ディープインパクトのようなお粗末な計画ではなく、きっちりステップを叩いて挑む予定とのこと。
期待できるし、期待しなくてはならないといえるでしょう。今年の秋一番の楽しみができました。
やはり、日本の3歳で最強となったからには、行かなくてはならない舞台。
調教師はデルタブルースでメルボルンCを勝った角居師というのだから、間違えないと信じています。
メイショウサムソンとともに、どうか欧州の競馬に風穴を開けて欲しい!

牝馬として64年ぶりにダービーを制したウオッカ(牝3、栗東・角居)が凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月7日=ロンシャン)に出走する。30日、谷水雄三オーナー(67)が角居勝彦師(43)と話し合い、正式に決定した。日本からの3歳馬、牝馬の挑戦は初。現地でステップレースを使って本番へ向かう予定。史上最強といわれるディープインパクトでもかなえられなかった夢を、歴史的な名牝が引き継ぎ実現を目指す。
ダービー馬ウオッカが、凱旋門賞に挑戦する。既に締め切られた1次登録を済ませている同馬だが、30日、谷水オーナーが栗東トレセンを訪問。管理する角居師と話し合いを持ち、正式に出走を表明した。
世界最高峰の一戦に出走した日本馬は過去に7頭いるが、牝馬の挑戦が初なら3歳馬も初。この時期の遠征を決めた理由を、谷水オーナーは「勝ち負けをするためには3歳のうち。重量が全然違う」と説明する。
ディープインパクトを打ち破った昨年のレイルリンクなど、凱旋門賞の過去10年の勝ち馬のうち8頭が3歳馬。理由は負担重量にある。古馬牡馬の59・5キロに対し、3歳牡馬は56キロ。この差が好走の要因となってきた。3歳牝馬は、さらに1・5キロ軽い54・5キロ。古馬牡馬より5キロも軽い。ウオッカにとっては、かなり有利な設定だ。
具体的な遠征計画はこれから立てられるが、9月16日にロンシャン競馬場で行われる3歳限定戦のニエユ賞(G2、芝2400メートル)か、牝馬限定のヴェルメイユ賞(G1、芝2400メートル)をステップに本番へ向かう可能性が高い。現時点では54キロで出走できる後者が有力だが、谷水オーナーは「最終的には相手関係や重量を見極め、どちらかのレースを使う」と慎重に構える。いずれにせよ、陣営は長期間の滞在を避ける方向。渡仏の時期は8月下旬から9月上旬となりそうだ。ジョッキーについても「これから考えたい。勝つための選択肢は、いくつかある」と、現地騎手の起用も含めて勝利へ向けての最善策を探っていく方針だ。
日本の期待を背負って出走した昨年のディープインパクトは3着(後に失格)に敗れた。重量とぶっつけで挑んだ臨戦過程が、敗因として挙げられた。その点でウオッカは不安が少ないだけに、V争いも夢ではない。「日本の競馬を犠牲にする面はあるが、勝つためにはこれしかない」。牝馬として64年ぶりにダービーを制した名牝が、今度は世界を相手に歴史をつくる。