思います。

せめてこのくらいの記事を書いてくれる記者が、日本にも欲しいものだと思いました。
格闘大国として、多くの優れた選手を有する日本が、
彼らを評価するペンを持たないというのが非常に残念です。


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by the_kakato_otoshi | 2008-07-10 14:35 | K-1

「K-1」についての情報・コラム。ツイッターはEbi_Knight。ご連絡はkorgradiasアットマークmail.goo.ne.jp
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