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2010年 10月 03日 ( 4 )
K-1 WORLD MAX 2010 FINAL16の感想
この1週間、K-1制作スタッフのみなさんのツイートが殺気立っていて成功を願わずにいはいられませんでした。本当にお疲れさまです。

K-1 WORLD MAX 2010 FINAL16の感想

はっきり言えば不安。
それが戦前のこの大会における印象でした。

地上波放送はなし。PPVもなし。
目玉選手はペトロシアンしかおらずメインイベンターは地元のイ・スファン。韓国出身の彼とて、それほど知名度があるファイターではないのです。

……不安なとき程、面白くなる

そんなK-1の法則をすっかり忘れていました。

前座カードとして、63キロ数試合やMMAマッチがありましたがもう細かい試合をぐちゃぐちゃ語るのもめんどうなのでFINAL16の5試合だけ感想を書きたいと思います。

<マイク・ザンビディスvsシャヒッド>

この前に行われたアンドリュース・ナカハラの試合で氷点下までテンションを下げられた観客は、わずか10秒で興奮の坩堝に叩き込まれました。

フック打ち同士の壮絶な殴り合い。
鳥肌実風に言えば「威嚇射撃ではなく、全弾命中であります
となります。

1Rからお互い懐に飛び込んで足を止めての打ち合い。少しでもひるめば、猛獣の餌食になるとばかりに攻撃の手を緩めません。序盤はややザンビディスがペースを掴むものの、シャヒッドも全く引きません。
ファーストラウンドが終わった時点で、韓国のオーディエンスは大歓声!

2ラウンド目もお互い「引かぬ、媚びぬ、省みぬ」とばかりに自らの奥義を尽くして(笑)打ち合います。まずはザンビディスがフックでダウンを奪うと、続けざまにもう一度倒します。これで2度のダウン! シャヒッドは後がないのですがここからが凄い。猛然ととどめをさしにくるザンビディスを迎えて反撃に転じ、今度は左フックでダウンを奪い返す!

このラウンドはお互いダウンを取り合い、3者8-7。

最終ラウンドも全く手を抜かない打ち合い。フック、ローキック、そしておたがいに見せ合うジャンピングキック……。実況のマイケル・シャベローも、解説のレイ・セフォーもただ激しく「インクレディブル!」とか「スーパーファイト!」とか叫ぶだけ。

おお、これぞK-1。どこかの国の知らない二人が、全く見知らぬ第3国で出会い、果たし合う。そして始めて出会ったどこかの誰かを心の底から震えさせる。
原初カンブリア紀のK-1の姿がそこにありました


ギリシャ人とモロッコ人が韓国で戦い、日本人が試合を裁き、オーストラリア人とニュージーランド人とアメリカ人が実況・解説を担当し、世界の人たちがインターネットで観戦する。
ある意味では理想の縮図。そこには用意された筋書きも、主催者の思惑も、スポンサーの横槍も、ヲタが喜ぶつまらんストーリーの仕立てもない。
純度の高い「死合い」。これだ! K-1がK-1にしかできない唯一無二の光景。

3ラウンドが終了し立ち上がってハイタッチをするシャベロー、セフォー、コーガンのHDNET3人衆。
最終ラウンドはシャヒッドが取り、延長に突入しました。どよめき

延長もシャヒッドは好調。膝蹴りをおりまぜて果敢に攻める。ザンボも飛び膝で応戦。残り1分。このまま延長戦も終わるかと思った瞬間! ザンボの右フックがシャヒッドを捉えて、ばったり!
この瞬間勝負は決したと言ってよいでしょう。なんとか立ち上がったシャヒッドでしたが反撃に使える時間はもう残されていませんでした。

割れんばかりの歓声と拍手の中で勝ち名乗りを受けたのはギリシャの「鉄の拳」。確かに実力的にこのふたりはトップクラスではないかも知れない。しかし、FINAL16に相応しい熱い試合でした。いいものを見させていただきました。

<モハメド・カマルvsアルトゥール・キシェンコ>

距離を取るタイプのキシェンコと、それを潰してフックで攻めるカマル。対照的な二人の対決は意外展開になります。

まずはキシェンコがミドルキックでカマルのボディを執拗に攻めます。ですがカマルはフックからローキック。一歩も引かない構えです。互いにダメージを与えますが、攻撃を最後に終わらせるのはカマル。差はないのですが、カマルが「優勢に見える」戦い方で試合を進めていきます。

キシェンコは2R後半あたりからややスタミナ切れか。カマルに押されるシーンが増えてきました。それでもミドルキックでカマルのボディを打つことはやめませんでした。

判定に入りますが互角の打ち合いは、僅差でカマル! 

ややかみ合わない試合という気もしましたが、キシェンコは「ミドルキックのポイントを取ってほしい。抗議する」とのこと。
少なくともキシェンコの勝ちということはなかったように思いますが……。

<サガッペットvsミハウ・グロゴフスキー>

ザンビディスvsシャヒッドがパンチの共演なら、こちらは蹴りの共演
華麗でアグレッシブな新タイ人のサガッペットがキックで主導権を握ろうとしますが、グロゴフスキーはとにかく手足が長い!! 長距離からのハイキック、ローキックが強くムエタイ王と言えども容易には攻撃があたりません。逆に左フックを被弾しダウンを奪われます。
1Rの終わりにはバッティングがあり、ミハウの眉の上がぱっくり割れました

2Rは負けているザガッペットが大逆襲。膝蹴りが入り、後ろを向いたミハウはダウンを取られます。これで同点。とにかくふたりともアグレッシブ。ほんとに面白い。MAXは面白い。地上波で勝負させたい。

3Rは大きな動きもなく、延長に突入。しかし全くその待つ時間が苦にならない。ザガッペットもミハウも死力を尽くして蹴り技の奥義を出し尽くす。ややミハウの身体が大きいせいか印象がよいように思えます。判定の結果は、2-1。わずかな差でミハウに! ポーランドの無名選手がザガッペットという王者を倒してFINAL8へ!!

大波乱!!

ただ、ザガッペットはK-1ルールに不慣れでやりにくそうだったということも付け加えておきましょう。

<ジョルジオ・ペトロシアンvsヴィタリ・ウルコフ>

2012年に世界を滅ぼすと言われる恐怖の大王ジョルジオ・ペトロシアンが登場。
相手は190センチ近い反則的選手のウルコフ。東欧州予選の王者です。

結論から言うとペトロシアンの圧勝。しかしそのファイトスタイルは昨年からさらに進化していました。
凄まじいアグレッシブさ。あの「妖怪」と言われひょいひょいと敵の攻撃をかわしてカウンターを打つスタイルではなく、流麗にかつセンシティブでありながら自ら仕掛け、フィニッシュまで持って行く新しいゲームプランを完全に遂行していたのです。

ウルコフは王者の右フック、左ストレート、ローキック、ハイキックから逃げ場を失いクリンチでなんとか活路を見出そうとします。しかし、K-1では禁止行為。
反撃は不可能でも、とにかく最後まで立っていたウルコフ。おそらくこの選手本来なら相当強いんでしょうけど。。。

この試合を見ていない人は、MAX決勝戦の前に観ておくことをおすすめしません。
特に佐藤選手、自演乙選手のファンはなおさらです。

<イ・スファンvsドラゴ>

メイン前にお腹いっぱいになってしまったのですが、この試合も壮絶。ミドルキックで懐に入られせないスファンの作戦がうまくいっているようにみえた1Rでしたが、ラウンドの終盤にコーナーに圧力で押されてフックでダウンを奪われました。韓国ファンの悲鳴……。

昨年は佐藤嘉洋をFINAL16で退けているドラゴ。明らかに「落としちゃいけない試合」を心得ており、この試合はまさにドラゴにとって「絶対に負けられない戦いがそこにはある」だったのでしょう。
蹴りを繰り出すスファンの隙をついて懐に飛び込むとフックの連打。これが一発スファンに当たったところを強烈な右ハイキック! スファンは一撃で失神し、ゴング! すげええええええええ!

韓国ファン沈黙。ドラゴとはなんと恐るべき男か。時折弱い相手にあっさり負けるかと思えば、ここ一番では確実に勝利をモノにする

この強靭なメンタル。これが日本人には足りない。何故だ……。これが「難民ファイター」の持つスピリットなのか……。

スファンは意識があるのかないのかわからない状況。担架に固定され、退場していきました。
壮絶な最後。これが格闘技の恐ろしさですな……。大丈夫か……? 心配だ。


以上がMAXのレポートです。文字だけ読んでもわからないので、ぜひ動画を検索して確認してみてください。
とにかく壮絶でした。とても面白かった。昨日のWGPよりも上だったかもしれません。サワー、ブアカーオがいないことで逆にフレッシュなファイトで盛り上がったのだと思います。来年にはもちろん彼らの顔を観たいですけどね。

これで今年のベスト8は自演乙、佐藤嘉洋、クラウス、ペトロシアン、ドラゴ、ミハウ・グロゴフスキー、ザンビディス、モハメド・カマルの8名になりました。5名の常連と、3名の新人。絶妙なバランスで今年のMAXも決勝戦を迎えます!!

満足できました。素晴らしかったです。

MVPはザンボですかね。

もちろん、いろいろと難しい課題はあるんだと思います。それは漏れてきますから知ってます。でも、この70キロのトーナメント。無くして欲しくはない。63キロも別にやっても構わないけど、70キロの火を消してはいけない。そんなふうに感じました。

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by the_kakato_otoshi | 2010-10-03 22:12 | K-1
K-1 WGP FINAL16 選手別短評と全体的な印象
K-1 WGP FINAL16 選手別短評と全体的な印象

昨日からたくさんのコメントを頂いており、大変感謝しております。予想大会のほうは今結果を後悔しておりまして、集計ミスなどを参加者の方にチェックしていただいております。もし、自分の予想と得点が違うという問題がありましたら、コメント欄に一言寄せていただきたいと思います。
月曜日朝くらいまで受け付けております。

さて、今日はMAXということで15時からPCの前でスタンバっていなくてはならないんので(笑)、はやめに昨日を振り返りたいですね。
今回はF1やサッカーの海外紙などで行っている人物別の採点をC調でやってみます。

全体的な印象ですが、非常に中身の濃い面白い試合が続出し「さすがK-1」という堂々たる興行だったと思います。しかしながら、谷川氏も指摘しているようにアルロフスキー、カラエフの棄権でマイティ・モーやレイ・セフォーという実力の衰えた古株が2名出場しまして、やはりというかセフォーの試合は一切フジテレビでは放送されず、モーも見事に2ラウンドがカットされました。

この2試合が当初の予定通りであればもっと面白い興行になったのに残念です。バダ・ハリ不在の影響はないと言えば嘘になりますけど、それよりは直前にカードが変更になってしまいコンディションが不十分の選手が出てしまったのが残念です。特にモーは1日しか準備期間がなかったということで不可抗力とはいえ可哀想です。ハリトーノフやハリッドをスーパーファイトから繰り上げるという手段をあえて取らずにモーを抜擢したFEG&フジの判断が正しかったのかどうか。。。。

試合内容でいえば、アーツ・バンナらレジェンドの試合よりもギタ、サキ、アリスターのような20代の選手の試合のほうが遥かにヘビー級の魅力としての説得力があったことは言うまでもありません。完全に時代は変わったんですね。

それと、これはもう言っても仕方ないことですが開催概要発表もカードの発表がとにかくなにもかもが遅すぎて事前にプロモーションなどをかけて盛り上がり切る前に大会を迎えてしまったのが本当のところでしょう。


<選手採点・スーパーファイト編>

ジャバット・ポトラック(ボスニア・ヘルツェコビナ):5.5点:オープニングマッチを務めハリッドを下した。もっと打ち合いたかったかもしれない。ビッグインパクトを残したかった。

ハリッド”ディ・ファウスト”(ドイツ):4点:頭をつけてガシガシ突っ込んでいくスタイルは変わらず。しかし、決定打がない。

セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア):6.5点:K-1ルールは2戦目。しかしながらさすがゴールデングローリーでサキやアリスターと練習しているだけのことはある。佐藤を問題とせず完勝。やはりパンチの破壊力は凄い。

佐藤匠(日本):3点:相手のフィジカルに圧されて惨敗。圧力をかけるタイプのファイターが全くそれをさせてもらえなかったことで打つ手がなくなった。

<選手採点・FINAL16編>

レイ・セフォー(ニュージーランド):3点:昨日の評価にも書いたが、試合が面白くない。3ラウンド目には完全にスタミナを失い緊張感が全くなくなってしまった。おそらくスポーンにダメージを与えた攻撃はない。

タイロン・スポーン(スリナム):4.5点:KOして及第点だったと思う。攻撃が単発で軽く、ポイントを奪えてもダウンが奪える戦い方ではなかった。増量中ですべてが過渡期だったことを差し引いても、ダウン一つ奪えないのは問題が残る。勝ったことだけが収穫。

グーカン・サキ(トルコ):9点:若き日のアーネスト・ホーストを思わせるローキックとコンビネーション。ホースト2世の称号はスポーンではなくこのサキに贈りたい。非常にモチベーションも高く、いよいよK-1トップファイターの風格が漂う。まさに希望の星だ。

フレディ・ケマイヨ(フランス):4点:ドレッドヘアをやめてしまったのは残念だ。坊主頭ではダウンタウンの悪漢にしか見えない。試合は全くいいところなく負けてしまったが、今回は相手が悪かった。

エロール・ジマーマン(キュラソー島):5.5点:今日は作戦負け。ギタは予想以上に研究を重ねてきた印象だが、それ以上に必勝の迫力がなかった。ローキックで距離を取られてジャンピング攻撃を繰り返したがそれを読まれてカウンターを当てられてしまった。

ダニエル・ギタ(ルーマニア):8点:「地味にローキックを打つ外人」という認識しか格闘技ヲタは持っていなったかも知れないが、このくらいの芸当ができる選手であることはわかっていた。ただ、開幕戦の大舞台でこれができるところにスター性が垣間見える。

ジェロム・レ・バンナ(フランス):1点:無責任な試合放棄。彼がベスト8に進出しなかったことがこの大会最大の収穫かもしれない。

京太郎(日本):6点:着々と「武蔵流」を伝承しつつある。しっかりダメージを与えておりジャッジに問題はなかった。完勝と言いたいが対戦相手の気まぐれに付き合わされては勝った後でも気の毒ですらあった。

ピーター・アーツ(オランダ):採点不能:生ける伝説であり、勝敗を超越した存在。採点するような不遜を働くことはできない。

エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル):6.5点:昨年の腰が引けたスタイルから一転、アグレッシブに手数を増やしていた。空手時代のようにもっと突進してほしいが。

マイティ・モー(USA):5点:緊急参戦であれだけ戦えることは驚いたが、カティナスの未熟さに助けられた面は大きかった。一発のパワーは健在。ただ、相変わらずローには弱すぎる。

ラウル・カティナス(ルーマニア):4点:確かに光るものはあるが技術がなさすぎた。身長の低さをカバーする武器が必要。まだ若いのでルーマニアローカル興行とのレベルの違いを実感し、さらなる飛躍を。将来性に期待したい。ただ、彼を呼ぶならモロサヌでもよかったのでは。

セーム・シュルト(オランダ):7点:たゆまぬ研鑽、強い精神力は相変わらず。しかし、いつもよりゆとりを感じ無い試合運び。それだけカラケスが強かったのか、年齢による衰えがあったか……

ヘスディ・カラケス(エジプト):7点:チャクリキの本命はアーツでもバンナでもなく、カラケスだったに違いない。ローキックの連打でシュルトを崩しかけたのは今後の他のK-1ファイターにも参考になるだろう。折れない心を持つ若きファイターの可能性は計り知れない。

アリスター・オーフレイム(オランダ):8点:以前のような荒々しいファイトスタイルではなく、冷静に相手にカウンターを合わせるキックボクサーに成長していた。ストップ・ザ・シュルトの一番手。サイボーグのような肉体は常に物議をかもすが……。

ベン・エドワーズ(オーストラリア):6点:負けはしたが勇気を持って戦った。2度のダウンにも心折れず、立ち向かっていった。試合放棄でリングを降りた選手がいた中で、メインイベントを盛り上げて興行に貢献した。

<その他>

フジテレビ:しっかりとテーマを持ってスポーツ中継を創り上げる。テーマも節操もなく瞬間視聴率だけを求めるTBSとはやはり違う。これがTBSであれば、石井慧や西島洋介など話題だけの余分なスーパーファイトを放送に混ぜて一貫性を失わせたことだろう。

谷川さん:難しい運営の大会をなんとかマネジメントする。お疲れさまです。今度はちゃんとプロモーションしてください。

観衆:韓国人はちゃんと盛り上げてくれてありがたいですね。

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by the_kakato_otoshi | 2010-10-03 14:04 | K-1
K-1 WGP ファイナル16 感想(後半)
K-1 WGP ファイナル16 感想(後半)

<ジェロム・レ・バンナ vs 京太郎>

試合が動いたのは2ラウンド。すっかりモリモリのマッスルを取り戻したバンナが接近戦でのパンチを京太郎に当てまくる。ミドルキックも有効に使い、前に前に出るチャクリキスタイルが定着してきた様子です。
後がない京太郎。3ラウンドは逆に攻める。カウンターの右ストレートが幾度となくバンナの顔面にヒット。がくっと膝が落ちるシーンもあり印象点は断然京太郎に。バンナは鼻から出血が目立ちました。最後はバンナも盛り返すも京太郎を崩すまでには至らず。2ラウンドはバンナ、3ラウンドは京太郎でまぁ延長が妥当……と思っていたら実際そうなりました。
しかし、バンナはすでに鼻を怪我していたこともあり判定への不満を表明しつつ延長戦で戦うことを拒否。

結果TKOで京太郎が勝利になりました。谷川さんはベストバウトに上げていましたがバンナの闘争心はやはり戻っていないのだということを確信。彼は昔のようなファイターではなくなってしまった。試合の結果が気になるただのキックボクサーなのだ。

京太郎についても一言。彼は有名になったり注目されたいという欲求が非常に強いようなのですが、そういうことは口にすべきではないと思うのです。彼が有名になるためには勝って勝って勝ち続けるしかない。武蔵元選手だって、全国区の知名度を得るに至るのに何年かかったのでしょうか? それを思えば自分の信じる道をひたすらに走るしかないのでは? 注目して! って言っても誰も注目しませんよ。
バンナと戦える実力を持っているのはえらいことですが、今回のFINAL16に出場した選手の半数以上は勝てるのですから……。

<ピーター・アーツvsエヴェルトン・テイシェイラ>

煽りVTRではテイシェイラ押し。やはりフジさんはこちらを売り出したいはずだが……。
試合は見たとおり。最後の延長戦の判定は非常にきわどいものでした。

テイシェイラはローキックや左右のフックがいい感じだったんですけどね。アーツは勝負の際の部分でうまく身体を入れ替えたりして「キックボクシングのレッスン」をきっちり施していたんじゃないでしょうか。最後に必ずアーツの攻撃で攻防が終わるあたりが素晴らしい。

アーツは「伝説」というよりも「妖怪」に近い存在になってきましたね。40歳になっても一向に闘争心が衰えない様、腹筋の割れ、腕の盛り上がり、100戦練磨の技術……。

これだけの実績を残しても尚、体力的に不利なはずのワンデイトーナメントでグランプリ王者を目指す……。尊敬することしかできない。

<マイティ・モーvsラウル・カティナス>

vsアルロフスキー用特別枠で登場したカティナスでしたが、蓋を開ければ相手はモー。
う~ん。ローキックで攻め続ければいいのに、なんかパンチの殴り合いに応じてダウン取られてる。
そのままグダグダ状態。
結果はモーになりましたが、モーがベスト8か……。ギタあたりに蹴り倒されるか、シュルトに塩漬けにされるか……。今回のボーナスステージが爆誕。

カティナスについては正直アルロフスキーに倒される役だったので、今回のこの負けは致し方ないところ。一部東欧キックを過大評価している人には期待されていたみたいですが、キックボクサーなのだから、まずハイキックくらい蹴れるようになってくれい。
話はそれからだ。

<セーム・シュルトvsヘスディ・カラケス>

今日一番「燃えた」試合。
2ラウンド以降、シュルトの左ジャブがカラケスの体力を奪います。しかしカラケスのローキックがシュルトを何度もぐらつかせましたね。パンチも入ったし。判定では負けてしまいましたが、私は延長でもよかったんじゃないかと思います。延長が観たかった!

あと、シュルトはちょっと衰えてきたんじゃないかと。
アリスターやグーカン・サキとの同門対決があれば、やられちゃうかも。

<アリスター・オーフレイムvsベン・エドワーズ>

アリスターは普通のK-1ファイターになっていた。以上。

--


という感じです。
MVPはダニエル・ギタとヘスディ・カラケス。ワーストファイターは佐藤匠とジェロム・レ・バンナですかね。

明日以降、この大会についてメタ視点で語ってみたいと思いますのでよろしく!


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by the_kakato_otoshi | 2010-10-03 01:26 | K-1
K-1 WGP ファイナル16 感想(前半)
K-1 WGP ファイナル16 感想(前半)

豪華メンバーによる開幕戦の感想です!

<ジャバット・ポトラックvsハリッド”ディ・ファウスト”>

……ドタキャン王のハリッドがリングに立っているだけで驚きです。

試合は1ラウンドは控えめ。2ラウンドからお互いがパンチャーとして持ち味を出し、客を沸かせました。徐々にポトラックのペースになっていき、スーパーファイトらしい豪放な打ちあいが展開されますが、出血でドクターチェックを受けていたハリッド陣営は3R開始直後にタオルを投げて試合を終わらせました。

ポトラックはなかなか面白い試合をしますね。

<佐藤匠vsセルゲイ・ハリトーノフ>

極真出身の怪物くんと元PRIDEファイターのハリトーノフの一戦。
ハリトーノフはK-12戦目で適応能力を見せ、ショートレンジのパンチを中心に組み立てる作戦でした。コンビネーションを狙う佐藤でしたが、ハリトーノフは距離を詰めてボディ、離れてストレートと自在にテクニックを使い翻弄します。作戦でも体格でも一回り上のハリトーノフはフックで佐藤をまずはマットに沈めると最後はコーナーに詰めてラッシュ! 最後はとどめとばかりに膝を入れ、見事K-1初勝利をKOで飾りました。
佐藤は何もできず……。

<レイ・セフォーvsタイロン・スポーン>

レイ・セフォーはやはりダブついた脂肪が残っている。これはまぁ緊急参加ということで仕方ない……としてみても、やはり試合内容は微妙。相変わらず一発狙いでスタミナもない。ただ、異常に打たれ強いのでKOされることもないというテレビでは映せない退屈な選手となり果てました。
スポーンは慎重に戦いすぎたか連打が出ない。とはいえ、確実にコーナーに詰めてローキックで崩していく試合運びはさすが。スポーンの場合目標がここではないとはいえ、できればKOしていただきたかったです。
スポーンの判定勝利。っていうか、楽勝。

<グーカン・サキvsフレディ・ケマイヨ>

かかとおとしでは常々このサキを高く評価しておりましたが、この試合でみなさん納得していただけたのではないかと思っています。東欧王者ケマイヨをあっさりと、いともあっさりとKO。MAXのトップレベルの選手よりもはるかに速い攻撃は他のファイターとは違います。2強感漂う今年のK-1ですがこのサキは彼らの間に割って入るファイターの一人ではないかと。

こういうテクニカルでKOを常に狙える選手は過去にもレミー・ボンヤスキーやアーネスト・ホーストくらいしかいないのですが、サキもそのレベルに達するのではないかと期待しています。
こういうK-1らしいK-1ファイターが今大会には少ないので、本当に貴重な存在です!!

<エロール・ジマーマンvsダニエル・ギタ>

今大会最大のビッグサプライズ。
魔物はいましたね。

ダニエル・ギタは怪我明けということで心配されましたが、全くそれを感じさせない素晴らしいKO勝利。

1Rから強力なローキックでエロジマンの注意を散らし優位に試合を進めます。エロジマンには1発があるのでまだまだわからないかと思いましたが……。

最後は99年のホーストvsバンナ戦を思い起こさせるフルボッコでエロジマンを失神KOさせたギタ。サムライの雰囲気を持ち、K-1らしい戦い方をする選手ですので決勝でもぜひ活躍してほしいですね。


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by the_kakato_otoshi | 2010-10-03 00:37 | K-1
  

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